お米には、様々な品種があり、品種によって収穫時期も異なります。早生品種とはどんな品種なのか、仕入れのポイントや活用術について紹介します。早生品種を知ることで、仕入れに上手に活用してみませんか。
早生品種とは何か?プロが教える基本知識と収穫のメカニズム
お米には早生品種があります。早生品種にはどのような特徴があり、収穫のメカニズムがあるのかについてまず知ってみることがおすすめです。
栽培期間の短さがもたらす「新米」の早期流通
お米には「早生品種」があり、栽培期間が短くて早く収穫できる品種となっています。お米は、栽培期間の長さによって、早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)と分けられます。
栽培期間が短い「早生品種」は、早く「新米」として流通するのが特徴です。新米は9月頃から一般的に流通しますが、「早生品種」の場合は8月頃から早期流通します。
主な早生品種の代表例(コシヒカリ、五百川、あきたこまち等)
主な早生品種の代表例としては、「コシヒカリ」「五百川」「あきたこまち」「里のゆき」「やまのしずく」などがあります。 新たに夏の暑さに強い「極早生(わせ)品種」の「なつひめ」なども開発されています。
気象リスク回避と品質安定性の関係
収穫までの期間が短く、早く収穫できる早生品種では、最近の夏の酷暑などの気象リスクを回避できるためおすすめです。気候の影響も受けにくいため、品質も安定化の傾向にあります。
飲食店が早生品種を導入する3つの大きなメリット
飲食店がお米の早生品種を導入するメリットについても次に紹介しますので、参考にしてください。次のような3つの大きなメリットがあっておすすめです。
他店との差別化!「日本一早い新米」という販促フック
「新米」を好む人は多く、「日本一早い新米」ということで、新米の登場をアピールすることができるメリットがあります。他店との差別化が計れていい販売フックとなります。
8月、9月頃から「新米」というアピールができ、顧客を喜ばせられるでしょう。「新米」を活用したメニューが強調できておすすめです。
端境期(はざかいき)のコストと品質問題の解消
早生品種の新米を活用することで、他の品種の新米が登場するまで注目を集めることができるメリットがあります。夏の暑さと少雨などで新米の品質や収穫量などが毎年心配される中、早めに「新米」を確保できる点がいい点です。コストや品質の問題でも、あまり心配をすることがなくなります。
粒感と粘りのバランスがもたらす「冷めても美味しい」特性
早生品種の特徴ですが、初夏に収穫され、太陽の恵みも受けて短い栽培期間で作られます。フレッシュでしっかりした粒感が特徴となっていて、粒感と粘りのバランスがいいのがメリットです。「冷めても美味しい」という特性があるため、味の面でも好評です。

失敗しない仕入れのポイントとメニューへの活用術
飲食店などで、早生品種を仕入れに生かすポイント、メニューへの活用術についても紹介します。
早生品種の新米の際の炊き方も知っておきませんか。どんなメニューにおすすめなのかも理解しておくことが重要ですので、参考にしてください。
産地・品種ごとに異なる「水分含有量」と炊飯のコツ
早生品種といってもお米の産地・品種ごとに「水分含有量」は異なります。それぞれの「水分含有量」によって、水の調整や炊き方を変えることで、美味しく炊飯できておすすめです。
お米の水分基準値は14.5~15.5%が基本となっていますが、その範囲内で水分含有量が多いほど美味しく感じられます。新米の場合は水分含有量が多いため、ふっくらと美味しいでしょう。産地・品種で食味ランキングが高いものは水分含有量も高く、炊飯の際には水を少し控えて炊くのもコツです。
料理のジャンル別・相性の良い早生品種の選び方
料理のジャンル別に相性の良い早生品種の選び方についても見ていきます。
早生品種のお米は、しっかりした粒感が特徴ですので、丼もの、カレーや炒飯、軽いおかずとの相性が良い傾向です。こうした料理には、見た目・歯ごたえが良く、粘りにくく、煮崩れしにくいなどの特徴の早生品種を選ぶといいでしょう。
まとめ
お米の早生品種について紹介しました。早生品種は収穫までの期間が短く、天候などの影響を受けにくいために、価格も安定していておすすめです。早く「新米」として提供できるため他店との差別化もできるなど、販売促進の仕入れメリットもあります。
早生品種の特徴であるしっかりとした粒感を活かしたメニューなどに活用してみるといいでしょう。飲食店などの仕入れでは、お米の早生品種の活かし方についてもしっかり知っておくことがおすすめです。


