令和7年産米の相対取引価格を解説!これからの時代の飲食店が知るべき米の仕入れ方法とは?

目次

日本人の日々の食卓に大きな影響を与えた、「令和のコメ騒動」。

一般家庭はもちろん、飲食店や給食・社員食堂など業務として米を扱う業者にとっても、経営そのものに影響を与えたと言われています。

そのため、業者の方の多くは米の取引価格に敏感になっており、できる限り米価格を抑えて仕入れたいと考えていることでしょう。

本記事では、飲食店や給食・社員食堂などの担当者様に向けて、令和7年産米の相対取引価格について詳しく解説していきます。

令和7年産米の相対取引価格はどう推移している?

飲食店など、業務用に米を仕入れる業者の方は相対取引価格について知っておく必要があります。

まず、はじめに令和7年産米の相対取引価格の推移について解説していきます。

相対取引価格とは?業務用米との関係

相対取引価格とは、売り手と買い手によって決定された売買価格です。

通常、米をはじめ売り手と買い手の間には市場が存在しますが、相対取引は市場を介さないため店頭価格とは違いがあらわれます。

当事者間の交渉によって価格が決まる契約なので、市場における価格変動に左右されにくく、飲食店も安定価格で米などを継続的に入手可能です。

また、米の相対取引価格は市場における米価格のベースになっていることから、相対取引価格が上がれば店頭価格が上がるなど卸売価格へも影響を与えます。

令和7年産米の価格推移とその背景

令和7年産米は、前年産比+10,633円+42%と高値に推移しました。

2026年以降下落傾向にありますが、高値で取引されていることは間違いありません。

令和7年産米は天候不順などによる品質の低下や買いだめ需要、「令和のコメ騒動」の影響による集荷業者間の競争激化が関係して高騰したと考えられます。

需要増加による価格上昇だけではなく、昨今の肥料・物流費の高騰も関与しているでしょう。

高騰した肥料・物流費が米価格に転嫁されたかたちで、そのまま高額原価で取引成立となってしまったことも要因です。

今後の米価格はどうなる?

令和7年産米は、高騰を続けていたものの下落傾向に傾き始めました。

令和7年産米の相対取引価格は2025年10月をピークに、少しずつですが下落傾向にあり、高値が維持されているものの暴騰といった状況は避けられそうです。

相場変動の要因としては、全国の主食用米の生産量が農林水産省の作付け意向調査を上回る生産量となったこと、適性水準である200万トンを超過することから「米余り」の状況になったと考えられます。

令和8年産米の価格暴落が懸念されている一方、飲食店は楽観視してはいられません。

卸業者一択体制を避け複数業者への見積もり、生産者との直接契約など価格変動の影響をできるだけ受けないルートを開拓する必要があります。

また、長期的な市場動向も重要で目先のデータに捉われずに対応していくべきでしょう。

飲食店が令和7年産米を仕入れる際のポイント

米を扱う飲食店にとって、米の仕入れ方法は重要課題です。令和7年産米を仕入れる際のポイントをお伝えします。

相場だけで仕入れを判断しないことが重要

飲食店が令和7年産米を仕入れる際、まず現在の相場だけを判断しないようにしましょう。

秋口に価格が下がりやすいといった状況とは違い、近根は高値水準の定着が進んでいるため安い時期を狙っての仕入れは難しい状況です。

また、高級銘柄のみを仕入れるのではなく、品質とバランスを見極めメニュー原価に合った米を仕入れることも大切になります。

一例として米穀卸売会社との取引で定期配送を選択することで、月々納品価格が固定化することから、米の価格変動による影響を受けなくなり、経営戦略の安定化にもつながるのです。

業態に合わせたお米選びを行う

飲食店と言っても、さまざまな業態があります。

令和7年産米を賢く仕入れるためには、業態に合わせた米選びを行う必要があるでしょう。

業態別で見た、お米選びがこちらです。

業態米選びのポイント
定食店定食店の場合、提供するメニューと米との相性が最も重要です。ただし、魚介類、肉類をどのように調理しているかにもよるため複数の銘柄米を仕入れてそれぞれ使い分けることは難しくなります。そのため、おすすめはブランド米も加えられたブレンド米など、クオリティが担保されながらも手頃な価格で仕入れることができる、業務用の米を主体に利用することをおすすめします。
丼物丼物をメインに提供する飲食店の場合、つゆやたれが染み込んでベタベタしないよう、ほどよく硬めの米を仕入れる必要があります。粒が大きめで強い個性のない米がとくにおすすめですが、冷めても粒立ちがよい業務用ブレンド米を利用するか、こだわる業者であればその特徴を兼ね備えた銘柄米の利用がおすすめです。
弁当・テイクアウト弁当・テイクアウトが米を仕入れる際、最も重要なポイントが冷めても美味しいのかといったところです。また、お客様が購入後にすぐに食べるかはわからないため、冷めても甘みが強く感じられる、硬くなりにくく、それでいて手頃な仕入れ価格である必要があります。ある程度、具材が決められていれば弁当・テイクアウト向きの銘柄米にこだわっても良いですが、冷めてもおいしい業務用米を使用することでコストを抑えることができるでしょう。
社員食堂・給食社員食堂や給食の場合、仕入れる米は品質重視であることはもちろん、大量炊飯後の品質が安定していることが重要になります。どんな料理にも合うようにブレンドされた業務用米を利用するのがベターですが、日によって米を主役に添えたブランド銘柄も同時に仕入れ提供することも検討してみましょう。また、効率的な大量炊飯が重要であるため、負担軽減のために無洗米の仕入れも検討材料です。

定期配送を活用して価格変動リスクを抑える

令和7年産米の仕入れをする上で、不確実性の高い価格変動のリスクを回避することが重要になります。

その際、おすすめなのが定期配送の活用です。

米の定期配送をすることで毎月の仕入値が安定し、急激な価格変動の影響を受けずにすみます。

また、定期配送を利用することで過剰な在庫を抱えるリスクだけでなく、欠品などを防ぐことができるのがメリットでしょう。

毎月新鮮な米が届けば品質も良い状態を保てますし、定期配送であれば都度発注業務を複数の卸業者などと行う手間も省けます。

何より、定期配送であれば規定の数量の米が確実に届けられるため、安定した供給につながり経営戦略も立てやすくなるメリットがあります。

米価格が変動する時代だからこそ卸会社選びが重要

令和7年産米だけではなく、これから先も米価格の変動は読み切ることはできません。

ここからは、飲食店にとって米価格が変動する時代だからこそ卸会社選びが重要である理由を解説します。

相場情報だけでは適切な仕入れは難しい

飲食店が米を仕入れる際、相場情報だけに惑わされていては適切な仕入れが難しくなります。

米自体の相対取引価格が下落しにくく、予想しにくい市場において価格だけを確認して仕入れる、仕入れないは難しい判断です。

そもそも、安いからといって飲食店別の業態で提供するメニューにとって理想的な米でなければ顧客離れを引き起こす要因となりますし、安いから大量仕入れを行っても余剰となり廃棄するのでは意味がありません。

だからこそ、飲食店には市場価格やその年の気候条件に左右されないよう、複数の銘柄を利用した「ブレンド米」がおすすめです。

飲食店それぞれの業態に合わせたブレンド米を利用することで、味や提供メニューとの兼ね合いにおける品質を損なうことなく、コストも最適化されます。

相場に躍らされずに、長期的な視点で安定供給できることと品質にこだわった米選びができるようにしておきましょう。

地元の米穀卸売会社だからできるサポート

飲食店が米を仕入れる際、地元の米穀卸売会社の利用がおすすめです。

例えば、その時々の米相場の変動に応じるかたちで、飲食店側と相談しながらブレンド米の配合をオリジナルでオーダーできます。

さらに、全国各地の主要銘柄を取り扱っているため、銘柄の品種変更などもお気軽にご相談いただければ対応可能です。

安定供給が飲食店経営を支える

令和7年産米に限らず、飲食店は定期配送がおすすめです。

定期配送であれば仕入れる米の数量が定まっているため品切れ、在庫過剰のリスクを軽減できるほか、毎月安定した仕入価格なので長期的な仕入れ計画が作成可能になります。

また、飲食店に合ったブレンド米や品質を重視した仕入れができるパートナーを選ぶことで、お客様満足度も維持できるため飲食店経営が安定するでしょう。

米の安定供給は、飲食店経営の安定化のための重要な選択肢です。

まとめ

令和7年産米の相対取引価格は、下落傾向にあるものの完全に安定しているとは言えない状況です。

米を利用する飲食店にとって、米の相場情報は重要な指針である一方、そればかりを追うことは経営の安定化につながりません。

安定した仕入値での取引、業態に合ったブレンド米や銘柄米の選択などが実現できる地元の米穀卸売会社で米の定期配送の利用を検討してみてください。

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