カレー屋を開業するには?基本的な流れと準備
カレー屋を開業したいと思っている場合に、具体的にどのようにしたらいいのか、何から始めたらいいのか、流れや必要なものがわからないことが多くあります。
具体的に計画を立てて準備をしていくことで、開業までがスムーズになっておすすめです。準備の段階で予定どおりにいかず、挫折するケースも多いために、詳しく知っておくといいでしょう。
カレー屋の開業についてですが、カレーは今人気でブームにもなっています。様々なカレーの種類を出し、特徴を持ったお店が増えていますので、特色を出すこともいい方法です。
開業するための流れと準備を参考にしてみてください。
開業までのステップとスケジュール感
カレー屋の開業までの期間としては、半年~1年が必要と言われています。計画的にステップを踏んで行うことが大事です。計画的に行わないと、オープンまで間に合いませんので、スケジュールを組んで進捗状況をチェックしていくことが必要です。
- 12ヶ月前・・・コンセプトや事業計画を作る、資金調達の計画.
- 10~8ヶ月前・・・物件探し.
- 5~4ヶ月前・・・資金調達、メニュー開発.
- 3ヶ月前・・・店舗内外装設計、施工、厨房設備購入.
- 2ヶ月前・・・什器・備品購入、スタッフ採用開始
- 1ヶ月前・・・各種届出、保健所検査、スタッフ教育、オープン告知、広告などの広報
- 1週間前・・・オープンに向けた最終準備、プレオープン
必要な資格と申請手続きとは?
開業のための資格ですが、次の資格が必要です。
- 食品衛生責任者
- 飲食店営業許可
飲食店を開業する際には、食品衛生責任者の資格を持った人が店舗に1人必要です。調理師や栄養士の資格をもっていれば食品衛生責任者になることができます。または、講習を1回受けることで資格が得られます。
また、飲食店の営業許可を得ることが必要で、保健所からの許可を取るために、申請の手続きが大事です。
店舗の内装・外装工事を始める前の図面による事前相談や、実際に完成店舗を見てもらう営業許可の申請が必要です。施設完成予定日の約10日前には申請してください。
店舗ができたら、保健所の職員によって実際の確認をしてもらいます。営業許可書の交付がなされることで、営業が可能になります。
開業資金の目安と資金調達の方法
カレー屋を始める際の開業資金の目安についても知っておくことが大切です。
店舗で営業をする場合には、固定費用が多くかかりますので、確認しておいてください。
- 店舗契約費用 90~150万円程度
- 内装工事費用 150~450万円
- 厨房設備費用 100~200万円
- 什器備品費用 20~70万円
まず、物件契約費に90~150万円程度、内装工事費に150~450万円ほどが必要です。厨房設備費用100~200万円、食器類やテーブル、椅子その他の什器備品費用に20~70万円程度かかります。厨房設備などは中古品の活用やリースやレンタルで節約することができます。
また、店舗での営業をする場合は、その後の家賃が固定経費として必須です。最近では、経費削減のため、キッチンカーでカレー屋をするケースもあります。キッチンカー取得費に200~300万円ですが、家賃などの固定経費が少なくて済むメリットがあります。
カレー屋を始める際に必要なもの一覧
カレー屋を始める際に必要なものを一覧にしましたので、参考にしてください。
厨房設備・調理器具に必要なもの
厨房設備・調理器具としては、次のものが必須です。
- ガスコンロ
- 冷蔵庫
- 冷凍庫
- 炊飯器
- 寸胴
- 炊飯ジャー
- タンドール窯(ナンなどを焼く場合)
- 作業台
- 洗浄設備
仕入れ食材の中でも“お米”は重要な柱
また、カレー屋を開業するにあたっては、食材としての米も重要です。カレーに合ったお米を安定して調達し、量を確保することが大切です。
そのためにも、仕入れ先もしっかり選んで準備しておいてください。業務用米を提供する弊社などを活用して、カレーに合ったお米を相談しておくといいでしょう。
お米にこだわることで、カレーのメニューも評判となって成功しやすくなります。
食器・レジ・ユニフォームなど店舗用品
カレー屋では、食器やテーブル、椅子、レジ、ユニフォームなど店舗用の備品も準備する必要があります。
どんなカレーを提供するのかによって、食器などにもこだわることが大切です。ユニフォームも店やカレーに合った雰囲気を演出できるように選んでください。

カレー屋の開業を成功させるためのコツ
カレー屋の開業を成功させるためにはコツもあります。メニューや差別化について、また回転率や効率について見て行きます。またコストと美味しさへの工夫も紹介しますので、参考にしてください。
メニュー設計と差別化ポイントを明確にする
カレー屋でメニューを作る場合には、コンセプトを明確にして作ることがまず大事です。どんなカレーで、どんなターゲットに提供するのか、年齢や性別、客層をしっかりと見据えることが重要なことです。
多くのカレー屋がありますので、差別化を図ることもポイントです。どこにこだわっているのか、オリジナリティのあるルーやメニューの種類などを明確にすることが成功のコツとなります。
回転率と仕込み効率を高めるオペレーション
成功させるためには、回転率も大事です。1日の営業時間と回転率を計算して損益の分岐点もチェックしておいてください。回転率を上げるために、仕込みの効率を高めたり、オペレーションの改善も大事にすることが必要です。
コストを抑えつつ美味しさをキープする工夫
成功するためには、コストを抑えつつも美味しいと感じてもらうことが大事になります。こだわりながら、安い仕入れ先を見つける工夫が必要です。あまり、コストが変動しないように、安定した仕入れ先を確保しておくことが重要です。
カレー屋に最適な業務用米の選び方と導入メリット
カレー屋に大切なお米選びとして、最適な業務用米の選び方と業務用米を導入するメリットについて見て行きます。お米が高騰する場合もあるため、業務用米で質が良くコストパフォーマンスのいい、カレーに最適のお米を選んでみませんか。
カレーに合うお米とは?粒揃いでしっかりめ
カレーに合うお米は、粒がしっかり揃っていて、しっかりめのお米が向いています。ルーを惹き立てるには、ご飯は少しパラッとしていて、あまり粘り気を主張しないお米がおすすめです。
日本米では、山形県産の「はえぬき」や小粒の滋賀県産「日本晴」など、粘り気が少なくてあっさりした食感のお米が適しています。お米の味が濃くてカレーに合うお米としては、「京都丹波産コシヒカリ」などもおすすめです。
また、サラッとした味わいのお米で、アミロース含量が多い外国米の「カルローズ米」なども向いています。
カルローズ米
アメリカ合衆国カリフォルニア州発祥のカルローズ米は、中粒種のジャポニカ米の品種です。
カリフォルニア州で広く栽培されている、さっぱりとしたカリフォルニア米の品種の一つとなっています。
「カルローズ」は、カリフォルニア米の中でも中粒種で、日本の中粒種とタイ米の長粒種の中間の長さが特徴です。それぞれの良さを合わせ持ったお米で、粘り気は強くなく軽い食感の歯応えの良さが魅力となっています。
カレーのルーと合わせると食感が良く、ルーを惹き立ててくれるお米です。値段も日本米よりも安くなっているのが魅力です。
山形県産「はえぬき」
山形県産「はえぬき」は、コシヒカリのような粘りがありつつ、ササニシキのようにあっさりとした食感が魅力です。また、冷めても美味しいお米です。
また、生産量が多いために、比較的コストも安いのが魅力の一つとなっています。特に山形県産「はえぬき」は、お米の食味ランキングで過去14年間連続で最高ランクの特Aランクを受賞しています。お米の粒がしっかりしていて歯応えがあります。カレーと合わせるととても合うお米です。
また、山形県の作付けシェアが60%を占めているため、生産量が多く安定している点も業務用米としておすすめです。
「日本晴」
「日本晴」は、小粒ですが、あっさりとした甘味と、粘りすぎない食感が特徴で、カレーにも向いています。カレーのルーも良くなじみます。
滋賀県産「日本晴」などが有名で、生産量も多く安定している点がメリットです。また、滋賀県産の「日本晴」は、琵琶湖の豊富な水で作られたお米で美味しいと評判を呼んでいます。
比較的安価で手に入れられる点も業務用米としておすすめです。
業務用米を使うことで得られるコスト・業務効率のメリット
業務用米を使うことでコストが安くなったり、仕入れのための業務効率などが良くなったりすることがメリットです。
業務用米を扱う弊社では、お米のマイスター、米・食味鑑定士がいて、それぞれの料理にあったお米を提案しています。カレーに合ったお米もコストを考えながら業務用米の中で選び抜くことができます。カレーに合ったお米の提案が受けられておすすめです。
また、お米の仕入れに苦労することなく、いつも安定した仕入れの量を確保でき、コストも抑えられていいでしょう。弊社では、お米の生産者を回り、直接買い取りを交渉しています。安くて美味しいお米が安定して仕入れられるのがメリットです。
お米の安定供給が開業後の安定経営を支える
カレー屋を始めてもお米の安定供給がなければ、上手く経営できません。お米の価格が高騰したり、供給量が不安定だったりしたら、経営が不安定になってしまう原因にもなりかねません。
開業後の安定経営を支えるためにも、業務用米でカレーに合うお米を選び抜き、コストパフォーマンスも考えて仕入れることが大切です。仕入れ先の安定した確保を目指すことが鍵となります。
まとめ
カレー屋の開業について紹介しました。開業までの流れや必要なものを紹介しましたが、その中で、お米の安定した確保も大事な時代です。
特にカレーでは、カレーと合ったお米の美味しさも魅力の一つです。こだわり抜いたお米をしっかり確保して提供することで、安定した経営を目指してみてください。