お米の虫除けにおすすめの方法とは?虫がつく理由も理解しよう!

目次

お米を正しい方法で管理していないと、お米に虫がつくことも珍しくありません。
しかし、袋に入っている状態のはずのお米になぜ虫がわくのか、疑問を抱く方も多いでしょう。
そこで、お米に虫がつく原因や、虫がつかないようにする方法、虫除け対策を紹介します。

お米に虫がつくのはなぜ?

袋に入っているはずのお米や、密閉容器に入れたお米に虫がつくことに疑問を抱く方もいるでしょう。そこで、なぜお米に虫がつくのか、どのような虫がつくのかを紹介します。

どんな虫がつく?

お米につく虫は、主にコクゾウムシとノシメマダラメイガです。
コクゾウムシはおよそ3ミリほどの黒い虫で、口が長く伸びています。
20度以上の場所で孵化することや、繁殖力が高いことが特徴です。口が長いため、お米に穴を開けてお米の中に卵を産み、幼虫がお米の中で成長して成虫になります。

ノシメマダラメイガは体長8ミリ程の虫で、胚芽や糠に卵を産みます。
ノシメマダラメイガの幼虫は、袋を食べて破るため注意が必要です。
幼虫はお米の粉や殻を食べて、数週間から1ヶ月ほどで成虫になって産卵し、繁殖します。

発生のメカニズム

お米に虫がつく主な理由は以下の通りです。

①虫の卵や幼虫がもともとお米に付着していた場合:お米が収穫され、加工される過程で、虫の卵や幼虫がお米に混入することがあります。
このような状況では、お米を購入した段階で既に虫の存在がある可能性があります。

②適切な保存条件で保管されていない場合:お米は湿気と温度の影響を受けやすく、湿度が高い場所や温度の変動が大きい場所では、虫の繁殖が進みやすくなります。特に夏場の高温多湿な環境では、虫の発生リスクが高まります。卵を産み付けたお米は割れやすく、精米の際に砕けるため除去されることが一般的ですが、必ず除去されるわけではありません。

③包装や保存容器の不備:お米に虫がつく理由は、お米の袋の中で孵化したり袋を破いたり、空気穴から入ったりすることが挙げられます。
虫はお米に穴を開けて、お米の中に卵を産みます。お米を適切に密封しない場合や、虫が侵入できる隙間がある場合、虫がお米に入り込む可能性があります。
また、古い米びつや袋の中に残っているお米の粉やカスがあると、虫がそれを餌として利用し、繁殖してしまうことがあります。

④保存期間が長い場合:お米は時間の経過とともに劣化し、虫の被害を受けやすくなります。長期間保存されたお米は虫の卵や幼虫が孵化しやすい状態となります。現在の精米技術では、お米の中に卵を産み付けられていたとしても割れなければ精米段階で取り除かれることはなく、卵を産みつけられたお米を除去する機械もありません。
お米袋の中に卵が産み付けられたお米が入っていると、20度以上になった場合に1ヶ月ほどで孵化します。

孵化した幼虫がお米を食べて成長して、米粒の内部に卵を産むため、袋を開けていなくても虫が繁殖するのです。
また、小さい虫は袋の空気穴から内部に入ります。
虫は嗅覚が優れており、お米といった穀物の匂いを感知して袋の中に侵入します。

お米の種類やメーカーによっては、空気穴を小さくしたり弁を取り付けたりと虫が侵入しないように工夫されているものもありますが、すべてのお米で対策が取られているわけではありません。
虫の種類によっては、お米の袋を食べて破いてしまいます。幼虫は、お米を食べて1ヶ月ほどで成虫となり産卵するため、お米を袋のまま保存しておかないようにしましょう。

保管場所に注意

お米に虫が付かないようにするためには、保管場所を工夫しましょう。
気を付けたい2つのポイントを紹介します。

高温多湿を避けよう

虫は、20度程度の気温、湿度は60%以上になると繁殖します。
25度以上になると特に活発に動くうえに、気温が高いとお米が傷んで臭いが発生して虫が侵入しやすくなるでしょう。
気温が15度以下もしくは湿度が50%以下の場所では虫が繁殖しにくくなるため、高温多湿を避けることが大切です。

密閉容器もしくは米びつで保管しよう

お米を購入したときの袋のままで保管している方もいますが、お米は密閉容器もしくは米びつに移し替えましょう。お米の袋は、空気を通すための小さな穴が開いています。
小さな穴から虫が侵入するケースが多いため、密閉容器に移し替えることが重要です。

おすすめの虫除け対策

お米に虫が付かないようにするためには、市販の虫除け剤を使い、保存場所も工夫することが大切です。
また、保存場所に気を使っていても虫が付いたりカビが生えたりする可能性があるため注意しましょう。
そこで、おすすめの虫除け対策と、お米が傷まないようにするための注意点を紹介します。

虫除け剤を入れる

冷蔵庫に保管するスペースがない場合は、フタがしっかりと閉まる容器に入れて、お米用の虫除け剤を使いましょう。
虫除け剤のほか、乾燥させたニンニクや唐辛子も入れておく方法もおすすめです。
虫除け剤を使ったとしても、可能な限り温度が低い場所に保管します。虫よけ剤を使っても、温度や湿度が高い場所に置いておくと虫がわきます。
シンクの下や冷蔵庫の近くは温度や湿度が高くなるため注意しましょう。

冷蔵庫に入れる

気温が20度以上になると、虫が孵化して繁殖するだけではなく、カビも発生しやすい点に注意が必要です。
温度・湿度が高い場所はお米そのものも劣化するため、冷蔵庫に保管すると良いでしょう。
大きいペットボトルにお米を入れて冷蔵庫に保管すれば、場所を取りません。
しかし、冷蔵庫で保管する際にも、冷蔵庫から出す時間が長いと温度差により結露が発生し、カビが生えやすいため注意が必要です。
お米を出し入れする際にはスピーディーに行って、温度差による結露が発生しないようにしましょう。

お米の虫がついてしまった場合の対処法は関連記事を参照ください。
お米にわいた虫は光を嫌うので、新聞紙の上に広げて置く

まとめ

お米に虫がつく理由は、精米前に卵が産み付けられている、空気穴から侵入する、袋を破って侵入するなどが挙げられます。
温度が15度以下になると繁殖しにくくなるため、密閉容器に入れて冷蔵庫に保存する方法がおすすめです。
特に、業務用米といった大袋のお米や、一定期間保管しなければならない場合は、虫が繁殖しないように正しい方法で管理しましょう。

 

お米に虫がわいた場合の対処方法
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