お米ならでは!「食味試験」と「米・食味鑑定士」

目次

米の味や香り、旨味などを判定するために、食味検査が行われます。また、「米・食味鑑定士」と呼ばれる資格が存在します。
米・食味鑑定士はどのような目的で取得するのか、どこで活用できる資格なのか気になる方もいるでしょう。
特に、米に関わる仕事をしている方にとって注目したい資格です。
そこで、食味検査の内容や、米・食味鑑定士の役割などを紹介します。

食味検査とは

食味検査の結果を目にしたことはあっても、どのような検査が行われるのか知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、食味検査でどのようなことが行われるのか、検査の目的を紹介します。

意味

食味検査は、日本においてはお米の成分を検査することを指します。
食味試験と呼ばれることもあります。
なお、米・食味鑑定士は、米・食味鑑定士協会が栽培法や品質食味など、お米に関する鑑定を行い、安全で美味しいお米を見分けるための資格です。お米を評価できるような知識を持つ人材を育てるために、試験が行われています。

目的

食味検査は、お米の食味ランキングを作成したり、お米の消費を拡大する際に役立てたりといった目的で行われています。
鑑定士のナンバーや氏名が入ったラベルをお米に使用することによって、お米農家と生産者をつなぐ役割も果たすのです。
インターネットや名刺に鑑定士のロゴを表示すれば、お米の品質を重視する消費者に対して、お米のブランドを知ってもらうことにもなるでしょう。

検査方法

食味検査は理学的検査と官能検査の2種類に分かれ、理学的検査は食味計という測定器を使い、アミロース、タンパク質、水分の含有量と脂肪酸の酸化度の測定を行います。
アミロースはお米の粘り、タンパク質は窒素肥料の多寡へ影響し、水分は成分・食味に重要な要素であり、脂肪酸化度はお米の酸化状態を指します。
食味計としては近赤外線分析が使用され、数値を基に総合評価されます。

人気資格 米・食味鑑定士

米・食味鑑定士はお米のソムリエとも呼ばれる資格であり、美味しいお米を消費者に届けるために届ける役割を果たします。
米・食味鑑定士の役割や、どのような審査をするのかについて紹介します。

お米のソムリエ

お米をメインにした食生活は、栄養バランスが整っているとして海外からも注目を集めています。
古くから日本で親しまれていたお米を食べる食文化を見直し、米離れに歯止めを掛けお米をメインにした食事やお米の魅力、美味しさを世の中に伝える役割を果たします。
米・食味鑑定士は、お米の鮮度を維持する保存方法や美味しいお米の炊き方のほか、お米を全国から探してブレンド技術や精米技術について深く追求します。

お米作りをサポートし、消費者に伝える役割も果たします。
米・食味鑑定士の資格を保有している方は、全国でおよそ650人おり、男性の比率が高いことが特徴です。
また、米・食味鑑定士としてお米に関する職業に就いている方は、農業関係、炊飯器メーカー、お米の輸出業、行政職員などが多い傾向にあります。
ほかにも、主婦や料理研究家、地域活動のために取得するというケースもあります。

食味・品質・栽培法から審査

審査(官能検査)は、試験官がお米を試食して行います。
お米のツヤや白さなどの見た目のほか、口当たり、味、香り、柔らかさ、粘りなどの項目を数値化し、総合評価することが特徴です。
また、食味と品質栽培方法を審査し、消費者に正しい情報を届けているかも審査します。

米・食味鑑定士の資格は、お米の成分や構造、食味検査方法を学びます。
また、お米の基本的な炊き方、調理方法に適した炊き方、選び方なども勉強して、品種を見分ける官能審査や筆記試験を受けて合格した場合に資格を取得できるという流れです。
合格すると、会員手帳や鑑定士認定会員証、認定証が届きます。合格率は90%以上といわれているため、お米に興味があり、学ぶ意欲があれば合格できる可能性は高いでしょう。
なお、受講費は57,000円、合格した後は資格の保有費用が15,000円、年会費が36,000円かかります。

消費者に安全でおいしいお米を提供

お米を鑑定・審査することで適正な価格で販売し、農家の責任の所在を明確にして、消費者が安全にお米を食べられるようにすることを目的としています。
さらに、産地に直接訪問し、お米に関する知識を深めて多くの消費者に情報を伝え、消費拡大を目指すことも目的としている資格です。

また、消費者だけではなく生産者をしっかりとサポートし、消費者の需要の分析といったデータの提供を行っています。
ほかにも、米農家が減少している問題に取り組むといった役割や、地球に優しい農業や地方再生させるなど、日本の産業の発展と、消費者に安全なお米を提供するために活躍しています。

 

まとめ

お米の食味検査では、味や食感のほか、成分についても検査が行われます。
また、米・食味鑑定士と呼ばれる資格があり、お米に関する仕事をしている方や企業と消費者をつなぐ役割を果たしているのです。
食味検査や米・食味鑑定士は、日頃お米を購入する際に意識したことがない方も多いのではないでしょうか。
お米を購入する際には、食味検査の結果や米・食味鑑定士のロゴが入ったものかどうかをチェックし、お米の味にこだわって選んでみるのも良いでしょう。

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