赤米など古代米の種類と栄養素、白米・玄米との違い

目次

 

お米の種類と特徴

 


最初に白米・玄米・発芽玄米については白米を精米する前のお米を玄米、玄米を水に浸して少しの間寝かせて発芽させたものを発芽玄米と呼ぶので、同じお米でも加工の段階が異なるとわかります。
しかし赤米・黒米に関しては古代米の1種のため、そもそも別の種類の米です。
このことを踏まえて、それぞれのお米の特徴をご紹介します。

 

白米とは (特徴・食味・効果など)

 

白米とは玄米を精米して籾殻や糠を取り除き、胚乳だけが残された状態のお米のことです。
水分を吸収しやすいため炊きあがりがふっくらとしてやわらかく、白米単独でも美味しいのですがさまざまな料理と相性が良いのが特徴的だと言えるでしょう。


玄米とは (特徴・食味・効果など)

 

玄米とは収穫した稲の籾から籾殻を取り除いたお米です。
糠に覆われているため茶褐色で、白米と比較すると食感が固く歯ごたえがあると感じるでしょう。
この食感から自然と咀嚼する回数が増えるため、消化する際内臓に負担をかけにくくなります。


発芽玄米とは (特徴・食味・効果・玄米との違いなど)

 

発芽玄米とは玄米を水に漬けて発芽させたお米です。
発芽することで酵素が活性化され食味には甘味と旨味が加わり、玄米と比較すると固さや食感もそれほど気になりません。
また玄米を炊く際は白米用の炊飯器で炊くとあまり美味しく炊きあがりませんが、発芽玄米は白米用の炊飯器でも美味しく炊くことができます。


赤米とは (特徴・食味・効果など)

 

赤米とは古代米の1つで糠に赤色系色素を含む赤褐色の玄米のことを指し、野生の稲のほとんどが赤米のため、米のルーツとされます。
現在では小豆を使用して作る赤飯も、昔の神事などでは赤米を使っていました。
赤米と白米の違いとしては、食感がパサパサしているため、白米3合に対して赤米を大さじ2杯ほどの割合で炊くと美味しく食べることができるでしょう。


黒米とは (特徴・食味・効果など)

 

黒米とは古代米の1つで糠に黒色系色素を含む黒褐色の玄米のことを指し、「紫米」「紫黒米」とも呼ばれ中国では薬膳料理に使用されます。
弾力があり歯ごたえのある食感となりやすいので、白米1合に対して黒米大さじ1杯ほどの割合で、2時間以上浸水してから炊くと美味しく食べることができるでしょう。


5種それぞれの栄養価、成分


白米、玄米、発芽玄米、赤米、黒米それぞれの栄養成分をご紹介します。


各種の特に注目すべき栄養素、または長所


白米、玄米、発芽玄米、赤米、黒米の栄養価

 

白米、玄米、発芽玄米、赤米、黒米の主な栄養価を、成分表をもとにご紹介します。

お米の種類 エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) 灰分(g)
白米 152 2.8 1.0 35.6 0.6
玄米 156 2.5 0.3 37.1 0.1
発芽玄米 161 3.0 1.4 35.0 0.5
赤米 150 3.8 1.3 32.7 0.6
黒米 150 3.6 1.4 32.2 0.6


参考:文部科学省「食品成分データベース」



まとめ

 


白米、玄米、発芽玄米、赤米、黒米は炊き方や食感、栄養成分がそれぞれ異なるため、合わせるおかずや不足しがちな栄養素に合わせて使い分けができるとわかりました。
食味の違いや特徴を把握し、自分のニーズに合ったお米を選んでみてください。

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