【2024年10月更新】令和6年産の新米はいつごろ市場に出回るのか

【2022年10月更新】令和4年産の新米はいつごろ市場に出回るのか

目次

令和6年も半ばを過ぎたので、そろそろ新米の時期だということはわかるけれど、具体的にいつからいつまで市場に並ぶのかがよくわからないという人も少なくないのではないでしょうか。
この記事では令和5年産の新米の定義から、各地域の市場に出回る時期の目安まで詳しく解説します。

新米の定義

日本においては新米について明確な定義が決められているわけではありません。
特定非営利法人全国無洗米協会が、10代~60代以上の男女を対象として新米についてのアンケート調査を行い、「新米と表示できるのはいつまでだと思いますか?」とたずねた所、結果は次のようになりました。

回答の内容割合
収穫して3ヵ月以内に袋詰めされたもの36%
収穫した年の年末までに袋詰めされたもの34%
収穫して1か月以内に袋詰めされたもの23%
販売者が決めてよい7%


この結果から、「新米」の定義について消費者が抱いているイメージが、かなりばらばらに分かれていることがわかります。
現在使用されている新米の定義は複数あるため、これは仕方のない結果かもしれませんが、現状どのような基準なのかをご紹介します。

参考:特定非営利法人全国無洗米協会「『新米』について アンケート結果」

「新米」とは、その年に新しく収穫された米のことを言います。
しかし、新米と表示することができるのは、一定の条件を満たしたものに限られます。具体的には、以下の2つの基準があります。

米穀年度による「新米」の定義は11月1日がポイント

日本で米穀の取引に関わる年度である「米穀年度」は11月1日~翌年の10月31日と定められているため、新米とはこの年度内に収穫されたお米を指します。
そのため翌年の11月1日になると新米は古米となるのです。
米穀年度においては、お米の収穫を基準にして新米を定義づけているのが特徴的だと言えるでしょう。

JAS法による「新米」の定義


JAS法とは正式には「日本農林規格等に関する法律」と呼ばれ、日本農林規格(JAS規格)の制定、保護の仕組みや認定機関・飲食料品以外の農林物資の品質表示などについてその中で定めていました。
しかし「JAS法」「食品衛生法」「健康増進法」における食品表示の規定を整理、統合し、2013年6月に「食品表示法」が公布されたのです。
これに伴いJAS法で定められていた新米の定義も、食品衛生法へと受け継がれたのです。


参考:e-GOV法令検索「日本農林規格等に関する法律」
参考:e-GOV法令検索「食品表示法」

食品表示法の食品表示基準では、秋に収穫してその年の12月31日までに精米・包装されたお米が新米

食品表示法にある食品表示基準では、「新米」は表示禁止事項に該当し原則として表示できません。

しかし例外が2つあります。
・原料玄米が生産された年の12月31日までに容器に入れられるか包装をされた玄米
・原料玄米が生産された年の12月31日までに精白されるか、容器に入れられるか包装をされた精米

このため原料玄米が生産された翌年の1月1日になると新米は古米となります。
食品表示法では、原料玄米が生産された年を基準にして新米を定義づけているのが特徴的です。

参考:農林水産省「消費者相談」

令和6年産だと、11月ごろ。「新米」と表示されているものを購入するようにしよう

令和6年産の新米の収穫は主に7月~9月ですが、新米が実際に市場に出回るのは11月ごろからとなるでしょう。
食品表示法に基づいて、「新米」と表示されているお米かどうかを確認してから購入するのが望ましいと言えます。

お米のパッケージの「産年」と「精米日」をみて令和6年産であれば2024年に収穫した新米ということがわかります。

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新米の出回る時期

関西は8月ごろから市場に新米が出回る


新米が市場に出回る時期には、地域差がありますが、2024年に収穫されたお米は、店頭に出てきた秋ごろから、2025年の年明けくらいまでに売られています。
日本における新米の収穫時期は南の方が早く、北の方が遅いためです。
新米が日本各地の市場に出回る時期の違いを、収穫時期の違いから分析してみましょう。

収穫の時期は日本の南の方が早く、北の方が遅いため

新米の収穫の時期の違いを、地域別に表にまとめてみました。

地域新米の収穫時期
沖縄県6月~7月下旬
宮崎県8月上旬
静岡県8月上旬
茨城県9月中旬
富山県9月下旬
新潟県9月下旬
秋田県10月下旬
宮城県10月下旬
北海道10月下旬


新米の収穫が南の方から開始され、約4ヵ月かけて北の方へと移っていくのがわかるでしょう。

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関西エリアだと大体8月上旬になります。

新米が店頭で購入できる時期が収穫時期の約4か月後と考えると、店頭に出回る時期はそれぞれ次のようになります。

地域新米が店頭で購入できる時期
沖縄県11月~12月下旬
宮崎県12月上旬
静岡県12月上旬
茨城県翌年の1月中旬
富山県翌年の1月下旬
新潟県翌年の1月下旬
秋田県翌年の2月下旬
宮城県翌年の2月下旬
北海道翌年の2月下旬


もちろん自分の住んでいる地域のお米しか食べられないわけではないので、早く新米を口にしたい人は南の方で取れた新米を取り寄せればよいわけです。

新米にはどんな栄養が含まれている?古米との栄養差は?

まとめ


令和6年産の新米が市場に出回る時期は産地によって異なりますが、収穫時期から4ヵ月後ぐらいの時期だと考えると11月~翌年の2月ぐらいまで新米を楽しめることがわかります。
つまり、収穫された年の年末までに精白や袋詰めがされなかった場合や、翌年の11月1日以降に販売された場合は、新米として表示することができなくなります。このように、「新米」の定義は、収穫時期と加工時期の両方に関係しています。
新米の定義とお米の収穫時期を把握することで、より自分に合ったタイミングで新米を入手できるでしょう。

令和6年産の新米は、地域や品種によって出荷時期が異なりますが、一般的には10月から11月にかけて店頭に並び始めます。
沖縄や九州など暖かい地域では、7月から新米の販売が始まりますが、北海道や東北など寒冷地では9月以降に収穫されます。
品種によっても出荷時期が異なりますが、例えば福井県産のハナエチゼンは8月下旬、新潟県産のコシヒカリは10月上旬、北海道産のゆめぴりかは10月上旬から出荷されます。

令和6年産の新米は、気候や作柄によって価格や品質が変わりますが、一般的には前年度よりも高めの価格設定となる見込みです。
お米の消費についての世論調査によると、米を購入するときに重視する要素は、「価格」「産地」「品種」の順になっています。
新米の季節は、日本人にとって特別なものです。新米の美味しさを楽しむために、自分の好きな産地や品種を選んでみてはいかがでしょうか。

この記事も参考にして、ぜひ新米を美味しく食べてみてください。

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