ブレンド米は人によって味の好みが大きく変わります。
食感がイマイチだったりパサパサした噛み応えであまり美味しく感じられなかったりといった経験がある人もいるのではないでしょうか?
ただ、今回の記事を読むことで、ブレンド米でも美味しく感じられる炊き方が分かります。
「価格が安いのは良いのに味はちょっと……」と思っている人は、是非とも実践してみてはいかがでしょうか。それでは、ブレンド米を美味しく炊き上げる方法についてご説明しましょう。
ブレンド米をおいしく炊く方法
価格が安くても味に満足できない人は、ブレンド米を美味しく炊き上げる方法を実践するのがおすすめです。ブレンド米を美味しく炊き上げることができれば、価格が安いのに美味しいご飯が食べられます。
それでは、ブレンド米を美味しく炊き上げる方法についてご説明しましょう。
複数回水替えしながら米を研ぐ
まず、ブレンド米を研ぐ時は複数回水を替えながら行うのがポイントです。
ブレンド米はどうしても味にクセがあるので、そのクセを少しでも減らすには複数回の水替えを行って米を研ぐ必要性があります。
目安は5回~7回ほど水を替えるのがおすすめです。
1時間前後、吸水させる
次に研いだブレンド米に1時間ほど吸水させます。
ブレンド米に吸水するのは、お米がたっぷりと水を吸い込むことによって炊き上がりがふっくらするからです。
パサパサして食感が気に入らない人は、お米が吸水している時間が足りないからでしょう。
お米を炊く前にしっかりと吸水させることによってふっくらとした炊き上がりになります。
冷水・ガスで炊く。お米の状態で下記の方法も追加
- 古米臭のある米には酒を入れ
- つやの無い甘みの少ない米にはみりん、ハチミツを少し入れる
- 油を少し入れて炊く
ブレンド米を炊く前に、油を少し入れるのがおすすめです。
炊く前に油を投入するのは、炊き上がった直後の底面にお米が付着しにくくさせるためです。ブレンド米は底面に付着しやすい傾向にあるので、そのままでは食べる量も少なくなってもったいないでしょう。
美味しいブレンド米を残さず食べるためにも、油を少しだけ入れるのがおすすめです。
じっくりと蒸らす
ブレンド米が炊き上がってもすぐに手を出さないでください。
ここからはブレンド米をしっかりと蒸らす必要性があります。じっくり蒸らすことによって、よりお米が水分を吸収するため、みずみずしくふっくらとした美味しい炊き上がりになります。30分ほど蒸らすだけでいいので、すぐに食べたくても我慢しましょう。
ご飯をほぐして保温
炊き上がったブレンド米を蒸らしたら、最後にご飯をほぐして保温しましょう。
ご飯をほぐすのは空気と一緒にかき混ぜることで柔らかくなり、程よい食感になるからです。
蒸らしても次に保温する必要性があるので、30分ほど保温すれば問題ないでしょう。以上の手順を踏まえることで、ブレンド米を美味しく炊き上げることができます
飲食店向け|ブレンド米を美味しく炊いて美味しく食べる方法とは?
ブレンド米はコスト面や供給の安定性から、飲食店で多く利用されていますが、「味が劣るのでは?」と不安に感じる方もいるかもしれません。
実は炊き方の工夫やメニューへの活用次第で、ブレンド米は十分に美味しく提供可能です。
ここでは、飲食店で実践できるブレンド米の美味しい炊き方と、相性の良いメニュー例を紹介します。安定した味とコストを両立させたい店舗様におすすめの内容で
水加減と浸水時間でふっくら炊き上げる
ブレンド米は、使用されている品種ごとに吸水率が異なるため、通常の白米より水を少し多めに設定し、30分〜1時間ほど浸水時間を取るのがポイントです。これにより、ふっくらとした炊き上がりになり、ばらつきが出にくくなります。
また、炊飯器に「無洗米モード」や「炊き分け機能」がある場合は、それらを活用するとさらに炊きムラを防げます。
炊き上がり後の蒸らしと混ぜ方で食感を安定
炊き上がったらすぐにかき混ぜず、30分ほど蒸らすことで、全体に水分と熱が行き渡り、粒の食感が安定します。
その後、しゃもじで底から返すようにほぐすことで、べちゃつきや偏りを防止できます。蒸らしと混ぜ方の一手間で、口当たりと味わいが均一になり、定食や丼メニューでも満足度の高いご飯を提供できるようになります。
ブレンド米と相性の良いメニュー例
ブレンド米は、風味が控えめな分、味の濃いおかずや出汁の効いた料理と相性抜群です。
飲食店では、生姜焼き定食、カレー、焼き魚、炊き込みご飯、ガーリックライスなどのメニューに適しています。
また、和洋中どのジャンルにも対応できるため、日替わりランチや定食メニューとの組み合わせにも最適です。
なぜブレンド米は安いのか?飲食店に選ばれる理由
飲食店向けの業務用米として、ブレンド米がよく選ばれている理由のひとつが「価格の安さ」です。
なぜブレンド米は単一銘柄米よりも安価なのか、そして安いだけでなく、飲食店にとってどんなメリットがあるのかを理解することで、安心して導入できるようになります。ここでは、ブレンド米が安く提供できる理由と、業務用に最適な背景について詳しく解説します。
原料米の仕入れコストを抑えられるから
ブレンド米は、複数の品種を組み合わせて作られるため、市場価格の安定した銘柄や、品種・産地を混合させるという利点があります。
そのため、全体としての仕入れコストを下げられることがブレンド米の価格の安さにつながっています。
特に業務用では、味や粘りのバランスを考慮しながら、コストを抑えた安定供給が可能になる点が大きなメリットです。
等級や産地にこだわらず自由に組み合わせられる
単一銘柄米は等級や産地により価格が大きく変動しますが、ブレンド米はその制約がないため、柔軟な組み合わせで安定した価格が実現できます。
一定の品質を保ちつつも、厳格なブランド条件を満たす必要がないことで、コストパフォーマンスが高くなるのです。飲食店では、見た目やブランドよりも味や食感の安定が重視されるため、ブレンド米は合理的な選択肢になります。
業務用として大量生産・流通されている
ブレンド米は、業務用としての需要が高いため、大ロットでの生産・流通が前提になっており、効率的な供給体制が整っています。
その結果、1kgあたりの単価が抑えられ、飲食店にも導入しやすい価格で提供されています。
また、大量注文や継続契約がしやすいため、コスト管理やメニューの価格設定がしやすくなるのもポイントです。直接農家と契約し、ブレンド米を作ることで安さも抑えられるのことも理由の一つです。これらが、安さと業務用の親和性の理由となっています。
ブレンド米を使った簡単おすすめレシピ「納豆雑炊」
ブレンド米を美味しく炊き上げる方法が分かったところで、次におすすめなのはブレンド米を使った簡単なレシピです。
今回ご紹介するのは「納豆雑炊」です。
納豆雑炊を作る際に必要な材料は、以下の通りです。
- 納豆
- 水150ml
- 顆粒鶏ガラススープの素
- ご飯茶碗小1杯
- 卵
納豆雑炊の作り方は、以下の通りです。
- 耐熱容器にご飯茶碗小1杯と水150mlと顆粒鶏ガラスープの素を小さじ一杯入れる
- ラップをせずに電子レンジに入れ、600Wで3分温める
- 電子レンジから取り出す
- 卵と納豆のタレを混ぜた納豆を入れて軽くかき混ぜる
- 電子レンジに入れて2分温める
- 軽くかき混ぜて完成
お好みでごま油や麵つゆ、出汁醤油を入れてみましょうただ、納豆に含まれる栄養素を考慮するのであれば、加熱した最後に納豆を投入するのがおすすめです。
納豆に含まれる納豆キナーゼなどの栄養素は熱に弱いので、納豆を入れて加熱するよりも効果的です。
なお、もっとサラサラにして食べたいなら加熱時間を減らすと美味しく食べられます。
まとめ
ブレンド米はブランド米と比べて食感がイマイチだったりパサパサしていたりと、価格が安いだけで美味しくないというイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし、その安さに代えられないという人もいるかもしれないので、何とか美味しく炊き上げることができないか悩む人も多いのではないでしょうか。
そんな時におすすめなのが、本記事でご紹介したブレンド米を美味しく炊き上げる方法です。
この方法を実践することによってブレンド米を美味しく炊き上げることができるので、ブレンド米を美味しく食べたい人は是非とも実践してみてはいかがでしょうか。