和食や中華料理店ではよくお米の銘柄にこだわったり、好適米を選んだりしていると聞くけれど、洋食屋の場合どのようにお米を選べば売上アップするのかがよくわからないと悩んでいる人はいませんか?
この記事では洋食におすすめのお米から、お米を変えた後のPR方法まで詳しく解説します。
洋食の人気ご飯メニュー
2022年6月現在みんなのランキングにおいて607人が参加している「定番洋食メニューランキング」の結果によると、1位がハンバーグ、2位がオムライス、3位がステーキ、4位がカレーライス、5位がグラタンで、ごはんのおかずになる料理やお米を使った料理が上位を占めました。
このことから洋食においてはお米が料理において重要な役割を果たしているのがわかるでしょう。
人気の5種類の洋食メニューの中から、お米を使っているオムライスとカレーについて少し詳しく見てみましょう。
参考:みんなのランキング「【人気投票1~51位】定番洋食メニューランキング!みんなが好きな洋食料理は?」
オムライス
オムライスとは調理済みのお米を卵でオムレツのように包んだ日本発祥の洋食です。
発祥のお店として広く知られるのが大阪心斎橋の「北極星」と東京銀座の「煉瓦亭」ですが、北極星のオムライスはケチャップライスを薄焼き卵で包んだもの、煉瓦亭のオムライスは溶き卵にごはんとみじん切りの食材と調味料を混ぜて焼いた形のものです。
ごはんはピラフ、チャーハン、バターライス、ソースはトマトケチャップ、デミグラスソース、ベシャメルソースなど作り方のバリエーションが豊富なのが特徴的だと言えるでしょう。
カレーなど
カレーライスとはごはんの上にカレーをかけた日本発祥の洋食です。
明治時代にインド発祥のカレーがイギリス経由で伝わり、1900年代に入って日本の海軍が脚気対策として食事のメニューにカレーライスを取り入れてから人気が出始め、学校給食などでも提供されるようになりました。
洋食としてはカツカレー、ドライカレー、焼きカレー、スープカレーなどアレンジメニューが豊富なのが特徴的だと言えるでしょう。
お米が変われば味覚も変わる
前項目でもご紹介したようにお米は洋食において要となる存在ですが、具体的に洋食に合うお米とはどのようなものなのでしょうか。
2つの視点からご紹介します。
洋食に合うお米の銘柄を選んでみる
洋食の場合味付けの濃いメニューが多いため、お米はそれを引き立てることのできる銘柄を選ぶとバランスが良くなるでしょう。
おすすめの銘柄とその特徴を表にまとめてみました。
銘柄 | 特徴 |
ひとめぼれ | ・粘り、うまみ、甘み、つや、香りなどのバランスが良い ・旨味があるものの後味は淡泊 ・おかずの良さを引き立てる |
つや姫 | ・甘みや旨味が強く、粘りの中でもサラっとした食感 ・米粒が長い ・艶があり見た目にも美しい |
ななつぼし | ・程よい甘みと粘りがある ・しっかりとした食感であっさり味 ・艶とコシがある |
ひとめぼれはどんな洋食に合わせてもその味わいを引き立てますし、つや姫はハンバーグ、ななつぼしはカレーとの相性がよいでしょう。
お料理の要でもある「お米」にクローズアップ
洋食はバリエーションやアレンジメニューが豊富なため、1種類の銘柄ではその料理に合わないと感じることもあるのではないでしょうか。
そのような時はお米のプロがブレンドした「好適米」を選ぶという方法もあります。
例えば「カレーライス好適米」なら元々カレーライスを作るのを目的としてお米がブレンドされているため、イメージした味を出しやすいのです。
味の要となるお米を丁寧に選ぶことで、より美味しい料理をお客様に提供できるのではないでしょうか。
お米を変えたことはアピールpointになる
お米の銘柄を変えた場合他店との差別化ができるため、積極的にPRを行うことで集客につなげられます。
具体的な宣伝方法を2つご紹介します。
「お米を変えて、さらにおいしくなりました」とメニューで宣伝・アピールしよう
まずはお店の常連の方々にメニューでお米を変えたことを知ってもらいましょう。
常連さんはお店の味のファンなので、お米の味を気に入ってくれた場合はそれを口コミやSNSで拡散してくれる可能性が高いためです。
メニューに簡単な銘柄の説明や、味の特徴などをわかりやすく記載し、味がどのように変化したのかを理解しやすいようにしましょう。
おいしいという声が届いたらSNSを活用して知らせよう
お客様の美味しいという声はお客様の許可を得て、ホームページやSNSに掲載するようにしましょう。
第三者からの意見の方が信ぴょう性が増すという心理効果をウィンザー効果と言いますが、良い口コミは積極的に活用してみてください。
まとめ
洋食においてお米は決して目立つ存在ではありませんが、メインメニューの味を引き立て支えるためにも丁寧に選ぶことがお店の売上アップにつながるでしょう。
この記事も参考にして、ぜひ自分のイメージする洋食に合ったお米を見つけてみてください。