米・食味鑑定士の試食コメント
パエリアはスペインの郷土料理で、独特の風味を出すために、パプリカやサフラン、トマトなどのスパイスを使います。
あっさりとした味わいのお米は、パエリアのスパイスとのバランスが良く、全体の味を引き立てます。
次に、粒揃いが良いことが重要です。パエリアは炊きあがった後に混ぜ合わせるため、粒揃いが良いお米は、炊き上がり後にも形が崩れにくく、見た目の美しさを保ちます。
最後に、しっかりめの食感が魅力的です。パエリアはスパイスの風味とともに、お米の食感も楽しむことができます。しっかりめのお米は、具材と混ぜ合わせると、もちもちとした食感が生まれ、より一層美味しさを引き立てます。
お米の銘柄は地域や産地によって異なりますが、あっさりとした味わい、粒揃いが良く、しっかりめの食感が特徴のお米の銘柄を4つ紹介します。
ひとめぼれ:こしひかりと並ぶ日本の代表的な銘柄で、炊き上がり後の粘り気が少なく、ふんわりとした食感が特徴です。
はえぬき:山形県で栽培されている銘柄で、粘り気が少なく、ふっくらとした食感が特徴です。粒揃いが良く、炊き上がり後の形が崩れにくいため、パエリアにも適しています。
ひのひかり:ひのひかりの特徴は、コシヒカリに比べて味わいがあっさりとしているという点です。味がそれほど濃くないため、どんな料理とも相性が良い品種です。粘り気や香りのバランスが良く、さらに弾力もあるため、あっさりしているのに食べごたえがあります。
などが、あっさりとした味わい、粒揃いが良く、しっかりめの食感が特徴のお米の銘柄の一例です。
お米から美味しいパエリアを作るときの秘訣
1.お米の品質に注意する
パエリアは、お米の品質が味に大きく影響します。あっさりとした粒揃いの良いお米を選びましょう。
2.スパイスや出汁にこだわる
パエリアには、スパイスや出汁の風味が大切です。スパイスには、サフラン、ターメリック、パプリカなどがよく使われ、魚介類の出汁を取ることで、パエリアに深みを与えます。
3.火加減に注意する
パエリアは、中火でじっくりと煮込むことが大切です。火が強すぎると、焦げ付いてしまい逆に火が弱いと、お米が柔らかくなりすぎます。適切な火加減が、美味しいパエリアを作る大切なポイントです。
4.水分量を調整する
パエリアは、お米自体が水分を吸収するため、炊き上がりの硬さを調整するために、水分量を調整する必要があります。お米の品種によって異なりますがお米の2倍程度の水分量を加えます。