介護をしている人たちにとって、食事の準備をするのが大変です。
栄養はもちろんのこと、それぞれの要介護者が食べやすいような食材の形状にする必要もあります。
介護食とは
介護食とはどのような食事のことをいうのでしょうか。
また介護食が必要な人はどういう人なのか詳しく説明していきます。
a) ユニバーサルデザインフードから考える食事
介護食とはユニバーサルデザインフードから考える食事です。
ユニバーサルデザインフードとは、介護食が必要な方でも食べやすいように工夫した食品のことをいいます。
種類はさまざまであり、食材にとろみをつけたとろみ調整食品であったり、レトルトや冷凍食品など長期間保存をしておける食品までさまざまなです。
ユニバーサルデザインフードは、かたやさ粘度によって分類されているので、それぞれ要介護者の様子にあわせて食材を選ぶことができます。
b) 介護食が必要な人
介護職が必要なのは、主に加齢により歯が弱くなったり噛み切る筋力が衰えた人です。
食材を噛み切れないだけでなく、飲み込む力が弱くなってしまいのどにつめやすくなるので注意が必要になります。
のどに詰まってしまうと、誤嚥性肺炎またひどい場合は死につながることがあります。
また食べられる食材が限られ、さらに食べられる量が限られることから、栄養不足にもなりやすい問題があります。栄養が不足すると免疫力が下がることから、重い病気につながりやすくなります。
介護食をお弁当に
介護食を弁当にして、家族でも施設でも提供するケースが増えています。
お弁当ならではの利点や、市販の宅配介護食弁当もあるのか説明していきます。
a) 家庭でも施設でも可能
介護職は施設でも家庭でも作ることができます。
家族の場合は1人分から作ることができますし、市販の宅配食弁当であれば1人分から注文をすることができます。
b) 少しずつ楽しめるお弁当スタイルが人気
お弁当スタイルの魅力は少しずつ色々なおかずを楽しむことができる点です。
介護職というとある程度偏りがちですが、お弁当スタイルにすることで栄養の偏りを防ぐことができます。
またお弁当を食べる人にとっても、色々なおかずがあったほうがうれしいのではないでしょうか。
c) 市販の宅配介護食弁当もある(介護食弁当の一例も2.3紹介)
自分で作るのが大変な場合は、宅配介護食弁当を頼むことができます。
介護をするのは毎日大変です。
そこで介護弁当を宅配してもらうことで、少しでも介護の負担を減らすこともできます。それでは実際にどのような介護食弁当があるのかご紹介していきます。
コープの介護食
介護食の宅配サービスといえば、まずコープを思いつく人も多いのではないでしょうか。
コープでは介護食でも、健康な高齢者用、噛む力や飲み込む力によってきざみ食やムース食など、さまざまなスタイルで食事を提供しています。
また他にも、毎日食べても飽きないように多くの種類を用意したり、適切な栄養価を保てるような工夫をしています。
さらにだし汁は栄養を考えかつおぶしや昆布を使っています。
1週間に1回5日分の食事を冷凍便で送られてくるので、食べる順番は自分で決めることができます。
喫食日が決まっていますが、2~3日超えてしまっても体調が悪い日があるなど食べられない日があっても問題ありません。
キューピーの優しい献立
次にご紹介したいのが、キューピーの優しい献立です。
ユニバーサルデザインフードに適応した、食べる人の噛む力や飲み込む力にあわせて作られています。
またどうしても味が薄くなってしまう介護食ですが、素材のうまみをしっかりと生かしているためおいしく続けて食べてもらえるように工夫しています。
ラインナップは豊富にあり、献立を選べるのも大きな魅力です。
キューピーの介護食は1998年にスタートし、すでに20年以上の実績があります。
つまり介護食に対するノウハウは十分に持っており、安心して利用することができるのです。
配食のふれ愛
次におすすめしたいのが、まごころ弁当が運営する、配食のふれ愛です
原材料を生かすことに力をいれ、栄養バランスに十分配慮をしたお弁当作りをしてきました。
無料試食キャンペーンを開催しており、まずは一度試してみることをおすすめします。
噛むことや飲み込むことが困難な方の方にも、ムース食を準備しているので安心です。
ムース食はすべてユニバーサルデザインフードの項目である「舌でつぶせる」に該当しています。
年齢にあわせた必要なカロリーを目安に、すべてのお弁当を作成しています。
どうしてもカロリーや栄養素が不足がちなムース食ですが、栄養面でも全く心配はありません。
まとめ
介護食をお弁当スタイルにすることで、色々な食材を少しずつ楽しめるメリットがあります。
また介護食用のお弁当を提供する一般の会社も多く、介護者によって負担を減らすことができます。
また毎日色々な食材を楽しむことによって、要介護者の方が少しでも食べることを楽しんでもらえるようなお弁当がそろっています。