食事介助でご飯におかずを混ぜる介護食とは

目次

介護食でご飯におかずを混ぜること

介護食では、ご飯におかずを混ぜることがあります。
特にミキサー食と言われる、ミキサーでペースト状にした食事では、ご飯とおかずを混ぜることがあるでしょう。
介護食でご飯におかずを混ぜることについては、様々な目的があります。
その目的についてご紹介したいと思います。

一方では、ご飯とおかずを混ぜない方がいいという意見もあります。
食事の色合いも悪くなり、香りや味も複雑になり分からなくなってしまいます。
すべて混ぜきるのではなく、バランスを見ながら混ぜて介助することをおすすめします。
混ぜた方が美味しく食べてもらえるという考え方もあれば、混ぜない方がいいという考え方もありますので、参考にしてください。

食べやすくする目的

介護食は、スプーンで一口ずつ食べさせることが多く、ご飯におかずを混ぜることで一口でどちらも食べられるのがメリットです。
混ぜた方がいろいろな味がして美味しく食べてもらえる、一口でご飯とおかずの栄養が摂れ、食べやすくなることを目的にしています。

たくさんの栄養が凝縮

高齢者の食事介助で、ごはんとおかずを混ぜることは、栄養バランスを調整することが目的です。
これは、高齢者は栄養バランスの良い食事を摂取することが困難な場合があるためです。
例えば、食欲が減退したり、噛み砕く力が弱まったりする場合などです。
このような場合には、ごはんとおかずを混ぜることで、栄養バランスの良い食事を摂取することができます。

これにより、健康維持や栄養バランスの調整に役立つことが期待されます。
ご飯におかずを混ぜることで、一口にたくさんの栄養が凝縮するでしょう。
あまり食が進まない場合も、おかずも一緒ですので、食べやすいという場合があります。
細かく切られたり、ペースト状になったりした肉や魚、野菜などの栄養が、ご飯と一緒に楽に食べられて栄養が摂りやすくなります。

ご飯におかずを混ぜるメリット・デメリット

ただ、ご飯におかずを混ぜる場合は、メリットもあればデメリットもあります。
メリットは、高齢者も一口でいろいろな栄養が摂れる点です。
また、食べさせる側にもメリットがあり、ご飯とおかずを別々に食べさせるよりも楽です。
ご飯とおかずのバランスを考えながら食べさせる必要もなくなります。
デメリットとしては、ご飯とおかずのそれぞれの味を味わってもらえないのではということです。
一つ一つの素材の味の違いを楽しみながら、食べてもらうことがしづらいのがデメリットです。
どちらを優先するのかは、高齢者の食欲や食べる状態に応じて考える必要があります。

彩り良く楽しく食べる工夫

どちらにしても、高齢者の食事は食が細いことも多く、彩り良く楽しく食べてもらう工夫が大切です。
ミキサー食であった場合も、できればそれぞれの素材の色が感じられるように工夫すると、食欲もわくでしょう。
視覚から食欲が出ることも多くあります。
そして、何を食べているのかがよくわかるように、彩り良く介護食を調理するのがおすすめです。
白いご飯で食欲がない時は、おかずを混ぜたご飯で彩り良く変化を持たせてみるのもいいでしょう。

食事介助の時間短縮

食事介助の時間を短縮するには、やはりご飯におかずを混ぜる方がおすすめです。
白いご飯の上に、彩りの良い、野菜や肉、魚を載せて味わってもらいましょう。
食事の時間だけでも疲れる高齢者も多く、ご飯とおかずを混ぜることで、食が進み早く食べることができます。
ご飯とおかずをバランスよく栄養も考えながら食べてもらうには、混ざっていた方がいい場合もあります。

ご飯におかずを混ぜた、おすすめレシピ
「かぼちゃのそぼろあんかけご飯」

ご飯におかずを混ぜたおすすめレシピを一つご紹介します。
あんかけなどをご飯に混ぜると、ご飯にとろみがついて味もして食べやすいでしょう。
かぼちゃなど彩りのいい野菜を使うのもポイントです。

<かぼちゃのそぼろあんかけご飯の材料>

かぼちゃ約35g
鶏ひき肉15g
だし汁60cc
醤油3g
みりん3g
片栗粉適量

<レシピ>

1.かぼちゃにラップをしてレンジで温め、柔らかくして細かく刻んでおく。

2.鶏ひき肉を炒めてそぼろにし、状態によってはすりつぶす。そこに、だし汁や醤油、みりんを入れてさらに煮詰め、片栗粉でとろみをつける。

3.ご飯を盛り、その上に細かく刻んだかぼちゃを載せ、とろみを付けた鶏ひき肉あんをかける。ご飯と混ぜたら完成。

いろいろとお好みのものをあんかけにして、混ぜてあげるとおすすめです。
他にも鶏団子と野菜を煮込んでとろみを付けて、あんかけにしてもいいでしょう。
また、おじや風にして野菜や鶏そぼろなどと煮込んだご飯も、おかずの栄養が一緒に摂れます。

【関連記事】
高齢者の昼食にぴったり 介護食ランチレシピ

参考動画 【かぼちゃのそぼろ煮】定番の副菜!旬のかぼちゃのやさしい甘味にほっこり

まとめ

ご飯におかずを混ぜる介護食では、ご飯と一緒におかずの栄養も一度に摂れます。
食が細い、食べるのに時間がかかる場合は、栄養バランスを摂る目的で行ってみるのもいいでしょう。
彩りの良いおかずを混ぜることで食欲が出ます。

また、味があるご飯で食欲が誘われることもあります。
そして、おかずの味、素材の味を感じてもらうために、別々に食べさせる方法もまたおすすめです。
それぞれの状況に応じていい方法を選択してみましょう。
どちらにしても、栄養バランス良く食べてもらうように工夫することが必要です。

【ユニバーサルデザインフードとは?】介護食の区分と作り方
関連記事:【ユニバーサルデザインフードとは?】介護食の区分と作り方

お米の事なら関西業務用米.comへお任せください

お電話ご希望の方はこちら