毎日食べるお米だからこそ、美味しいご飯の炊き方の基本を知りたい、お米の炊き方で失敗したくないと感じている人は少なくないのではないでしょうか。
この記事では、普通の炊飯器でも80点は絶対に取れる、お米の美味しい炊き方について詳しく解説します。
80点は確実!お米の炊き方・ワンポイントアドバイス
毎日80点は確実に取れる、ご飯を美味しく炊く方法のワンポイントを「計量」「水加減」「浸漬(しんし)」「炊飯」「蒸らし」「シャリ切り」「保存」の7段階にわけてご紹介します。
計量
お米を炊く時の最初の手順が計量ですが、重さをg数で正確に計ることを心がけましょう。
お米の合数とg数の対照表は次の通りです。
合数 | g数 |
1合 | 140g |
2合 | 280g |
3合 | 420g |
5合 | 700g |
1升 | 1400g |
g数を計るためのキッチンスケールは、デジタル式で正確に計測できるものから100円ショップで手に入るお手軽なものまであるため、お米の美味しい炊き方にこだわりたい人は自分に合ったものを探してみるのもよいでしょう。
またキッチンスケールが手に入ったら、容器の重さをあらかじめ計っておき、お米+容器の総重量を出しておくと毎回計りなおす手間が省けます。
水加減
美味しいお米を炊くための水加減は通常精米のお米と無洗米、季節ごとに変わるのでそれぞれ表にまとめてみました。
お米の種類 | お米の量 | 新米時~2月 | 3月~5月 | 6月~新米時まで |
通常精米 | 1合 | 189cc | 196cc | 203cc |
2合 | 378cc | 392cc | 406cc | |
3合 | 567cc | 588cc | 609cc | |
5合 | 945cc | 980cc | 1015cc | |
1升 | 1890cc | 1960cc | 2030cc | |
無洗米 | 1合 | 203cc | 210cc | 217cc |
2合 | 406cc | 420cc | 434cc | |
3合 | 609cc | 630cc | 651cc | |
5合 | 1015cc | 1050cc | 1085cc | |
1升 | 2030cc | 2100cc | 2170cc | |
2升 | 4060cc | 4200cc | 4340cc |
通常精米のお米と無洗米を比較すると無洗米の方が水が多めとなり、季節では暑くなるほど水が多めとなることを覚えておきましょう。
浸漬(しんし)
ご飯を炊く方法にこだわるなら、お米の内部にまでしっかりと火を通すために行う浸漬の時間にも気を配りましょう。
通常精米のお米、無洗米とも寒い時期は45分~60分、暑い時期は30分~60分ほどお米を水に漬けるとお米が美味しく炊けます。
もし時間がなければ通常精米のお米の場合人肌程度のぬるま湯、無洗米の場合人肌よりやや熱めのぬるま湯に30分浸漬するようにしましょう。
炊飯
お米を炊くと水分を吸って量が2倍程度に増えますが、このことを「炊き増え」と呼びます。
美味しいご飯の炊き方にこだわるなら、この炊き増えのことを考えてあまり炊飯器ぎりぎり一杯の量までごはんを炊いてしまわないようにしましょう。
蒸らし
蒸らし時間は通常精米のお米、無洗米とも15分が望ましいとされます。
蒸らし時間の間は炊飯器のふたを開けないようにするのが美味しいご飯に仕上げるコツです。
シャリ切り
お米が炊きあがったらお米の重みでつぶれ、硬くなるのを防ぐために15分以内にシャリ切りを行いましょう。
通常精米のお米、無洗米とも同じ手順ですが、炊飯器の中のごはんをしゃもじで十字に切り、釜に沿ってしゃもじを1周させて隙間を作った後、十字に切ったご飯の1/4ずつ底からご飯を掘り起こすようにかき混ぜます。
ご飯に空気を含ませることで甘味が増し、ふっくらした食感の美味しいご飯に仕上がります。
保存
炊飯後はすぐに劣化が始まります。
黄ばみの原因ともなるため長時間の保温は避け、通常精米のお米も無洗米も保存したい時はラップに包み、すぐに冷凍するようにしてください。
失敗しない!おいしい炊飯マニュアル~通常精米編
株式会社関西業務用米.comでは、お米の美味しい炊き方を広く知ってもらうため、「炊飯ガイドブック」を作りました。
内容は「失敗しない!おいしい炊飯マニュアル~通常精米編~」と「失敗しない!おいしい炊飯マニュアル~無洗米編~」の2つにわかれており、前の項目でご紹介した内容がさらに詳しく説明されています。
図表
「失敗しない!おいしい炊飯マニュアル~通常精米編~」には、前の項目でご紹介したお米の炊き方の手順を説明した表、季節ごとの水加減を示した表、人数ごとの水加減を示した表を掲載しています。
表を台所に貼っておけば、マニュアルを都度読み返す必要がなく便利に使うことができるのがメリットです。
point
通常精米のお米は計量後にお米を研ぐ必要がありますが、お米を5STEPで美味しく研ぐ方法もマニュアルには掲載されています。
最新のお米を美味しく研ぐ方法を身に着けたい人は、ぜひ目を通してみてください。
失敗しない!おいしい炊飯マニュアル~無洗米編
株式会社関西業務用米.comの作った「炊飯ガイドブック」では、通常精米のお米より手軽に食べることのできる無洗米を美味しく炊く方法も「失敗しない!おいしい炊飯マニュアル~無洗米編~」として解説しています。
図表
「失敗しない!おいしい炊飯マニュアル~無洗米編~」でも、通常精米編と同じくお米の炊き方の手順を説明した表、季節ごとの水加減を示した表を掲載しています。
通常精米のお米と少し異なる手順や水加減をわかりやすくまとめてあるので、ぜひ目を通してみてください。
point
無洗米を炊いた時によくあるお悩みがベチャベチャになってしまうというものですが、これは無洗米を洗い過ぎてしまっていることが原因で引き起こされる現象です。
このようなお米の炊き方における困りごとの解決方法を示した表も炊飯ガイドブックには掲載しているため、お米が美味しく炊けない時は目を通してみましょう。
炊き上がったあとに放置は禁物!保存方法が大切
炊飯ガイドブックでは、冷凍保存以外で保存した場合にお米についてしまう虫の種類や、エクアドル茶米菌についても詳しく解説しています。
保存方法が大切な理由を正しく理解することも、お米を美味しく炊くためには重要なことだと言えるでしょう。
冷凍保存が最適
冷えたご飯の美味しさが低下する理由はデンプンですが、デンプンが最も老化するのが冷蔵の温度に近い0度~4度と言われています。
このためお米は冷凍保存し、食べる時は再加熱するのが望ましいのです。
参考:株式会社関西業務用米.com「炊飯ガイドブック」
まとめ
普通の炊飯器でも80点は絶対に取れるお米の美味しい炊き方のポイントは、通常精米のお米でも無洗米でも「計量」「水加減」「浸漬(しんし)」「炊飯」「蒸らし」「シャリ切り」「保存」の7段階においてそれぞれ一手間かけることだと言えるでしょう。
この記事と株式会社関西業務用米.comの「炊飯ガイドブック」も参考にして、ぜひ美味しいご飯を炊いてみてください。