日本のお弁当は、栄養バランスが整っており、見た目も美しいこと、海外で食べられているランチメニューとは大きく異なることなどから海外でも注目を集めています。
日本人だけではなく海外からも注目されるお弁当を美味しく美しく仕上げるためには、日本の主食であるお米にこだわることが大切です。
そこで、お弁当を作る際のお米の選び方、お弁当作りで重視したいポイント別のおすすめのお米の銘柄を紹介します。
国内外で人気!お弁当
日本のお弁当は、日本だけではなく海外でも注目を集めています。海外で人気の漫画やアニメでキャラクターがお弁当を食べる場面が多いことから、日本のお弁当文化が注目されるようになりました。
栄養がつまった玉手箱
海外のなかでも特にフランスでは、お弁当を食べる習慣がなく目新しかったことや見た目が綺麗で食材もバリエーション豊かなことから、「栄養バランスが良く手軽に食べられる」としてブームになったほどです。日本のお弁当を作ることもブームになっており、お弁当のおかずのレシピ本も書店に並べられています。
日本で定番のお弁当の中身
日本で定番のお弁当は、お弁当箱の半分にお米を入れ、残り半分に様々なおかずを詰める方法です。また、小さなお弁当箱におかずだけを詰めて、別でおにぎりを包む方法もあります。
おしゃれさを重視したいピクニックや軽食で済ませたいときにはクロワッサンや食パンを使ってサンドイッチを作ることもありますが、お米を主食としてお弁当を作ることが一般的です。
そのため、お米の見た目、食感や味などにこだわることは、美味しいお弁当を作るための重要なポイントだといえるでしょう。
お弁当に合うお米の銘柄
お弁当に合うお米の銘柄は、お弁当作りにおいて何を重視するのかによって異なります。冷めても美味しいお米が良い、おかずに合うものが良いなど、ポイント別におすすめの銘柄を紹介します。
冷めても美味しいお米
お弁当を温めて食べられないことも多いため、冷たい状態でも美味しいお米や、1度温めたお米が冷めてしまっても美味しく食べられる銘柄のものを選ぶことがポイントです。
冷めても美味しいお米としては、ななつぼしやミルキークイーン、ゆめぴりかが挙げられます。ななつぼしは、ほのかな甘みが広がる北海道産のお米です。粘り気がありお米のつや、甘さのバランスが良く、冷めても美味しいためお弁当に最適であり、保存用米としても重宝します。
ミルキークイーンは粒が小さいですがサイズが均一で、透明感があるため見た目が綺麗なことが特徴です。もち米に似た香りや甘さ、もちっとした食感があり満腹感も味わえるでしょう。味が濃いお弁当のおかずにもマッチし、冷めても硬くなりにくいためお弁当に最適です。
ゆめぴりかも北海道生まれのお米であり、粘り気がある銘柄です。甘味があるだけではなく口当たりがよく、噛むことによって旨味を感じられます。
おかずとの絶妙なバランス
おかずとの相性が良いお米としては、あきたこまち、夢つくしが挙げられます。
あきたこまちは秋田県が独自開発したお米で、透明感があって粒が大きいことが特徴です。お米が炊き上がった際にお米が立ち、粒が揃うため見た目が綺麗で、お弁当の見栄えを良くしたいときにも最適でしょう。食べるとほのかな甘みがあり、粘り気がある食感を楽しめます。
ほのかな甘さはありますが、あっさりとした味わいで、どのようなおかずにも合うでしょう。
夢つくしは福岡県産のお米であり、福岡県内ではポピュラーな銘柄です。お米の粒が綺麗に仕上がり食感が良く、味はあっさりしているため濃いお弁当のおかずに合います。また、お米そのものの味が主張しないことから飽きずに食べられるのが特徴です。
お弁当向きな銘柄
お弁当に合うお米は、冷めても固くならずパサつかない品種です。お米が冷める時には、お米の内部の水分が蒸発し、しっとりとした柔らかい食感は少しずつなくなり硬くパサついたお米になることが多いです。「ご飯が冷めると美味しくない」と言われるのは、お米の水分が飛ぶことが理由だといえるでしょう。
もちっとした食感が特徴のお米は、お米の内部の水分が蒸発しても柔らかさを維持しやすく、冷めても風味がほとんど変わりません。お弁当は、作ってから数時間後に食べるため、冷めても美味しいもちもちした食感が特徴の銘柄を選びましょう。
お弁当向きの銘柄としては、新之助やつや姫などが挙げられます。新之助は新潟県の銘柄であり、冷めても温め直してもお米の風味が損なわれにくいことが特徴です。粘り気があり粒が残るため、お弁当箱に詰めても、おにぎりにしても良いでしょう。また、口の中でお米がほぐれ、お米の粒の食感を楽しめます。
つや姫は、山形県産の銘柄で粘りや柔らかさ、甘みや旨味が高いとされています。あっさりとした味のため、和食に最適でしょう。
まとめ
お米は銘柄ごとに特徴が異なり、粘り気や甘み、あっさりしているのかどうかなど個性豊かです。おかずの味付けによっても、お米の銘柄を使い分けると、美味しく満足度が高いお弁当が仕上がります。また、お弁当に使用する場合には、お米が冷めたり温めなおしたりしても食感が味が損なわれにくいものを選ぶことも大切です。お弁当のおかずとマッチするかどうかも含めてお米を選び、美味しいお弁当を作りましょう。