古いお米になると、美味しくないと思うことも多いでしょう。
しかし、炊き方などを工夫すれば美味しく食べることもできます。
そのためには古いお米の特徴を知ることが大切ですのでご紹介します。
また古い米でも美味しく炊く方法についてご紹介しますので参考にしてみませんか。
古いお米の特徴
まず、古いお米を美味しく炊くには、古いお米の特徴を知っておくことが大切です。
古いお米がどのような状態にあるのかを知っておくといいでしょう。
お米は生鮮食品。おいしいうちに
お米は新米が美味しいと言われるように、収穫して間もないお米が美味しく、保管するうちに味が少しずつ劣化していきます。
お米は、生鮮食品と同じように保管に気をつけて、美味しいうちに早く食べることがおすすめです。
また、精米したお米も早く食べることが大事と言われています。
精米すると空気に触れることでお米の酸化が始まり、風味が落ちてしまいますので精米後の古米は、特に注意が必要です。
古米の特徴についてですが、古米は水分量が少ないため、新米に比べて同じように炊くと硬く炊けてふっくらとならないことが多くなります。
ぬかの部分などから古米の香りがしてしまうこともあるでしょう。
また、古米が劣化してしまった場合は、食べて酸味を感じる場合があります。
そうならないうちに早く食べるのがおすすめです。
前年に収穫されたお米を「古米」など年を重ねると古くなる呼び方に
またお米は、その年に収穫されたお米を新米と呼び、1年以上経ったものは古米となります。
翌年からは古米となり、その前の年のお米は古古米、その前は古古古米などと呼ばれます。
できるだけ早く食べるのが良く、お米の袋には産年が表示してありますので、何年産というのを見て確認するといいでしょう。
産年と精米日を見て、古いお米と新しいお米を判別するのがおすすめです。
古いお米でも美味しくなる炊き方5ステップ
できるだけ早く食べるのがすぐに食べきれないこともあるでしょう。
そんな時に古いお米でも美味しく感じられる炊き方もありますので知っておくといいでしょう。
次のような方法を工夫して、古いお米でも美味しく味わってみませんか。
①お米を研ぐ際に力を入れすぎない
まず、古い米の場合には研ぐ際にあまり力を入れすぎないで研いでください。
最初の水には糠がたくさん含まれているので、その水を米に吸わせないようにします。
古い米は、水分量が減っていて割れやすくなっています。軽めに研いでお米の粒が割れないように注意することが大切です。
また、古米のニオイが気になる場合は力を入れずに研ぎながら繰り返し研いで、ニオイを取ることも必要です。
②しっかりめに浸水、水分を行き渡らせる
また、古い米は水分が減っているため、しっかりと浸水させることが大切です。
夏は30分、冬は2時間程度浸水させてから炊くといいでしょう。
少し長めに浸水させてください。
また、炊飯時の水の量は少しだけ多めにして炊くのが美味しい炊き方です。
③みりん・お酒大さじ1~2杯を加えると、ニオイ消しとツヤ出しになる
古いお米は、パサパサした印象になったり、古米ならではのニオイがしたりします。
ニオイ消しとツヤ出しのためにお酒や本みりんなどを加えて炊くのもいい方法です。
米1合当たり大さじ1程度を投入して炊き上げてみるといいでしょう。甘みも出て美味しいお米が炊けます。
④保温せず食べきる気持ちで
また古い米の場合には、保温していくとさらに水分がなくなり、ニオイも強くなります。
保温せずに食べるのが美味しい食べ方です。
食べきれる量ずつ炊いていくといいでしょう。
⑤古米の特徴を活かしたレシピで食べるのもおすすめ
そして、古米の硬めの食感の特徴を活かしてピラフや炒飯、リゾットや炊き込みご飯などで食べるのもおすすめです。
少しパラパラとした食感を楽しむことができていい方法と言えます。
参考動画 古くなったお米を美味しく炊く方法
まとめ
古い米を美味しく食べる炊き方についてご紹介しました。
古い米は、どうしても美味しくないという印象になることが多くなります。
特徴を知っておくことで、少しでも美味しく食べるように工夫してみませんか。
古い米には水分が不足し、ふっくらした美味しさが味わえないこともあります。
またニオイの面でも改善することが大切です。
- 古米は水に浸ける時間を長めにとり、水分をしっかり吸わせます。
- 古米は研ぎすぎないようにし、糠臭さを取り除きます。
- 古米は炊飯器の目盛りに合わせて水を入れ、日本酒やみりんなどのアルコールを少量加えて炊きます。
- アルコールは揮発するときに臭みを消し、糖分は米にツヤや旨みを与えます。
これらの方法で、古米も新米並みに美味しく炊くことができます。このように炊き方の工夫を知っておくだけで、古い米も長く美味しく食べることができますので、これらの方法を工夫してみるといいでしょう。