新米にはどんな栄養が含まれている?古米との栄養差は?

目次

新米の栄養価とは

新米は美味しいので人気ですが、新米にはどんな栄養が含まれているのかが気になります。
古米と比べて栄養がどうなのかを知ってみたいでしょう。
新米の成分表で詳しくご紹介しますので、新米の栄養について考える参考にしてください。

古米との栄養差はある?

新米の栄養を考える場合に、古米との栄養差があるのかですが、新米とは何かからまずご紹介します。
新米は獲れてからその年の年末までに精米され、包装されたお米です。
年開けてから流通することもありますが、そうした新米と古米には栄養の差はあるのでしょうか。
新米と古米ではあまり栄養的には、実は差がありません。購入して家で保管しているうちに保管方法があまり良くないと水分量が減って硬くなり、粘りが少なく美味しくなくなる古米もありますが、栄養としてはあまり差がないでしょう。

新米の成分表について

新米の栄養としては、どのような成分が含まれているのかを次に知ってみませんか。
これらの成分をしっかりと新米から摂ってみるといいでしょう。
新米の栄養成分は、白米でみると以下のようになります。お茶碗150gの白米では、炭水化物が多く、たんぱく質源となっていることがわかります。

また、カリウムやマグネシウムなどのミネラル類、ビタミンB1,B6や葉酸なども含んでいます。これらは、玄米と比較すると、表で比較しても精米することによって多少量が減りますが、豊富な栄養を含んでいるのが白米です。

栄養素 白米 玄米
たんぱく質(g) 2.5 2.8
脂質(g) 0.3 1.0
炭水化物(g) 37.1 35.6
カリウム(mg) 29 95
カルシウム(mg) 3 7
マグネシウム(mg) 7 49
リン(mg) 34 130
ビタミンB1(mg) 0.02 0.16
ナイアシン(mg) 0.2 2.9
ビタミンB6(mg) 0.02 0.21
葉酸(μg) 10
飽和脂肪酸(g) 0.10 0.23
一価不飽和脂肪酸(g) 0.07 0.30
食物繊維(g) 0.3 1.4

新米の栄養価を下げないひと工夫

新米が収穫され、精米することで少しでも栄養価を下げないように食べたいと思う人も多いでしょう。
新米の栄養価を下げないためには、できるだけ玄米に近いお米を食べるのも一つの方法です。
精米する際に、3分づき、5分づき、7分づきなどの方法がありますので、栄養素を比較して、好きな食べ心地の新米を食べてみましょう。
その際、白米しか食べていない人は、7分づきから慣れていくのもいいでしょう。

精米で3分づき・5分づき・7分づきに含まれる主な栄養素

精米で3分づき、5分づき、7分づきにした場合のそれぞれの栄養素も表でご紹介します。
カリウムなどのミネラル類、ビタミンBなどや葉酸などの栄養素は、5分づきが白米の1.8倍、7分づきが白米の1.5倍程度の栄養素があります。
そして、3分づきの栄養素の表はないのですが、白米の2倍程度の玄米により近い栄養成分となります。
精米方法を工夫することで、栄養の高いこだわりの新米を食べてみるのもいいでしょう。

精米について詳しくご紹介すると、お米の胚乳部分にはでんぷんとたんぱく質の栄養があり、糠と胚芽の合わさった糠層部分には脂質、ビタミン、無機質、機能成分などがあります。
精米によってそれらをなくしますが、あまりなくさずに有効に食べることで、栄養が豊かなお米になります。

栄養素 白米 7分づき 5分づき 玄米
たんぱく質(g) 2.5 2.6 2.7 2.8
脂質(g) 0.3 0.5 0.6 1.0
炭水化物(g) 37.1 36.7 36.4 35.6
カリウム(mg) 29 35 43 95
カルシウム(mg) 3 4 4 7
マグネシウム(mg) 7 13 22 49
リン(mg) 34 44 53 130
ビタミンB1(mg) 0.02 0.06 0.08 0.16
ナイアシン(mg) 0.2 0.8 1.6 2.9
ビタミンB6(mg) 0.02 0.03 0.07 0.21
葉酸(μg) 5 6 10
飽和脂肪酸(g) 0.10 0.16 0.19 0.23
一価不飽和脂肪酸(g) 0.07 0.12 0.14 0.30
食物繊維(g) 0.3 0.5 0.8 1.4

フレッシュさを保つための保存方法とは

新米の栄養と美味しさを保つためには、できれば玄米のまま購入し、食べる都度お好みで精米するのがおすすめです。
そしてまた新米のフレッシュさを保つためには、精米後の保管方法にも工夫をしましょう。
できれば、新米は冷蔵庫に保存するといいでしょう。空気に触れることによって次第に酸化しますので、2ℓ程度のペットボトルなどの小さな容器に入れて密封しましょう。
冷蔵庫の野菜室で保存しておくと、常温で保管する場合よりも2倍長く美味しさが保てます。
常温の場合には、1ヶ月程度で新米の美味しさも失われがちになりますので、フレッシュさを保つよう工夫してください。

関連記事:今さら聞けない!「新米」ってどのようなお米?

まとめ

新米の栄養についてご紹介しました。
美味しい新米は、栄養もたくさん残して味わいたいものです。
玄米で保管してみるのもいいでしょう。
そして、できれば7分づきなどでも味わってみませんか。
ミネラルやビタミン分が多く残されていて、栄養も豊かな新米を食べることができるでしょう。
美味しさと栄養を考えながら、新米を味わってみてください。

参考動画 食育講座「お米の栄養・健康〜どんな効果?」

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