高齢者の介護食レシピ 節分メニュー

目次

高齢者の方向けに節分の行事を楽しんでもらうため、一緒に何か行事食を提供したいけれど、どのようなレシピが喜ばれるのかよくわからないと悩んでいる人はいませんか?
この記事では高齢者の方が節分らしい雰囲気を楽しむのにふさわしい献立やレシピをご紹介します。


高齢者も楽しめる節分の献立とは


節分は立春の前日に「鬼は外、福は内」と声を出しながら福豆(炒った大豆)をまいて、年齢の数だけ(もしくは1つ多く)豆を食べて厄除けを行う行事のことで、2022年は2月3日です。
高齢者の方向けに節分を楽しんでもらうためのポイントを3つご紹介します。


地方色豊かな節分

節分は地方色豊かな行事で、風習・掛け声・節分の食べ物などがさまざまに異なるため、豆をまく時に意識したい掛け声の一部を表にまとめてみました。

地域 掛け声 理由
山形市月山両所宮 「鬼は外、福は内」「福は内、鬼も内」 鬼の字が苗字に含まれる世帯があるため
群馬県鬼石地域 「福は内、鬼は内」 良くない鬼だけではなく良い鬼もいるため
紀伊半島・伊勢志摩地域 「鬼は内、福は内」 この地域を治めていた領主が「九鬼氏」だったため
福島県二本松市 「福は内、鬼、外」 この地域を治めていた領主が「丹羽氏」で「鬼は外」が「お、丹羽外」と聞こえるため
鬼子母神を祭る地域 「鬼は内」 鬼を招き入れるため

行事の時の縁起を気に掛ける高齢者の方もいるため、その人の出身地に応じた掛け声で豆をまくのが望ましいでしょう。

行事を楽しむイベント


高齢者の方が年中行事に参加することや、行事食を楽しむことはQOL(生活の質)の向上につながります。
規則正しい生活や食事は高齢者の方の健康を守る上で大切なことですが、イベントに参加してさまざまな人と触れ合い、普段は食べないものを食べて楽しい時間を過ごすのも生活する上で重要なことです。


節分によくあるメニュー。恵方巻・福豆・イワシ料理など

節分は地方色が強い行事であることをご紹介しましたが、節分に何を食べるのかも地方によって異なるため、表にまとめてみました。

地方 食べ物
北海道・東北地方 落花生
長野県 とろろ汁
関東地方 けんちん汁
関西地方 恵方巻
奈良県 麦飯・鰯のめ巻き・水菜の辛子和え
四国地方 こんにゃく
島根県 なまこ
長崎県 カナガシラ(魚)の煮付け・とっぽいか(尺八いか)の煮付け・紅大根のなます
西日本 節分イワシ
青森県・大阪府・島根県・山口県・長崎県 クジラ料理


北海道・東北地方は福豆ではなく落花生をまくため、大豆ではなく落花生を食べます。

高齢者の方の出身地に応じて、柔軟にレシピを変えて節分の行事食を提供すると喜んで食べていただけるのではないでしょうか。

ごはんで邪気を払う介護食の節分

かつては節分において福豆以外に米をまいて邪気を払っていたこともあるようですが、現在節分におけるお米を使った行事食と言えば恵方巻が主流でしょう。
介護食において恵方巻を提供する際に気を付けたいポイントを2つご紹介します。

恵方巻のサイズは太巻きでなく食べやすいサイズに


恵方巻は切らずに丸かぶりするのが通常の食べ方ですが、介護食においては高齢者の方の噛む力や飲み込む力に配慮して、食べやすいサイズに切って提供するのが望ましいでしょう。
また長さも短めに作ると、高齢者の方に行事食なので残さず食べなければというプレッシャーを与えずに済みます。

具材は小さめ、海苔も代用品でOK

恵方巻の具材は七福神にちなんで7種類にしますが、一般的に用いられるかんぴょう、しいたけ煮、伊達巻、うなぎ、桜でんぶ、海老、きゅうりの中には噛む力や飲み込む力に問題がある場合、食べにくい食材も含まれています。
そのため具材は小さめに刻むかやわらかく煮るなどし、食べやすい食材に変更しても良いでしょう。
また海苔は韓国のりや薄焼き卵に変えると見た目も美しく、より高齢者の方にとって食べやすくなります。

おすすめ介護食 節分のレシピ

高齢者の方でも食べやすい恵方巻のレシピをご紹介します。

材料(1人分)
・韓国のり(適量)
・ごはん(1合)
・黒すりごま(適量)
・白すりごま(適量)
・ゆかり(適量)
・春菊(1/4束)
・青のり(適量)
・練り梅(適量)
・にんじん(1/4本)
・ごま油(小さじ1)
・梅酢(小さじ2)
・柚子のしぼり汁(小さじ1)

作り方
①春菊を下ゆでして細かく刻み、にんじんはすりおろす
②炊いたご飯にごま油、梅酢、柚子の絞り汁を加えて混ぜる
③ごはんを7等分してそれぞれ別の具材を混ぜる
④中心は練り梅を混ぜたごはんにして巻き、まわりに韓国のりを張り付ける
⑤食べやすい大きさに切り分けて完成

少し余ってしまいがちな食材を使うことができ、見た目も7色できれいなので、節分の行事食にふさわしいレシピだと言えるでしょう。

まとめ


高齢者向けに節分の行事食を提供する場合、地方ごとに風習が異なることを考慮し、豆をまく時の掛け声やその後食べる行事食のレシピを高齢者の方の出身地域に合わせるとより喜んでもらえるでしょう。
ぜひこの記事も参考にして、高齢者の方が楽しい節分を過ごせるように配慮してみてください。

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