和食の店を経営していて、売上アップする施策を何かしたいけれどうまい方法が思いつかないと悩んでいる人はいませんか?
この記事では和食のお店でなぜお米を変えると売上につながるのかと、売上アップのための戦略を詳しく解説します。
和食の人気ご飯メニュー
2022年6月現在、みんなのランキングにおいて3,002人が参加している「定番和食ランキング」の結果によると、1位が寿司、2位が天ぷら、3位が鶏の唐揚げ、4位が肉じゃが、5位がとんかつと、いずれもお米を使った料理やお米のおかずとなる料理でした。
このことから和食においてはお米が料理における中心的な役割を果たしているのがわかります。
人気の5種類の和食メニューの中から、どんぶりものとお寿司について詳しく見ていきましょう。
参考:みんなのランキング「【人気投票1位~98位】定番和食メニューランキング!みんなが好きな和食料理は?」
どんぶり
ランキング上位のメニューの中でどんぶりものにできるのが天ぷら、鶏の唐揚げ、とんかつです。
このことからも日本人がどんぶりものが大好きなのが伝わってきます。
天丼は江戸時代末期に誕生したとする説と明治時代に誕生したとする説があり、どちらが正しいのかははっきりしていませんが、古くから親しまれてきた和風のファーストフードだと言えるでしょう。
海老・いか・キスなどの魚介類の天ぷらをメインに、かき揚げや野菜天などを添えたものが多く、精進天丼、かきあげ丼、たぬき丼、天玉丼など独自に進化もしています。
唐揚げ丼は2022年6月現在クックパッドで588種類のレシピが検索でき、そのほとんどがアレンジメニューであるのが特徴的と言えるでしょう。
味付けが青のり、ソース、卵とじ、ポン酢、ネギ塩と多岐に渡り、唐揚げを多く揚げた時のリメイクからお弁当に至るまで多彩なメニューを産み出しているのです。
かつ丼はとんかつと玉ねぎを醤油味の割り下で煮込み、卵とじにしてお米に載せますが、明治30年代後半に山梨の飲食店で提供されていたのがその起源とされます。
味付けは卵とじ、ウスターソース、ドミグラスソース、醤油、味噌、餡かけなど地方によりさまざまなため、ご当地グルメとしても人気があります。
寿司など
お寿司には奈良時代から1千年以上の歴史があるとされ、最初はなれずしが食べられていましたが、江戸時代に握り寿司が誕生します。
第二次世界大戦後の厳しい食料統制の中寿司店自体の営業が難しくなった時期もありましたが、それを乗り越え現在では回転寿司、宅配寿司などさまざまな業態へと進化し、幅広くお寿司が食べられるようになりました。
また地域性があるのも特徴的で、笹巻寿司、鮒寿司、柿の葉寿司、めはり寿司、ばら寿司など地方独特のお寿司もお取り寄せなどで人気があります。
お米が変われば味覚も変わる
前項目でもご紹介した通り、お米は和食において要となる存在ですが、具体的に和食に合うお米とはどのようなものなのでしょうか。
2つの観点からご紹介します。
和食に合うお米の銘柄を選んでみる
国産のお米であればどんな銘柄でも和食に合うという考えも合ってはいますが、おかずの味を引き立てるという意味では、もちもちとした甘みの強いお米だけではなく、比較的あっさりとした食味の銘柄を選ぶという方法もあるでしょう。
おすすめの銘柄とその特徴を表にまとめてみました。
銘柄 | 特徴 |
日本晴 | ・業務用米として人気が高い
・粘りが少なく硬さが程良い ・小粒で食感がある ・甘味がありつつあっさりした味 |
コシヒカリ | ・ふっくらもっちりした粘り気がある
・強い旨味がある ・炊きあがりがみずみずしく艶がある |
ササニシキ | ・あっさりとした味
・粘りが少ない ・甘すぎずくどさがない |
これらの3種類の中ではコシヒカリがもちもちした甘味のあるお米で、日本晴とササニシキがあっさりとした味のお米です。
比較的味の濃い唐揚げやとんかつにはコシヒカリ、寿司にはササニシキや日本晴などおかずによって使い分けをするのが望ましいでしょう。
お料理の要でもある「お米」にクローズアップ
1種類の銘柄ではその料理に合うお米の味がどうしても出せないと感じることもあるのではないでしょうか。
そのような場合はお米のプロがブレンドした「好適米」を選ぶという方法もあります。
例えば「寿司好適米」なら元々お寿司を作るのを目的としてお米がブレンドされているため、イメージした味を出しやすいのです。
和食の要となるお米をクローズアップして考えることで、より美味しい料理をお客様に提供できます。
お米を変えたことはアピールpointになる
お米の種類を変えればそれは他店と差別化できるアピールポイントとなるため、次のような方法で積極的に宣伝しましょう。
「お米を変えて、さらにおいしくなりました」とメニューで宣伝・アピールしよう
まずはお店のメニューでお米を変えたことをお伝えすることが大切です。
メニューに簡単な銘柄の説明や、味の特徴などをわかりやすく記載し、味がどのように変化したのかわかるようにしましょう。
興味を持ってもらえれば注文にもつながるでしょう。
おいしいという声が届いたらSNSを活用して知らせよう
お客様からの美味しいという口コミはSNSなどを活用して広く知らせるようにしましょう。
第三者からの声の方が信ぴょう性が増すという心理効果をウィンザー効果と言いますが、良い口コミは積極的に活用することが大切です。
まとめ
食材として和食における要となるのはお米であるため、他の食材の味を引き立てるためにもこだわって選ぶことが売上アップにもつながるでしょう。
この記事も参考にして、ぜひ自分の店の味に合ったお米を見出してみてください。