最近では、無洗米も人気のお米となり、多く流通するようになりました。無洗米とは実際にはどういうお米なのか、お米の加工状態や味について詳しくご紹介します。
どんなニーズがあるのかも知っておくといいでしょう。また、保管方法についても参考にして、無洗米の魅力を再発見してみませんか。
無洗米とは?
無洗米として売られているお米には、どういう特徴があるのかをご紹介していきたいと思います。
通常、お米はぬかがあるために洗わないと炊いた際にぬか臭さが残り美味しく感じられません。
どうして無洗米はなぜ洗わなくていいのかが気になる所でしょう。
お米の加工状態
無洗米のお米は、工場で加工をしていることによって洗わずに済みます。
精米したお米を新しい精米方法でさらに無洗米加工し、工場で肌ぬかを取り除いた状態にしたものです。
無洗米に加工する方法も、高速で撹拌して肌ぬかを削る方法や水洗い式など様々な方法で行われています。
そして、この肌ぬかを落とす加工によって、どんなお米でも無洗米にすることが可能なのが嬉しい点です。
普通米との違い
普通米との違いですが、すでに表面の肌ぬかが取れている状態の無洗米では見た目がより白く艶があるように見えるのが特徴です。
様々な銘柄の「無洗米」と表示されているお米がありますので、お好みの銘柄の「無洗米」を探してみませんか。
同じ硬さや食味のお米を食べることができておすすめです。
ただ、無洗米の方が研がずに済むように加工してあるために、少し割高になっている違いがあります。
価格の面では少し高くなっていますので、忙しい時や必要な時だけに無洗米にする方法もおすすめです。
無洗米は普通の米に比べて味が落ちるか
「無洗米の味が普通米に比べて落ちるのではないか」という声がありますが、無洗米の方がむしろ鮮度や美味しさが長持ちします。
長く保管していると、ぬかの脂肪分が酸化して味が落ちますが、無洗米は精米の段階で加工していますので、ぬかが既にない状態です。
そのため美味しさが長持ちします。
少し長く保管する場合は、無洗米の方が美味しさを保てるとも言えます。
栄養面でも水で研がないために、水溶性のビタミンB1などもしっかり残っていておすすめです。
無洗米へのニーズ
また無洗米のニーズは、環境への配慮からも高まっています。
どんなニーズがあるのかも詳しく見ていきたいと思います。
米を研ぐ手間を省略
主婦にとっては、お米を研がずにそのまま炊飯器に入れて炊けて時短のメリットがあります。
冬の寒い時期などは、あまり水に触らなくていいのも助かります。
そうした研ぐ手間を省けるだけでなく、何回米を研いだらいいのかを悩む心配もいらなくなるでしょう。
簡単に炊飯器に入れて炊くだけですので、誰でも上手に美味しく炊けます。
環境に優しい
また、米のとぎ汁を廃棄することが環境に良くないとも言われますので、その点でも無洗米が人気です。
水を何度も捨てて研ぐこと水の無駄使いも防げます。炊飯時の水だけで済む無洗米ならば、節水になり環境に優しいと言えるでしょう。
大型イベント等、外での炊飯作業がラク
さらに無洗米はイベント時などにも便利です。大量にお米を炊く際に無洗米ならば手間が省けて効率的です。
屋外では研いだ水を洗い流す場所がない場合もよくあります。
水の便がよくない屋外、キャンプなどで少量の水で炊飯できておすすめと言えます。
屋外でも室内でもどんな場所でも少しの水さえあれば炊くことができる無洗米のニーズは高まっています。
無洗米のおすすめ保管方法・消費期限・保存期間
無洗米の保管方法についても知っておくのがおすすめです。
普通米よりもぬかが取り除いてある分保存しやすい無洗米ですが、保管方法を知っておくことが大切です。
温度・湿度の適正
無洗米も、やはり通常のお米と同じように保存温度や湿度には注意をして保存する必要があります。
あまり暑くならないようにし、湿度が低く風通しのいい所で保管するのがポイントです。高温多湿を避けて保管しましょう。
保存に適している場所
保存に向いているのは、冷蔵庫の野菜室のような温度と湿度の場所です。冷暗所を探して保存するのがいい方法です。
あまり温度や湿度変化の少ない場所を探してみましょう。
保存期間・消費期限
無洗米は、普通米に比べるとぬかが取り除いてあるために長持ちします。
本来、お米は保存食なので賞味期限はありませんが、美味しく食べられる目安は精米から1か月です。
普通米は、精米日から2週間~1ヶ月程度で食べるのがおすすめですが、無洗米は少し日持ちします。
特に夏場はお米が持っている水分の低下や高温によるひび割れなど品質に影響を及ぼす季節ですので、夏は2週間から1か月で食べるのがおすすめですが、冬ならば1か月から1か月半程度で消費するのがおすすめです。
少し保管期間が長い場合は、無洗米を購入しておくのもおすすめです。
無洗米のメリットデメリットとは?
無洗米にはいくつかのメリットデメリットがあります。
無洗米のメリット
- 時短:洗米の手間がないので時短になる
- 節水:精白米を洗うためには、3カップあたり約4.5リットルの水が必要となりますが、これを無洗米に変えると1年間で1,656リットル節水できます
- 環境にやさしい:とぎ汁がでないため環境にやさしい
- 水溶性ビタミンが多い:水溶性のビタミンであるビタミンB1やナイアシンなどが失われず、精白米と比較すると約2倍の量が栄養価として残ります
無洗米のデメリット
- コスト高:加工工程が多いのでコスト高になる。20円~30円/㎏ほど精白米より価格が上がる
- 加水量が多め:お米の水分量が低いので加水量が多めになり、少し水臭さが出てしまう可能性がある
- 銘柄が少ない:すべての銘柄の無洗米があるわけではないので選択肢が限られる
- 臭いがつきやすい:匂いがつきやすく、乾燥や湿気、虫に注意が必要です
まとめ
無洗米について詳しくご紹介しました。時短や環境に優しいということで人気の無洗米です。
既に肌ぬかが取り除いてある状態ですので、洗わなくて済むというのは大きなメリットです。
有効に活用して便利に使ってみるといいでしょう。
最近では屋外などの様々な場面でもニーズが高まっています。
こだわりのお米を無洗米で試してみるのもおすすめです。
美味しさも長持ちしやすい無洗米美味しく味わってみませんか。