お米には、様々な品種があります。収穫が遅い晩生品種のお米について、ここでは紹介します。飲食店などで晩生品種を使うことで様々なメリットがありますので見ていきます。
お米は、収穫時期によって早生(わせ)・中生(なかて)・晩生(おくて)の品種があります。これらは、収穫時期が違うのが特徴です。これらの品種の違い、晩生品種のお米が持つ特徴について見ていきますので参考にしてください。
晩生品種の米とは?特徴や早生・中生との違い
最近では、お米の収穫は、気候によって大きな影響を受けています。そのため、晩生品種についても注目されています。収穫時期が違うことが大きなメリットになることもあります。晩生品種について、早生、中生との違いなどを良く知っておくことが大切です。
晩生品種とは?収穫時期が遅い米のこと
晩生品種とは、収穫時期が通常のお米より遅いお米のことです。
晩生品種とは、成熟までに時間がかかる品種となっています。長い成長期間を経て晩秋~初冬に収穫されるのが特徴です。
出穂からおよそ50日程度で収穫するお米です。収穫時期は、9月下旬から10月後半頃までで、通常のお米の収穫時期9月中旬よりも2週間程度収穫が遅い品種のことなどを言います。
晩生品種の米が持つ特徴
晩生品種は、産地の地域によっても異なりますが、秋から晩秋、初冬にかけてゆっくりと気温が低下する中で成熟します。そのため、お米の粒に濃厚な旨味とコクがしっかりあるのが特徴です。
晩生品種と早生品種の違いを比較
晩生品種と早生品種の違いを比較すると次のようになります。両者は収穫時期だけでなく、食感、用途なども異なります。
晩生品種
- 収穫時期 9月下旬から10月後半頃まで
- 食感 長い生育期間を経て濃厚な旨味と引き締まった粒が特徴
- 用途 和食、精進料理、特別な会食などの飲食店向け
早生品種
- 収穫時期 7月頃から
- 食感 フレッシュな風味としっとりした食感
- 用途 家庭用ご飯、丼もの、軽いおかず向け
早生品種も、産地が寒冷地や高地などの場合には生長期間が短く、寒さの影響を受けづらいため有利なのが特徴です。

晩生品種の米が飲食店や業務用で選ばれる理由
晩生品種のお米は、飲食店や業務用でも選ばれています。その理由としては次のような点が挙げられます。収穫量が安定してたくさん収穫できる点が大きなポイントですが、それ以外にも次のような良さがあっておすすめです。
冷めても美味しさが続きやすい
晩生品種は、冷めても美味しさが続きやすいのが特徴となっています。そのため長期保存にも向いていて、飲食店や業務用のお米としても選ばれている理由です。
こうした特徴を活かして、飲食店や業務用に晩生品種をしっかり活用するのもいい方法です。
粘りや甘みが強く高級感を演出できる
晩生品種は、より完熟した状態で収穫されます。そのため、粘りや甘みが強く、味に高級感を演出できるのも理由の一つです。
お米は、収穫時期によって特徴が異なり、早生品種は、収穫仕立てで食べる場合が美味しいお米です。収穫タイミングの違いが、お米の味わいや香り、食感にまで影響していることを良く知って、選択してみるといいでしょう。
飲食店ごとに適した品種選びが重要
お米の品種は、早生品種、中生品種、晩生品種とあり、飲食店ごとに適した品種を選ぶことができます。時期ごとに美味しいお米を見つけて仕入れている業者も多くなっています。
それぞれの地域、産地に適した収穫時期がありますので、それをよく知って、より自店に適したお米を仕入れる飲食店も増加傾向です。
晩生品種の米を仕入れる際のポイント
最適な収穫タイミングを見計らうことができ、収穫量の確保や品質向上に寄与します。 晩生品種は市場で遅く出回り、早生品種の新米が終わった頃に出荷されることが多いお米です。仕入れる際のポイントも具体的に参考にしてください。
代表的な晩生品種の種類を知る
晩生品種を活用したい場合、代表的な晩生品種の種類をよく知っておくことも大切です。早生品種は沖縄や九州に多く、晩生品種は北海道、東北、中部地方などで多く栽培されています。
晩生品種の種類の例
- 奈良県産の「ひのひかり 」
- 北海道の「ゆめぴりか」
- 石川県の「ひゃくまん穀」
価格だけでなく品質の安定性を見る
晩生品種は晩生だから安いとは限りません。人気の銘柄の晩生品種や希少品種の場合は、場合によっては価格が高くなる可能性もありますので確認してください。
仕入れる際は、価格面だけでなく、品質の安定性を見ることが大事です。長期保存にも向いている晩生品種ですので、品質にもこだわり、品種やブランド名も選んでみるといいでしょう。
地元の米穀卸売会社へ相談するメリット
飲食店などで仕入れる場合は、地元の米穀卸売会社などへ相談することもメリットに繋がります。
晩生品種についての様々な特徴を教えてもらうことができ、それぞれの飲食店におすすめの最適な晩生品種も教えてもらえます。
早生品種や中生品種だけでなく、晩生品種についてもよく知っておくことで、品質、量、コスト面で、お米の安定した仕入れが目指せることがメリットです。
まとめ
お米の価格が高騰し、仕入れの安定化が難しいケースも増えました。そうした場合に、お米の様々な品種を知っておくことも大切です。
晩生品種は、育成期間がゆっくりとしたお米ですので、新米が落ち着いた頃に収穫されます。晩生品種も活用しながら、価格や品質の面でも安定化を図って、仕入れの確保をしていく方法がおすすめです。


