無洗米が精白米よりちょっと高い理由がわかる!コスパ・栄養・おいしさ・保存方法を解説

無洗米が精白米よりちょっと高い理由

目次


無洗米とは?その特徴と最大のメリット

無洗米にこだわっているという人も増えています。
無洗米は、コスパ・栄養・おいしさに優れていると言われていますが、その特徴と最大のメリットについて見ていきます。

無洗米の製法と品質

無洗米の特徴を知るために、製法と品質についてまず紹介します。
無洗米は、家庭などで水で洗わずに炊飯できるように、工場で肌ヌカまで取り除いたものです。
精白米には肌ヌカが残っていたために、水で洗わないとヌカ臭いご飯となってしまいますが、それをすでに取り除いたお米が無洗米です。
精米した後に、肌ヌカまで取り除いています。
品質の面でいえば、肌ヌカがあることで酸化を進めてしまいますので、無洗米の方がおいしさが長持ちすると言われています。
ただ、品質的には、無洗米の基準がないため、少しバラツキがある場合もあるでしょう。

無洗米の環境への貢献

無洗米が注目された点としては、2つのことがあります。
・お米を研ぐ手間がかからない
・水道代の節約になる
この2点があり、時間や手間を減らせることと、水を使わずに済み環境にやさしい点があります。
研ぎ汁を廃棄することもなくなり、環境への貢献もあって注目されています。

無洗米の価格は高いのか?白米との比較

無洗米の価格について白米と比較しますので参考にしてください。

無洗米の市場価格と需要

無洗米は、精白米よりも少し価格が高くなります。
肌ヌカを取り除く工程がありますので、その分価格が高い傾向です。
しかし、洗う手間(人件費)や水道代、環境貢献を考えるとデメリットは少なく、少しずつ需要が増えています。

白米と無洗米のコストパフォーマンス

価格では、白米の方が安いのですが、実は無洗米のコストパフォーマンスは意外と高いのが特徴です。
無洗米の正味量は、肌ヌカを取り除いた分になっていて、白米の場合は、そこから肌ヌカを取り除くように洗いますので、正味量が減っていきます。
実質の正味量でいえば、無洗米はお得で、水道代も節約できます。

無洗米の栄養価はどうなっているのか?白米との比較

無洗米と白米の栄養価についても比較していきますので、参考にしてください。

無洗米の炭水化物やたんぱく質の含有量

無洗米の炭水化物やたんぱく質は、ほとんど白米と変わらず、エネルギーについても変わりません。
また、脂質についてもあまり変わりません。

無洗米の水溶性ビタミンの含有量

また、水で洗わないため、水溶性のビタミン、ビタミンB1やナイアシンなどの栄養が残っていることが魅力です。白米の約2倍あると言われています。ビタミンが多い分、白米よりも栄養価が高いと言えるでしょう。

無洗米のおいしさはどうなっているのか?白米との比較

それでは、実際に食べた時の味わいについても解説していきます。
白米と食べ比べた場合の違いについても参考にしてください。

無洗米の食感や香り

お米の表面には旨味の層があるのを知っていますか。
お米を水で研いだ場合、実際には肌ヌカが完全に取れていません。
また、旨味の層までも失われてしまっています。無洗米として認証されているお米は、旨味も甘味も感じられる触感が魅力です。
香りも肌ヌカがきれいに取り除かれているために、ヌカの香りがなくておいしい香りがします。
無洗米が発売された当時は、低価格のお米が流通していたり、肌ヌカを落とす技術や性能も発達していなかったりしたために、まずいという人もいました。
今では、機械の性能も良くなったためにおいしくなっています。

白米と無洗米の味わい方

白米と無洗米を味わう場合は、一般的に味わい方に違いがあります。

無洗米を炊くときは、白米よりも水の量を少し多めにして、浸水時間も長めにするのがポイントです。
お米の研ぎ方によっては、おいしさは左右されませんので、おいしいお米を炊けることが多くなります。
炊き込みご飯などにして、お米の味わいをしっかり味わうのがおすすめです。

無洗米を選ぶときに注意したいことは?

無洗米を選ぶときに注意したい保存方法や賞味期限について、また無洗米についての質問や誤解についても解説します。
あまり知られていないこともありますので、参考にしてください。

無洗米の保存方法や消費期限

無洗米の方がおいしさが長持ちすると言われていますが、消費期限としては白米と同じように1~2か月です。
夏場は特に短いでしょう。
保存方法としては、無洗米の場合も、風通しのいい冷暗所で保存するのがいい方法です。
夏は涼しい冷蔵庫の野菜室などで保存するのがおすすめです。

無洗米に関するよくある質問や誤解

無洗米についてはおいしくないという誤解が多くあります。
紹介しましたように、おいしさについては、肌ヌカの取り除き方が良くなってきたため今ではおいしく食べられます。
むしろ旨味や甘味を感じることが多いでしょう。
無洗米をどんなところで買うのがいいのかについても質問がありますが、業務用米を扱う関西業務用米.comなどでは、多くの銘柄の無洗米から選ぶことができておすすめです。
無洗米でおいしい銘柄にもこだわって選んでみることができます。

無洗米のデメリットとは?飲食店で導入前に知っておきたいポイント

無洗米は、洗う手間が省ける便利なお米ですが、導入を検討する際に「デメリットはあるのか?」と気になる方も多いでしょう。
無洗米は、精米時に肌ぬかを取り除くため、価格がやや高めになることが一般的です。また、水加減や炊き方に注意しないと、炊き上がりの食感が変わることもあります。

しかし、業務用として無洗米を活用することで、飲食店のオペレーションが効率化されるなど、多くのメリットもあります。ここでは、無洗米のデメリットと、それを上回る利点について解説します。

無洗米の価格は普通米より高めになる?トータルコストは?

無洗米は、普通米よりも価格がやや高めです。これは、肌ぬかを取り除くための追加加工が必要であり、その分のコストが価格に反映されるためです。
しかし、無洗米を使用することで、水の使用量が減り、飲食店では炊飯の手間が省けるため、トータルのコストを抑えることが可能です。

さらに、無洗米は研ぎ汁を出さないため、排水の環境負荷を減らせる点も評価されています。初期コストは高くても、長期的に見ると無洗米の導入は十分にメリットがある選択肢です。

無洗米は水加減が難しい?炊き方のポイント

無洗米は肌ぬかが除去されているため、通常の白米と比べて吸水率が異なる点に注意が必要です。水を通常より5〜10%多めにすることで、適度なふっくら感を保つことができます。

また、炊飯器に無洗米モードがある場合は、そちらを活用すると失敗が少なくなります。飲食店で無洗米を使用する際は、一度試験的に水加減を調整し、最適な炊き方を決めることが重要です。適切な水加減をマスターすれば、普通米と変わらない美味しさを引き出すことができます。

無洗米は風味が落ちる?正しい保存方法で美味しさを維持

一部では「無洗米は普通米より風味が落ちる」と言われることがありますが、これは保存状態による影響が大きいです。無洗米は肌ぬかがない分、酸化しやすい性質があるため、密閉容器に入れ、冷暗所または冷蔵庫で保管するのが理想的です。

特に飲食店では、適切な保存方法を徹底することで、普通米と変わらない風味を保つことが可能です。また、無洗米は精米後の品質が安定しており、大量のご飯を均一に炊く必要がある飲食店では品質管理の面でもメリットがあります。

飲食店で無洗米を使用するメリットとは?

では次は飲食店で無洗米を導入するメリットを見ていきましょう。
特に、炊飯の手間を省き、衛生的な環境を維持できることが大きな利点となります。また、水の使用量が削減できるため、環境負荷の低減にも貢献します。さらに、研ぎ汁が出ないため厨房の排水設備の負担が軽減され、清掃の手間も減少します。

炊飯の効率化で作業負担を軽減

飲食店では、調理の効率化が求められます。無洗米を使用することで、研ぐ手間が省けるため、炊飯準備の時間を大幅に短縮できます。特に、大量のご飯を一度に炊く飲食店では、作業負担を軽減し、労働コストを抑えることが可能です。

また、炊飯担当のスキルに関係なく、誰でも簡単に安定した炊き上がりを実現できるため、人手不足対策としても有効です。炊飯作業の負担を減らし、他の業務に時間を割くことができる点は、飲食店にとって大きなメリットです。

衛生管理がしやすい!水回りの清掃負担を軽減

飲食店では、厨房の衛生管理が重要です。無洗米を使用すれば、研ぎ汁が発生しないため、水回りの汚れが少なくなり、清掃の手間が軽減されます
特に、大量の米を扱う飲食店では、シンクが詰まる原因になる米ぬかの排水トラブルを防げる点が大きなメリットです。

また、米を研ぐ作業を減らすことで、衛生管理の徹底がしやすくなり、厨房の清潔さを維持しやすくなるのも利点です。衛生面を重視する店舗にとって、無洗米の導入は大きな効果をもたらします。

水道代の削減&環境負荷の低減

無洗米は、普通米に比べて水の使用量を大幅に削減できるため、水道代の節約につながります。
通常、白米を研ぐ際には1合あたり約300mlの水を使用しますが、無洗米ならこの水が不要になります。年間を通して大量の米を炊く飲食店では、水道料金のコストカットが期待できます。さらに、研ぎ汁が出ないため、排水処理の負担が減り、環境にも優しいという利点があります。
SDGsや環境対策を意識する店舗にとって、無洗米の導入は持続可能な経営に貢献する要素の一つとなります。

まとめ

無洗米について解説しました。精白米よりちょっと高いのですが、コスパが良いお米という点がポイントです。
ビタミンの栄養価も白米より多く、おいしさも旨味甘味を感じることが多いでしょう。
そして、おいしさは長持ちしますが、風通しのいい場所で保存するといいでしょう。

炊飯の効率化、衛生管理の向上、水道代削減など、トータルで見れば業務用として非常に有用な選択肢です。無洗米を上手に活用することで、店舗の運営をよりスムーズにすることができます。

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