ゴーストレストラン開業の流れと必要な資格
「ゴーストレストラン」とは、客席を持たずにデリバリー専門で料理を提供するレストランのことです。ゴーストレストランは、固定経費が少なくて済むために開業しやすい点が人気で、最近では増加傾向です。
ゴーストレストラン開業までのステップ
ゴーストレストラン開業までのステップは次のようになります。
6ヶ月前まで
- コンセプト決定・事業計画作成
- 開業資金計画を立てる(開業資金として足りない部分を融資や補助金、助成金などで検討)
- 物件選定(自宅キッチンでも可能)・資格取得
4ヶ月前まで
- 内装工事(自宅キッチンを利用することも可能)・備品購入・仕入れ先検討
2ヶ月前まで
- 各種手続き・資格の申請(開業届・取得営業許可申請、食品衛生責任者の資格など)
1ヶ月前まで
- メニューの最終調整・スタッフ募集
- PCやタブレット、Wi-Fi環境の整備
- デリバリープラットフォームとの連携・メニュー撮影など
必要となる資格・許可について
開業のための資格としては、食品衛生責任者が必要です。講習を受講することで取得できます。
調理師免許は必須ではありませんが持っていると、食品衛生責任者の講習も免除されるためおすすめです。
資金計画と事業計画書の作り方
資金計画としては、開業資金の相場が100万円〜500万円程度と安くなっています。そのため、資金は準備しやすいでしょう。
また、それに加えて開業後の3ヶ月~6ヶ月の運転資金は準備しておいてください。
事業計画としては、開業後の売上予測、利益計画、集客戦略などもしっかり立てておいてください。店舗を構えない分、どのように集客を行うのかをよく考えておくことが重要です。
ゴーストレストランの開業に必要なもの
ゴーストレストランの開業に必要なものとしては、次のようなものになりますので、参考にしてください。
設備・厨房環境の準備
ゴーストレストランは、店内に椅子やテーブルなどの設備が必要ない点がメリットです。設備・厨房環境としては、保健所の基準を満たす二槽式シンク、手洗いシンク、換気設備、衛生的な床・壁・天井などを揃える必要があります。
自宅で行う場合は、リフォームをするケースも多くあります。
デリバリーサービスとの提携
デリバリーサービスが主になりますので、デリバリーアプリを操作できるPCやタブレット、Wi-Fi環境を整えてください。
デリバリー代行サービスへの登録を行い、提携をしっかり行っておくことが必要です。
主食となるお米の安定供給ルート確保
デリバリーメニューとして、豊富なメニューを準備しておくことも大切なことです。主食となるお米のメニューの安定供給ルートを確保しておくことも忘れないようにしてください。

ゴーストレストランを成功に導くメリット・デメリットとコツ
ゴーストレストランを成功に導くためにはどうしたらいいかについても次に紹介します。ゴーストレストランのメリットとデメリットを良く知っておくといいでしょう。成功のためのコツも参考にしてください。
メリット|低コストで始められる新しい飲食モデル
ゴーストレストランのメリットは、開業する際に低コストで始められることです。スマホなどによる簡単な注文、デリバリーが普及したことによる新しい飲食モデルと言えます。
開業の際には、立地にあまり関係なく開業できる点もメリットです。
デメリット|集客とリピーター獲得の難しさ
デメリットとしては、デリバリーの店やメニューがたくさんあるため、差別化が難しい点があります。最初に認知してもらうために時間がかかったり、リピーターを獲得したりすることが難しいデメリットがあります。
デリバリープラットフォームの検索に左右されてしまう可能性があり、よく目立つことが必要です。
成功のコツはお米を活かした人気メニューづくり
ゴーストレストランの開業で成功させるには、お米を活かした人気メニューを作ることも重要です。配送に適していて、少し冷めても美味しいメニューを開発してみるといいでしょう。
お米のメニューとして人気のメニューには次のようなものがあります。
- かつ丼、親子丼、うな丼
- 麻婆丼
- オムライス
- カレー
それぞれにこだわりのメニューを専門的に展開している店も多いために、ご飯にもこだわって差別化を図ることがおすすめです。
弊社では業務用米を扱っていて、様々なメニューに合ったお米を提案しています。それぞれのメニューに合ったお米を仕入れることで、こだわった味、他のデリバリーメニューとの差別化に繋がりますので活用してみることをおすすめします。
まとめ
ゴーストレストランの開業の流れと必要なものについて紹介しました。ゴーストレストランは、開業のための資金が少なくて済み、開業がしやすい点がメリットです。
成功のためには、ゴーストレストランのメリットとデメリット、成功のためのコツをしっかり理解しておくといいでしょう。お米のメニューにこだわり、業務用米などを活用して差別化したメニューを展開することもおすすめの方法です。