もち米ともち粉とは何か?
お餅づくりには、もち米を使いますが、もち粉でも簡単にお餅が作れます。もち米ともち粉とは何か、それぞれの特徴と違いからまず紹介します。
もち米とは、糯性のある米のことで、炊くともちもちとした食感
お餅を作ったり、お赤飯やおこわなどに使われたりするもち米は、うるち米と違ってでんぷん質にアミロースが含まれていません。アミノペクチン100%でできていて粘りが強いのが特徴です。
炊くともちっとした糯性があって、冷えても硬くなりにくく、粘りがあるため美味しさが長持ちするのが魅力と言えます。
もち粉とは、もち米を粉にしたもの。水や砂糖などと混ぜて加熱するとお餅になる
「もち粉」とは、もち米を精白し、水洗いしてから製粉、乾燥させた米粉のこと。
この粉は、和菓子の大福やお団子の皮に使われることが多いですが、ケーキやパンケーキの生地、パンや麺類に混ぜ込むと、もちっとなめらかに仕上がります。
また、もち粉で作ることができるレシピも豊富です。
例えば、もち粉で作ったあんもちやお餅、アレンジレシピなどもたくさんあります。
もち粉に水や砂糖を加えて加熱することで、お餅になります。
もち粉があることで、簡単にお餅を作ることができて便利です。
もち米の種類と特徴
次にもち米の種類と特徴についても紹介します。それぞれの種類の産地についても知っておくといいでしょう。
もち米は、日本で主に栽培されている「ひよくもち」と「はぶたえもち」の2種類
日本で主に栽培されているもち米は、主に「ひよくもち」と「はぶたえもち」の2種類です。
業務用米.comでは佐賀県産「ひよくもち米」、滋賀県産「はぶたえもち」を取り扱っています。
他にも「ヒメノモチ」「こがねもち」などがあり、それぞれに特徴があります。
「ひよくもち」は、佐賀県産などで粘りが強く、白くてつややかなお餅になる
福岡県、佐賀県、熊本県では、もち米の8~10割が「ひよくもち」という種類のもち米を作っています。
「ひよくもち」は、粘りが強く、色が白くて美しくつややかなのが特徴です。
お餅を作る際には、白くて美しいため人気となっています。
「はぶたえもち」は、滋賀県や岐阜県などで生産されており、粘りが弱く、やわらかくてふんわりしたお餅になる
「はぶたえもち(羽二重もち)」は、滋賀県、京都、岐阜県で主に作られていて、粘りが弱いため、ふんわりとしたお餅になるのが特徴です。
お雑煮にすると柔らかいため、とろけてしまうぐらいです。
もち米ともち粉の使い分け
もち米ともち粉について紹介しましたが、それぞれに使い分けることで、様々な楽しみ方ができておすすめです。
もち米ともち粉は、それぞれに適したお餅作りの方法がある
もち米でも、もち粉でもお餅が作れますが、それぞれに適したお餅作りの方法がありますので紹介します。
もち米は炊く必要があり、乾燥したもち粉は水で戻すことが必要です。それぞれに簡単なお餅の作り方がありますので知っておくといいでしょう。
もち米は、炊飯器や鍋で炊いた後、杵と臼でついたり、加熱してお餅にする
もち米でお餅を作る場合は、炊飯器や鍋で炊いた後、杵でついてなめらかになるようにつぶしていきます。米つぶがなくなり、なめらかになれば出来上がりです。また、もち米をボウルに入れて一晩水に浸し、電子レンジで加熱してすりこぎなどでつぶす方法も簡単です。
また、もち粉の場合は、水と砂糖と混ぜてから電子レンジで加熱したら完成ですので最も簡単にできる方法です。
もち米ともち粉の味の違い
もちをもち米ともち粉で作った場合の味の違いについても紹介しますので、参考にしてください。
もち米ともち粉は、味や食感にも違い
もち米ともち粉で作ったお餅は、味や食感にも違いがあります。そのため、それぞれの違いについてもよく知った上で使い分けて作ってみるといいでしょう。
もち米は、もともとの米の風味や甘みが残り、粘りが強く、もちもちとした食感
もち米で作った場合は、もち米の米自体の風味や甘みが残っていて、粘りが強いお餅ができます。もちっとした食感を大事にしたい場合は、もち米から作るのがおすすめです。
もち粉は、水や砂糖などと混ぜると粘りが弱く、やわらかくてふんわりした食感
もち粉で作った場合は、水や砂糖の入れ具合によっても味が異なります。
そして、もち米で作った場合と違って、粘りは少なく、やんわりとした食感になります。
やわらかさを重要視したい場合は、もち粉から作るのがいいでしょう。
また、砂糖を入れることでやわらかさも長く保つことができます。
あんこなど、何かと混ぜたお餅などを作る場合はなめらかになってやわらかいでしょう。
まとめ
もち米ともち粉の違いについて紹介しました。もち米でももち粉でもお餅を作ることができておすすめです。
もち米の方がもっちっとした食感を楽しむことができ、もち粉で作ったお餅はやわらかいのが特徴です。
それぞれの特徴を活かして使い分けてお餅作りを楽しんでみるといいでしょう。
もち米を炊くのは面倒、少し餅を作りたいという場合は、もち粉を使うのもおすすめです。
もち粉は1年ほど賞味期限がありますので、保存しておいていつでも餅が食べられるようにしておくのもいい方法です。
また、もち米本来の風味や甘みを味わいたい時は、佐賀県産「ひよくもち米」、滋賀県産「はぶたえもち」などのもち米にこだわって作ってみるといいでしょう。