【飲食店の皆さまへ・銘柄シリーズ】ななつぼしの特徴と炊き方のコツ、相性のいいお料理

ななつぼしとは

目次


最近北海道のお米が美味しくなってきたと聞くので、ななつぼしを仕入れてみたい、通販はないか、自分の店のメニューに取り入れようかと考えている人はいませんか?
この記事ではななつぼしの特徴から炊き方のコツまで詳しく解説します。

ななつぼしとは


ななつぼしは北海道米を代表するブランド米の1つでその作付面積は49%と約半数を占め、数ある品種の中で第1位となっています。
北海道立中央農業試験場(現:北海道立総合研究機構農業研究本部中央農業試験場)が育成し、2001年に北海道の優良品種として採用されました。
あっさり食感の「ななつぼし」を暑い7月にこそ食べてもらいたいとの思いから、7月2日を「7(なな)2(つ)ぼし」の日として定め、一般社団法人日本記念日協会にも認定されています。

名前の由来

北海道は空気がきれいなことから、北斗七星がきらきら輝いて見えます。
ななつぼしは北海道生まれのお米なので、北海道の北斗七星のように輝いてほしいという願いを込めて名付けられました。

ななつぼしの特徴まとめ

ななつぼしにはどのような特徴があるのでしょうか。
表にまとめてみました。

項目概要
食味・一般財団法人日本穀物検定協会の食味官能試験で2010年~2021年までの12年間連続で最も高い特Aを獲得 ・ホクレン農業協同組合連合会で調べたところ無洗米にすると食味が82から83へと上がりお米の旨味に関係するアリューロン層が厚いからではないかと言われている
時間が経過した時の食味・時間が経過しても粘りを保つため冷めても美味しい
保存のしやすさ・ホクレン農業総合研究所でななつぼしと他の銘柄米における炊き立てのお米と、冷凍・レンジアップした時のお米を「白さ」「つや」「香り」「味」「硬さ」「粘り」の項目で比較した時ななつぼしではあまり変化が見られないことが判明
栽培しやすさ・寒い気候に強い ・減農薬、減化学肥料よりさらに75%農薬を減らす高度クリーン米として栽培できる

ななつぼしは食味が良いのはもちろんですが、無洗米にした時や冷めた時でもその美味しさが維持できるのが特徴的だと言えるでしょう。

粘りや甘みのバランスが抜群でさっぱりとした味

飲食店の方々が気になる、ななつぼしの食味について、もう少し詳しく見てみましょう。
ななつぼしは甘味と粘りのバランスが良くあっさりとした食感ですが、北海道米は甘味や香りや十分あるものの、以前は硬くて粘りがないことからまずいと言われ続けてきました。
このことから何が北海道米を粘らなくさせているのかを考え、行きついたのがアミロースという成分です。

お米の80%はデンプンですが種類がアミロースとアミロペクチンの2種類あり、もち米はアミロペクチン100%、アミロース0%であることからアミロースが低い方がお米が粘るのではないかと予想したのです。
さまざまな銘柄のお米を調べたところ北海道米のアミロースの平均値は21.5%、美味しいと言われている北陸産のコシヒカリでは18.4%と3%ほど差があったため、この数値の違いがお米の粘りと食味に大きく影響を及ぼしていたとわかりました。
このことからアミロース17%~18%という目標値を掲げて品種改良を重ね、その結果生み出された美味しいお米がななつぼしというわけです。

参考:北海道米公式サイト「ななつぼし」

おいしい炊き方は?

ななつぼしは食味にこだわって作られた品種のお米なので、炊き方にもこだわるとよりいっそう美味しく食べることができます。
ななつぼし独自のお米の炊き方のコツをご紹介します。

冬場なら1時間程度、夏場なら30分程吸水

ななつぼしを美味しく炊きたい場合は、冬場なら1時間程度、夏場なら30分程度吸水させましょう。
しっかりと吸水させることで炊きあがりのむらを少なくし、甘味のあるごはんに仕上げることができます。

水分量のコツ

ななつぼしを炊く時は、通常より水を少し多めにしましょう。
お米をあらかじめしっかり計量しておくことで、水分量も適切な調整がしやすくなります。

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相性のいい料理・メニュー


ななつぼしは甘味と粘りのバランスが良くあっさりとした食感なのと、冷めても美味しいという特徴があるため、それを活かした料理やメニューを考えるのが望ましいでしょう。

寿司飯

ななつぼしの冷めても美味しいという特徴を活かせるのが寿司飯です。
またななつぼしは粘りが強すぎないため、お酢を混ぜやすく握りやすいというのも寿司飯に使うメリットだと言えるでしょう。

和食、野菜料理

ななつぼしはあっさりとした食感のため、和食や野菜料理によく合います。
また炊き込みご飯や混ぜご飯、ピラフなどごはん自体に味をつける料理にしてもお米の甘味が引き立ち、美味しく食べることができるでしょう。

お食事別に見る、おすすめのお米の品種一覧

まとめ

ななつぼしは北海道米を代表するブランド米で作付面積1位を誇り、冷めても美味しい、無洗米にしても美味しいなど飲食店にとってはメリットの大きいお米なのが特徴的と言えるでしょう。
この記事も参考にしいて、ぜひななつぼしを上手にお店のメニューに取り入れてみてください。

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