ブレンド米は良質
ブレンド米というと、何だかいろいろなお米を混ぜていて、あまり味が良くないというイメージを持っている人も多いでしょう。外国米とのブレンド米や銘柄でないお米と混ぜたお米と思うことも多いのではないでしょうか。
しかし、最近のブレンド米は、人気の銘柄米同士を混ぜていることも多く、お米のプロ「米・食味鑑定士」などが美味しいお米を目指してブレンドしています。
ブレンド米も質が劣ることなく、良質となっていますので、あらためて、ブレンド米はどういったお米なのか、詳しいブレンド米の質についてご紹介します。
人気銘柄どうしのブレンド
ブレンド米は、例えば人気の銘柄のコシヒカリとヒノヒカリなどを混ぜ合わせることもあるお米です。コシヒカリやヒノヒカリなど、少し特徴の違うお米同士の銘柄米をブレンドして美味しいお米を目指す工夫がなされています。
例えば、粘りが強いコシヒカリと、少しさっぱりしているヒノヒカリを混ぜることで両方の美味しさをよりミックスさせることができるでしょう。元々、ヒノヒカリはコシヒカリを父としてできたお米ですので、ブレンドしても相性が良くてブレンドにおすすめです。
そうした銘柄米同士を合わせるブレンドが、最近では人気となっています。
また、銘柄同士をブレンドすることで、炊き上がりや味わいのブレを抑えやすくなる点もメリットです。
単一銘柄では、産地や収穫年による品質差が出ることがありますが、ブレンド米は複数のお米を組み合わせることで、年間を通して安定した食味を実現しやすくなります。
飲食店や業務用では「いつ炊いても同じ味」が求められるため、こうした良質な銘柄ブレンドは、品質と実用性を両立できる選択肢として評価されています。
産地内で収穫量を調整してブレンド
また、お米の収穫量を確保する意味でも、様々なお米をブレンドすることが行われています。産地内の収穫量が調整できるためいい方法となっています。
もし、何かの銘柄の産地の収穫量が少なかった場合でも、他の銘柄とブレンドすることでお米の供給量や質が安定していいでしょう。
さらに、産地内でのブレンドは天候不順や作柄差による影響を抑える役割もあります。猛暑や長雨などにより一部の銘柄の品質が不安定になった場合でも、他の銘柄と組み合わせることで食味や粒感のバランスを整えることが可能です。
結果として、年間を通して安定した品質のお米を供給できるため、業務用として安心して使いやすく、飲食店や卸先にとっても仕入れリスクを抑えられるメリットがあります。
単一銘柄と変わらないおいしさ
そして、ブレンド米といっても、美味しさを考えずにブレンドしているわけではありません。単一銘柄のお米と同じようにおいしさをブレンドすることによって作り出す工夫がされています。
お米の美味しさは、粘り、つや、歯ざわり、おかずとの相性、冷めても美味しいかなど様々な要因で感じることができます。
単一銘柄米でそれが全て目指せなかった場合も、ブレンド米なら多くの美味しさを満たせる質のいいお米が目指せる場合もあります。単一銘柄で不完全な美味しさも銘柄米同士を混ぜることで、美味しさが追求可能です。
それぞれの人の好み、また料理によって、合うブレンド米を安く購入してみるのもおすすめです。ブレンド米のイメージが一新できるでしょう。
さらに、ブレンド米は炊き上がりの安定性にも優れている点が特徴です。単一銘柄米は年産やロットによって食味に差が出ることがありますが、ブレンド米は複数原料を組み合わせることで粒感や水分量のばらつきを抑えやすくなります。
そのため、毎回同じ炊き上がりを求められる飲食店や業務用途でも扱いやすく、コストを抑えながら安定した「おいしさ」を提供できるお米として選ばれています。
ブレンド米の価格はなぜ安い?
ブレンド米は、業務用米味として使われることも多いのですが、それは価格が安いというメリットがあるからです。銘柄米を混ぜることで、価格が安くかつ美味しいお米が目指せるのが嬉しいメリットです。
ブレンドによって、高いコシヒカリを少し安いヒノヒカリと混ざることで、価格の面が抑えられるのがいい点です。お米のプロによって、上手に美味しさのバランスを取ってブレンドすることで、美味しさと安さが実現可能となります。
なぜ安いのかについては、さらに具体的に次の3つの理由もご紹介しますので、参考にしてください。
ブレンド米は値ごろ感のある価格帯に設定されているケースがほとんど
ブレンド米は、業務用などにも使われるために、値ごろ感のある価格帯が最初から設定されていることが多くなっています。
その設定価格で実現できる美味しいブレンド米をお米のプロが作り上げています。そのため、いつでも美味しいお米が値ごろ感があって楽しめます。
品種、産地を混合させることで価格を少し抑えることが可能
お米は、銘柄、品種によって高いお米もありますし、産地によっても高いお米があります。それらを他のお米と混ぜることによって、価格を少し下げながら美味しさを保つのがブレンド米の安さの秘訣です。
気候や災害などによっても、ある品種や産地のお米が取れなくて、収穫量が少なく価格が高騰することがあるでしょう。また、人気銘柄となって価格が高騰しても、それを混ぜることで、価格を抑えることができるのがブレンド米です。
できるだけ人件費がかからないようなルートでコストカット
そして、ブレンド米が安く抑えられる理由としては、ブレンド米を扱うお米専門店ができるだけ人件費がかからないようにルートを工夫しているのも一つです。
お米の値段は、様々なルートを経由することで上がっていきます。直接農家と契約し、ブレンド米を作ることで安さも抑えられるのが理由の一つです。
ブレンド米が飲食店で選ばれる理由
ブレンド米が飲食店で選ばれているのは、コスト面と味の面での安定性が理由として挙げられます。また、大量調理、大量消費と相性がいい供給面でのメリットが理由です。
大量にお米を消費する飲食店では、安定して安心して仕入れられることが大切と言えます。ブレンド米が飲食店で喜ばれる理由について見ていきます。
コストと品質のバランスを取りやすい
お米は品種や産地などによってコストや品質が安定しないことが多くあります。その年の気候、夏の暑さや雨の量、産地を襲う台風などの影響で品質が悪く、収穫量があまり確保できないことがあります。
様々な品種、産地のお米をブレンドしたブレンド米ならば、それらの問題を解決できることがブレンド米が選ばれている理由です。
安定した味を提供しやすい
また、お米はそれぞれの銘柄、品種で味に特徴があります。粘りが強いお米、さっぱりとしたお米、パラっとした食感のお米、粒立ちがいいお米など様々なお米があります。ブレンド米は、それらを専門家がブレンドし、安定したお米の味を提供しています。
一つの銘柄、品種のお米があまり収穫できない時や出来が悪い状態でも、ブレンドすることで、安定した味が提供しやすいことがメリットです。
大量調理との相性が良い
ブレンド米は、供給面でも安定化が図れるため、大量に仕入れる必要がある飲食店との相性が良いと言えます。同じ銘柄、品種が多く仕入れられない場合などにおすすめです。ブレンド米で安定した味を大量に提供できるでしょう。
飲食店がブレンド米を活用するメリット
飲食店にとって、お米は毎日の営業に欠かせない重要な食材です。その一方で、近年は米価の上昇や仕入れの不安定さが課題となり、「安定して、無理なく使えるお米」を求める声が増えています。
そこで注目されているのがブレンド米です。ブレンド米は、複数の銘柄を組み合わせることで、価格・味・供給のバランスを整えた業務用向けのお米です。単一銘柄にこだわらず、用途やメニューに合わせて選ぶことで、原価管理のしやすさや味の安定につながり、結果として店舗運営を支える強い味方となります。
原価を抑えながら安定した品質を維持できる
ブレンド米の最大のメリットは、原価を抑えつつ、一定の品質を保てる点にあります。単一銘柄米は収穫量や市場状況によって価格変動が起きやすいですが、ブレンド米は複数銘柄を組み合わせるため、価格のブレを吸収しやすくなります。
その結果、仕入れ価格が安定し、メニュー原価の管理がしやすくなります。また、味や食感も事前に設計された配合のため、日による炊き上がりの差が出にくく、提供するご飯の品質を一定に保てる点も飲食店にとって大きな利点です。
メニューに合わせた柔軟な使い分けができる
ブレンド米は、提供するメニューに合わせて最適な食感や味わいを選べるのも魅力です。例えば、丼物や定食には適度な粘りと甘みのある配合、チャーハンや洋食メニューには粒立ちが良くパラッと仕上がる配合など、用途に応じた使い分けが可能です。これにより、ひとつのお店で複数の料理ジャンルを扱う場合でも、お米を無駄なく活用できます。
単一銘柄では難しい細かな調整ができる点は、料理の完成度を高め、顧客満足度の向上にもつながります。

ブレンド米はどんなメニューに向いている?
ブレンド米が向いているメニューについても紹介します。ブレンド米は、銘柄同士を様々な配合でブレンドすることで、炊き上がりや味わいをいろいろ変えることができます。
特に、カレーや丼物、チャーハンやピラフ、お弁当やテイクアウトなどに合わせるのにブレンド米が向いていますので、それぞれの理由について紹介します。
カレーや丼ものとの相性が良い理由
カレーや丼ものには、比較的粘り気が少ないあっさりとした銘柄のお米をブレンドすることで相性が良くなります。カレーのルーや丼ものの具が絡みやすいお米になるようブレンドすることがおすすめです。
「ササニシキ」や「はえぬき」「ひとめぼれ」などをブレンドするといいでしょう。
チャーハンやピラフで活躍する理由
チャーハンやピラフには、べたつかず、パラパラするような食感を生みだすブレンド米がおすすめです。
「日本晴」や「ササニシキ」などのブレンド米が向いています。
お弁当やテイクアウトにも適している
お弁当やテイクアウトに適しているブレンド米は、冷めても美味しさを感じられるお米です。冷めても硬くならない銘柄を選ぶと向いています。
粘りがある低アミロース米の「ミルキークイーン」「ゆめぴりか」「夢ごこち」「コシヒカリ」などをブレンドするのがおすすめです。
ブレンド米選びで失敗しないためのポイント
ブレンド米選びで失敗しないためのポイントも参考にしてください。安いからという理由だけで選ばないことや店舗の業態によって考えること、どこからブレンド米を仕入れるのかなどが大切なポイントです。
安さだけで選ばないことが重要
ブレンド米で安さだけを追求しないこともポイントです。ブレンド米では、それぞれの銘柄米の特徴を上手に活かして、最適なお米にすることが大切と言えます。
安い銘柄ばかりをブレンドしたりせず、メニューに合わせて向いているブレンド米を選んだりすることをおすすめします。価格だけでなく、それぞれの銘柄、お米の特徴についてよく理解して、ブレンドの中身、割合などもよく検討することが重要です。ひと言にブレンド米と言っても、ブレンドの仕方によってその特徴は異なるため注意が必要です。
店舗の業態に合わせて選ぶ
ブレンド米を選ぶ際には、店舗の業態も大切にしてください。カレーや丼もの中心の店なのか、チャーハンやピラフを提供する店なのか、定食屋なのか、寿司店や弁当、おにぎりのテイクアウト専門店なのかを考え、向いているブレンド米を選ぶことがポイントです。
ブレンド米ならばどれでもいいというわけではなく、メニューとの相性、価格の面などを検討しながら業態に合わせて選ぶ必要があります。
米穀卸売会社に相談するメリット
ブレンド米を仕入れる際に、地元の米穀卸会社に相談することもポイントです。どんなブレンド米を仕入れればいいのかを提案してもらえておすすめです。
それぞれの業態、メニューに合わせたブレンド米を提案してもらえ、相談に乗ってもらうことで、最適なブレンドのお米を選べます。
ブレンドの仕方は、それぞれの米穀卸会社によっても異なります。お米マイスター、『米・食味鑑定士』がいる弊社のような米穀卸会社ならば、お米に関する専門知識を活かしながらブレンドする割合を決めて、メニューに合ったバランスのいいお米を作ることができるため安心です。
まとめ
ブレンド米は銘柄米を合わせることで、美味しいお米のブレンド米を作ることができます。
そして、価格の面では、安くすることが可能な嬉しいブレンド米です。
また、供給量も安定していていいでしょう。
品種や産地を混ぜ合わせることで、これらのいろいろなことが安定してきて、おすすめのブレンド米です。
こうした様々な理由と工夫で安くなっているブレンド米の安さの理由を知っておくといいでしょう。
ブレンド米の良さを感じたならば、お米のプロがいるお米専門店でブレンド米を購入してみてください。
関連記事 業務用スーパーはブレンド米の値段が安い理由は?お米安い店は信頼と実績で選ぶ!
関連記事:お米は30kg購入でまとめ買いすると安い
関連記事:お米を安く買う方法


