お米のアレンジレシピ「お米麺」

お米でできた麺が最近流行っているので試しに食べてみたいけれど、どんな食べ方が美味しいのかよくわからないと感じている人はいませんか？
この記事ではお米麺の特徴から美味しいレシピまで詳しくご紹介します。

いつもと違うお米の魅力

お米の粉である米粉を使った麺のことをお米麺と呼びます。
日本米粉協会は2020年12月に発表した「令和3年度米粉市場最新動向報告」の中で、米粉の需要予測を行った所、次のような結果となりました。
新型コロナウィルスの影響による家庭用の米粉への巣ごもり需要が落ち着き、今後は入国制限緩和によるグルテンを摂取できない旅行客向けの業務用米粉への需要が伸びるため、2021年度の需要は4万トン程度で今後もさらに上昇するのではないかと言われています。
このことからいつもと異なるさまざまなレシピを用いたお米麺へのニーズも高まると予想されるのです。

参考：日本米粉協会「令和３年度米粉市場最新動向報告」

グルテンフリー（血糖値を上昇や腸内トラブルの原因を防ぐ）に注目

お米麺の原料となる米粉には小麦粉が含まれていないため、米粉はグルテンフリー食品でもあります。
アメリカやヨーロッパを中心にグルテンフリー食品の市場は拡大を続けており、2024年には約100億USドルに達する見込みです。
市場の動きを踏まえて2018年より日本では世界最高水準のグルテン含有量である「1PPｍ以下」の米粉を認証するノングルテン米粉第三者認証制度が開始されました。

さらに2020年８月21日に日本農林規格調査会で、「ノングルテン米粉の製造工程管理の日本農林規格（JAS）」の制定内容についての同意が得られたため同年の10月30日からこの規格が使われるようになったのです。
これにより日本産のグルテンフリー米粉は国内だけでなく、海外にもその品質の高さをアピールできるようになったため、お米麺へのニーズは外国でも高まることが予想されます。

参考：日本米粉協会「令和３年度米粉市場最新動向報告」
参考：国内産米粉総合情報サイト「ノングルテン米粉」

お米麺が人気

お米麺は日本だけではなく、世界各地で元々人気のある食べ物だということをご存知でしょうか。
世界各地で食べられているお米麺の種類や、アレンジ方法をご紹介します。

タイやベトナムでも米麺のフォーは定番

海外ではお米麺をどのように呼んでいるのでしょうか。
お米麺をさまざまなレシピで食べる習慣のある国々と、それぞれの地域での麺の呼び方について表にまとめてみました。

お米を食べる文化を持つ国々では、お米はさまざまな種類の麺となり広く食べられていることがわかります。

参考：ケンミン食品株式会社　ビーフン・ラボ「世界の米めん」

和風アレンジでも合う扱いやすい食材

お米麺は炒め物や汁物、和え物などそれぞれの国の食文化に合わせてさまざまなレシピで食べられているのが特徴的だと言えるでしょう。
お米が和食、洋食、中華料理とさまざまなメニューに合うように、お米麺も食材との相性が幅広いのです。
もちろん和風アレンジでもお米麺は美味しく食べることができるため、おすすめの和風お米麺レシピをご紹介します。

おすすめのお米麺レシピ「米粉冷麺」

麺類を食べたくなる季節と言えば夏なので、暑い時期でもさっぱりと食べられるヘルシーな米粉冷麺をご紹介します。

材料（1人分）
・米粉(40g)
・黒ごま(10g)
・片栗粉(5g)
・水(100g)
・サラダ油(少々)
・レタス(15g)
・きゅうり(5g)
・生食用サーモン(10g)
・生食用イカ(10g)
・酢(15g)
・しょうゆ(15g)
・砂糖(1.5g)
・ごま油(少々)
・だし(適量)

作り方
①ボウルに米粉、黒ごま、片栗粉を入れて混ぜ、水を入れて混ぜる
②フライパンにサラダ油を薄く引き、①で作った生地をお玉1杯分流し入れ、1枚ずつ焼く
③幅5mm程度に切って麺にする
④レタスときゅうりはざく切り、サーモンとイカは短冊切りにしておく
⑤ボウルに酢、しょうゆ、砂糖、ごま油、だしを入れてスープを作る
⑥器に麺を盛り、具を添えてスープをかけて完成

米粉は味に癖がないので、自分の好きな具を試してみてもよいでしょう。

まとめ

お米麺は世界でお米を良く食べる地域においてさまざまなレシピで食べられてきましたが、日本でも世界最高水準のグルテン含有量である「1PPｍ以下」の米粉を認証するノングルテン米粉の製造工程管理の日本農林規格（JAS）が制定されたことで、グルテンフリー市場への積極的な参入が予想されます。

この記事も参考にして、世界のお米麺を楽しみながら食卓に取り入れてみてください。