飲食店や学校、病院など、大勢の人が食事をする施設は、数多くあります。
こうした現場で欠かせないのが、業務用米でしょう。
日本人にとっての主食であり、どんな場所でも美味しいご飯は重宝されます。
しかし、業務用米の場合、家庭用とは異なり量も非常に多く、保管に悩むことも少なくはありません。
今回は、業務用米を保管するための米びつについて触れていきます。
保管に適した米びつもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
お米を米びつに保管するのはなぜ?
業務用米はいつまでも品質を保って保管できるものではありません。
暑い夏の時期は2週間程度、その他の季節でも3〜4週間程度が一般的な保管期間と言われています。
さらに、適切に保管しなければ、もっと早い段階で品質が損なわれる可能性もあるでしょう。
そこで活用すると良いのが、米びつです。
業務用米を米びつに保管する理由について、ご紹介していきましょう。
防虫のため
業務用米を劣化させる大きな原因の一つに、虫があげられます。
業務用米は、「コクゾウムシ」や「メイガ」という虫が湧きやすく、18度以上の気温になると活動を開始するのが特徴です。
さらに、23度前後で活動が活発になり、繁殖に至る可能性もあるでしょう。
購入の段階ですでに虫が入っている場合もありますが、保管時に侵入するケースも否めません。
しかし、米びつに入れておくと温度を10〜15度程度に保つことができ、虫の活動や発生を抑制することができます。
湿気によるカビを防ぐため
お米は、性質上水分をよく吸収します。
そのため、湿度や気温が高い場所に業務用米を保管しておくと、カビが湧く可能性があるでしょう。
特に、梅雨時期から夏にかけては要注意です。
それ以外の時期でも、湿気の多い日本エリアでは、風通しの悪いところに保管してしまうことでカビの発生を促す可能性も否めません。
そこで、米びつを活用して保管すると、調湿機能が働き加湿を防いでくれます。
保管におすすめな様々な米びつ
米びつと一括りにしても、その素材や種類は実に様々です。
また、それぞれの素材によって特徴が異なり、用途によってサイズ感も変える必要があるでしょう。
続いては、業務用米を保管するための米びつについてクローズアップしていきます。
米びつの素材①:プラスチック
米びつと聞いてイメージするのは、プラスチック製のタイプではないでしょうか。
安価でバリエーションも豊富なので、多くの施設で導入されています。
最近は、機能面に優れたタイプも多く、容器自体も軽量なので使いやすいのが利点です。
ただし、他の素材と比較すると密閉性が劣るため、長期保存が必要な場合にはふさわしくありません。
米びつの素材②:桐
昔から活用されている米びつといえは、桐素材が有名でしょう。
桐が持つ除湿や防虫といった特徴を生かしています。
こうした特徴から、タンスや箱などでも活用されていました。
一定の湿度を保ちながら長期保存する場合に適した米びつと言えるでしょう。
米びつの素材③:ガラス
密閉性の高さでいうと非常にポイントが高いのが、ガラス製の米びつです。
そのため、湿度が高い場所でも保管しやいのが利点といえるでしょう。
また、丸洗いが可能な上、中身をチェックしやすいので、無駄なく業務用米を補充できるのも魅力です。
ただし、重さや割れやすさなどといったデメリットもあるので注意して選びましょう。
米びつの素材④:ホーロー
ガラスと同様にオシャレでインテリアとしても問題なく保管できるのがホーロー製の米びつです。
ホーローが持つ最大の特徴は、匂いをシャットアウトできる点にあります。
また、密閉性も高いので、湿度が高い場所でも活用できるでしょう。
米びつのサイズ
業務用として米びつを使う場合、日頃どれくらいの量の米を使うかによって米びつのサイズ感が異なります。
特に、業務用米の米びつは、5〜77kg程度までのバリエーションがあるため、適したサイズを選ばなければ、業務に支障が出る可能性もあるでしょう。
例えば、飲食店などで女性一人が切り盛りする場合、ガラス製やホーロー製の大容量サイズを選んでしまうと、結果的に重すぎて補充や移動に困るケースも考えられます。
単に見た目の良さだけで決めてしまうと、後から大変な思いをしてしまうでしょう。一方で、日頃から大量の米を使う業種で、小さな米びつを選んでしまうと、すぐに補充しなくてはなりません。
米びつのサイズを選ぶときは、平均的に使う量や炊飯作業にあたる人の使いやすさなども踏まえて慎重に選ぶように心がけましょう。
まとめ
業務用米は、米びつで大切に保管することで美味しさをキープできます。
米びつの素材が持つ特徴や、営業スタイルをしっかりと踏まえた上で、より効果的に保管できる米びつを選ぶことをおすすめします。
一度購入すると、長い付き合いになる米びつです。
しかも、毎日のようにフル稼働してくれるアイテムなので、スマートに使えるものをチョイスしましょう。