お米を安く買う方法

目次

飲食店を経営しているので美味しいお米を安く手に入れたいけれど、どのような方法があるのかよくわからないと悩んでいる人はいませんか?

この記事ではお米を安く買う方法を3つとそれぞれのメリットについて詳しく解説します。


米卸業者から買うメリット

お米を安く買う方法の1つめは、米の卸売業者から購入することです。
卸売業者とは「米穀取扱事業者」が正式名称で、2004年4月1日に施行された「主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律等の一部を改正する法律」により流通の統制はしないものの、緊急時などに流通業者を確実に把握するため主たる事務所の所在地を管轄する農政局等に届け出ることとなりました。

2021年現在届出事業者数は70,169業者ですが、この中からどのようにニーズに合った卸売業者を選べばよいのでしょうか。
卸売業者を選ぶ目安の1つとなるのが、全国米穀販売事業共済協同組合に所属しているかどうかです。
全国米穀販売事業共済協同組合では安定した価格で美味しいごはんを食卓へ届けることと正しい商品情報を伝えることを活動方針としている団体のため、所属する卸売業者はコンプライアンスの徹底と不公正な取引の是正が求められます。

ニーズを整理したら、全国米穀販売事業共済協同組合の「組合員一覧」のページからそれに合った卸売業者を探してみましょう。
このことを踏まえて、お米を卸売業者から購入するメリットを3つご紹介します。

外食産業、給食弁当など、お米をたくさん仕入れ可能


卸売業者が取引を行う先は外食産業、給食などでお米を一度にたくさん使用することから、安定供給のためあらかじめさまざまな種類のお米を大量に仕入れてあります。

そのためニーズに合ったお米を複数提案し、試食をあらかじめしてから選んで購入といった細やかなサービスが提供できるのです。


お米の購入先が決まっていないと商品の在庫も価格も不安定


お米に限った話ではありませんが、購入先が決まっていない場合卸売業者はどのくらい在庫を抱えればよいかを完全に予想することはできないため、商品の価格が不安定になりがちです。
しかしお米の卸売業者の場合、信頼関係が構築されると長期に渡る一定した内容での取引が続くことが多いため、在庫の状態や価格は比較的安定しやすいと言えるでしょう。


米卸業者の場合、契約農家があるので、品質と食味が安定

米の卸売業者は、お米の仕入れ先として複数の契約農家と取引をしているため、お米の品質と食味において一定のレベルを維持することができます。

飲食店などでは特にお米の味にこだわりのあるお客様も多いことから、一定レベル以上の味を担保できるのは大きなメリットだと言えるでしょう。


参考:農林水産省「米穀取扱事業者は『登録制』から『届出制』へ」
参考:全国米穀販売事業共済協同組合「組合員一覧」


玄米を買うメリット


お米を安く買う方法の2つめは、玄米を購入することです。
玄米を白米に精米すると数%ほど重量が減少するため、玄米と白米の間には同じ銘柄でも価格差が生まれるのです。

精米していないほうが防虫・劣化を防ぎ保管が安心


玄米は精米をしていないため、安く購入できる上に長期保存が可能であるというメリットがあります。
美味しく玄米をいただくための、玄米保管方法をおさらいしておきましょう。

・玄米は常温環境下では呼吸をして美味しさの源であるデンプンを消費するため12度~14度で保管する
・虫やカビの繁殖を抑えるため湿度を55%~75%に維持する

せっかく安く購入した玄米を劣化させてしまわないよう、保管方法には十分に気を配るようにしてみてください。


ブレンド米を買う


お米を安く買う方法の3つめは、ブレンド米を購入することです。
ブレンド米とは正式には「複数原料米」といい、2つ以上の銘柄を混ぜて販売されるお米のことを指します。
ブレンド米はJAS法(日本農林規格等に関する法律)の「玄米及び精米品質表示基準」に基づいて複数原料米である旨と産地、使用割合を表示することが義務づけられているのです。
逆に産地・品種・産年が同じで農産物検査法による証明を受けた原料玄米を100%使用したお米は「単一銘柄米」と呼びます。

複数原料米の方が低価格

複数原料米と単一銘柄米を比較すると、複数原料米の方が価格が安い傾向にあります。

近年単一銘柄米を「ブランド米」と呼ぶことが増えたように、高価で品質の良いお米がほしいというニーズに対しては、単一銘柄米が応えることの方が多いでしょう。

 

目的に合わせて好適米もあり、使いやすい


好適米とは目的に合わせてブレンドしたお米のことを指し、酒造好適米が最も有名ですが、近年では料理に合わせた好適米もその種類を増やし続けています。
飲食店の看板メニューなどではこのようなお米を使用すると、コストを抑えてより美味しくすることが可能となるでしょう。


まとめ


お米を安く買う方法は米の卸売業者から購入すること、玄米を購入すること、ブレンド米を購入することの3つがポイントだとわかりました。
ぜひ自分のニーズに合った方法で、お米を安く買ってみてください。

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