近年のヘルシー志向も相まって、最近は日本のおかゆから中華粥までさまざまなおかゆ専門店が人気を高めているため、外食メニューやおうちごはんとしておかゆを取り入れたいという人も少なくないのではないでしょうか。
この記事ではそんなおかゆを美味しく作ることができるおかゆ用米の詳細から、おかゆを生米から美味しく作る方法まで詳しく解説します。
消化にいい人気のおかゆを美味しくつくる
おかゆの効能について注目されるようになったのは実は最近のことではなく、鎌倉時代に生まれた曹洞宗の開祖である道元禅師が著した、「赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)」という本の中で「粥有十利(しゅうゆうじり)」という言葉で説明されています。
「粥有十利(しゅうゆうじり)」ではおかゆの効能を次の10個だとしました。
①色 (肌の色艶をよくする)
②力 (気力が増す)
③寿 (寿命が延びる)
④楽 (食べ過ぎになることがなく、体が楽になる)
⑤詞清辯 (血流がよくなり頭が冴え、言葉もなめらかになる)
⑥宿食除 (胸やけをしない)
⑦風除 (風邪を引かない)
⑧飢消 (飢えを満たす)
⑨渇消 (喉の渇きを潤す)
⑩大小便調適 (便通がよくなる)
日本人は古くから消化に良く美味しいおかゆを食事に取り入れることで、自分の身体を大切にしていたことがわかります。
幼児から高齢者まで食べやすい
現代におけるおかゆの効能に目を向けてみると、年代に関係なく食べやすいことが挙げられるでしょう。
赤ちゃんの離乳食から始まり高齢者の方の介護食まで、おかゆはあらゆる年代の人に受け入れられているメニューだと言えます。
カラダに優しく胃腸が弱ったときにも最適
さらにおかゆには身体を温める効果があるので免疫力を高め、消化が早いことからお米よりも胃腸に負担をかけずに栄養を摂ることができます。体調を崩してしまった時の食事にも、おかゆを取り入れてみるのがおすすめです。
コスト重視のおかゆ好適米がおすすめです!
食べるメリットが多いおかゆですが、おかゆ用米という激ウマおかゆを作るための専用のお米があるのをご存知でしょうか。
おかゆ用米は正式名称をおかゆ好適米と言い、酒造好適米、チャーハン好適米などと同じくそのメニューを作ることを目的としてブレンドされたお米のことを指します。
特徴
株式会社関西業務用米.comのおすすめするお米ソムリエが選んだおかゆ好適米・お米ソムリエが選んだコスト重視のおかゆ好適米で作ったおかゆの特徴は、お米と比較すると水っぽさや味の薄さを感じてしまいがちなおかゆに甘味や風味がしっかりとあることです。
また季節に応じた産地・銘柄のお米を選んでブレンドしているため、いつでも新鮮な味わいを楽しむことができます。
種類(無洗米バージョン)も追加
株式会社関西業務用米.comでは、人気のおかゆをもっと手軽に食べてほしいという想いから、お米ソムリエが選んだおかゆ好適米・お米ソムリエが選んだコスト重視のおかゆ好適米の無洗米も取り扱っています。
通常精米のお米と同じく、お米のソムリエである米・食味鑑定士の有資格者がブレンドしているので、味にこだわって無洗米を選びたい人にもおすすめです。
生米からつくる作り方12ステップ
生米から作るおかゆは食感がさらっとしているため食べやすく、噛む力や飲み込む力が弱い人でも食べやすいのが特徴的だと言えるでしょう。
おかゆ用米の生米からおかゆを作る方法を材料・手順・コツの3つにわけてご紹介します。
全粥・七分粥・五分粥・三分粥の生米と水の量
全粥・七分粥・五分粥・三分粥を作るのに必要な材料は次の通りです。
生米 | 水 | |
全粥 | 100g | 500ml |
七分粥 | 100g | 700ml |
五分粥 | 100g | 1000ml |
三分粥 | 100g | 2000ml |
お米はキッチンスケールを使って正確に計るようにしましょう。
12ステップをしっかりマスター
生米から美味しいおかゆを作るための12ステップを順番にご紹介します。
①キッチンスケールを使って正確に計量する
②2~3回洗米する
③お米が少量の場合は指先で揉むように洗米する
④余分な水分をザルで切り、水加減の誤差をなくす
⑤お米を鍋に入れる
⑥計量しておいた水を張る
⑦火にかけ強火で加熱する
⑧沸騰してきたら弱火に変える
⑨お米の粒をつぶさないよう優しく大きな円を描くように混ぜる
⑩ふたのある鍋の場合お箸1本分ふたをずらして隙間を作る
⑪弱火のまま10分炊く(ふたのない鍋の場合は20分)
⑫好みの硬さに炊きあがっていれば完成(水分が多ければさらに火にかける時間を延ばす)
ステップの数は多いもののそれほど難しい料理技術は必要ないので、美味しいおかゆを作りたい人はぜひ試してみてください。
コツとポイント
生米からおかゆを作る時に意識してほしいコツとポイントは次の3つです。
・お米に水を十分含ませること
・吹きこぼれと焦げ付きに注意すること
・混ぜすぎに注意すること
混ぜすぎると粒がつぶれ、せっかくのお米の食感がなくなってしまいます。
参考:株式会社関西業務用米.com「炊飯ガイドブック」
まとめ
日本ではおかゆが古くから身体に良いものとして知られていますが、現在ではおかゆ用米を使い生米から12ステップの手順を踏むことでさらに美味しいおかゆを作ることができます。
この記事も参考にして、ぜひ美味しいおかゆを作ってみてください。