高齢者の昼食にぴったり 介護食ランチレシピ

目次

高齢者の方に栄養バランスの良い食事を提供するため、昼食に力を入れたいけれどどのようなレシピが望ましいのかイメージがわかないという人も多いでしょう。
この記事では高齢者の方におすすめの、介護食における昼食レシピをご紹介します。


高齢者におすすめ昼食メニュー


高齢者の昼食の実態とは、どのようなものなのでしょうか。
2019年10月に株式会社日本能率協会総合研究所が行った「高齢者 普段の食事調査2019年」の結果によると、昼食を「軽く少なめに食べることが多い」と回答した人が次の表のように年齢が増えるにしたがって増加したのです。

年齢 男性 女性
60才~64才 27.0% 34.2%
65才~69才 36.5% 40.3%
70才~74才 38.7% 36.0%
75才~79才 40.8% 40.4%
80才~84才 47.0% 50.6%
85才~90才 51.2% 60.5%

60代では3割前後だったのが、85才以上では半数を超えるという結果になっていますが、1日3食の栄養バランスを考えると、昼食を軽くしすぎるのはあまり望ましいこととは言えません。
この結果を踏まえて、高齢者におすすめの昼食メニューのポイントを3つご紹介します。

参考:株式会社日本能率協会総合研究所「高齢者 普段の食事調査2019」

家族が作り置きできる

高齢者の方が自分自身で調理しなくても昼食を摂れるように、家族が作り置きできるレシピでメニューを考えるのは時間の節約という意味でもメリットが大きいでしょう。
時間のある時にまとめて調理をしておき、小分けにして冷蔵・冷凍し料理名を付箋などで貼っておくと、高齢者ご本人もわかりやすいのではないでしょうか。
また余裕のある時などはお弁当箱に詰めてみるというのも、目先が変わり楽しんで食べてもらえる工夫だと言えます。


常温、または温めなしでOKなもの

夏は雑菌が繁殖しやすいことと高齢者の方の抵抗力があまり高くないことからおすすめできませんが、冬場などは常温保存できる食材や温める必要のない食材を取り入れてもよいでしょう。
高齢者の方が慣れ親しんできた味の漬物などを少量添えると、喜んで食べてもらえます。


エネルギーに変わりやすい献立

エネルギーに変わりやすい食材とは糖質を多く含む食べ物なので、おにぎりやうどんなどを献立に取り入れるとその日の活動に使うエネルギーを効率よく補給することができます。
おにぎりは中に入れる具材、うどんは稲庭うどんのような細いうどんから伊勢うどん、ほうとうのような太いうどんなど地域性があるため、高齢者の方の出身地で良く食べられている食材を用いた昼食レシピにすると楽しく食べてもらえるのではないでしょうか。


介護食としての昼食


高齢者の方が通常食を食べることが難しくなり、介護食が必要になった際はどのようなことに配慮して昼食メニューのレシピを考えればよいのでしょうか。
ポイントを2つご紹介します。


個々のかむ力、飲み込む力に合わせて食べやすくしたもの

昼食だけではありませんが、介護食の場合は高齢者の方のかむ力、飲み込む力に合わせて食べやすい食形態にすることが大切です。
具体的には飲み込む力が十分でも噛む力に問題があるなら素材を5mm~1cm程度に刻んで食べやすくした刻み食、飲み込む力と噛む力の両方に問題があるなら通常食を細かくすりつぶした後とろみ剤などを混ぜ、型などを使用して料理の形に成型したソフト食などが望ましいでしょう。
市販の介護食品なども参考にして、形や柔らかさなどを検討してみるのも良い工夫です。


介助がなくても食べられるもの

介護生活においては、高齢者の方が自分でできることはしていただき、できないことのみをサポートする方が本人の意欲や生きがいを損ねずに済みます。
食事も高齢者の方本人が少し時間をかけても自分で食べることができるなら、介助がなくても食べられるように介護用の食器やカトラリーを準備してなるべく自分自身で昼食を摂っていただけるよう工夫しましょう。

おすすめ介護食 ランチレシピ

さまざまな具材を入れて栄養バランスの取りやすい、お好み焼きのレシピをご紹介します。

材料(1人分)
・キャベツ(75g)
・にんじん(1/4本)
・絹ごし豆腐(1/3丁)
・豚バラ肉(50g)
・卵(1個)
・お好み焼きの粉(1/2カップ)
・かつお節(少々)
・ソース(適量)
・マヨネーズ(適量)
・水(適量)

作り方
①絹ごし豆腐をキッチンペーパーで包んでレンジで1分ほど温め水切りする
②キャベツとにんじんをみじん切りにする(高齢者の方の噛む力と飲み込む力に配慮する)
③豚バラ肉を切る(高齢者の方が嚙み切りやすい大きさにする)
④キャベツ・にんじん・絹ごし豆腐・卵・お好み焼きの粉をボウルに入れて混ぜる(水でゆるさを調整する)
⑤フライパンに油をひき、お好み焼きを流し入れて成型したら豚バラ肉を並べる
⑥フライパンにふたをして弱火でじっくり焼く
⑦ソース、マヨネーズ、かつお節を好みでトッピングして完成

豚肉・卵・豆腐でたんぱく質を摂取でき、野菜もたくさん摂れるため高齢者の方の昼食としてはぴったりのレシピだと言えるでしょう。

まとめ

高齢者の方におすすめの昼食レシピとは、作る人があまり手間をかけずに作り置きができ、すぐにエネルギーに変わる糖質を含むメニューがおすすめだとわかりました。
この記事も参考にして、高齢者の方が楽しく食べられる昼食レシピを考えてみてください。

お米の事なら関西業務用米.comへお任せください

お電話ご希望の方はこちら