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ブレンド米の表示方法、見方について

目次

ブレンド米は近年美味しくなってきたと聞くけれど、どのようなお米をブレンドしているかを確認してから購入したいという方も多いのではないでしょうか。
この記事ではそのような時に役に立つ、ブレンド米の表示方法について詳しく解説します。


ブレンド米とは

ブレンド米は正式には「複数原料米」と言い複数の銘柄が混合されて販売されるお米です。
袋詰めされたブレンド米はJAS法(日本農林規格等に関する法律)で「玄米及び精米品質表示基準」に基づいて複数原料米である旨と産地、使用割合を表示することが義務づけられています。


逆に産地・品種・産年が同じで農産物検査法による証明を受けた原料玄米を100%使用したお米は「単一銘柄米」と呼びます。
参考:玄米及び精米品質表示基準


お米の表示について

ブレンド米を購入する際、お米の表示項目において確認した方がよい点を2つご紹介します。

表記すべき小項目

お米を販売する際、表示する必要のある項目は次の5つです。

①名称
「精米」「もち精米」「うるち精米」「玄米」「胚芽精米」のいずれかが記載されます。


②原料玄米
製品の原料として使用される玄米のことで、ブレンドをしていない米は「単一原料米」、ブレンド米は「複数原料米」と表示します。

また「産地」は国産の場合都道府県名、輸入品の場合原産国名、品種は銘柄、産年は和暦での表示となるのです。


③内容量
kgまたはgでの表示となります。


④精米年月日
白米は精米を行った日付、玄米の場合は籾摺りを行った日付を「調整年月日」として記載します。

輸入米で精米年月日不明の場合、代わりに輸入年月日を記載するのです。


⑤販売業者等の氏名又は名称、住所及び電話番号

屋号やロゴも併記できます。

ブレンド米の表示の見方、一例をあげて説明します

ブレンド米の表示の例を見て、見方を考えてみましょう。

名称 精米
原料玄米 産地・品種・産年・使用割合
複数原料米
国内産 10割
秋田県 あきたこまち 令和2年産 8割
新潟県 コシヒカリ 令和2年産 2割
内容量 5kg
精米年月日 令和3年2月21日
販売業者 株式会社〇〇
東京都〇〇区〇〇
電話番号 

ブレンド米の場合必ず「複数原料米」と表示され、どのような銘柄のお米が何割ずつブレンドされているのかがわかります。
また精米年月日はブレンド米の場合、一番古いお米の日付が表示されているということも覚えておきましょう。


まとめ

ブレンド米は選び方が難しいですが、表示をきちんと確認することで産地や精米年月日を把握することができ、自分のニーズに合ったお米を手に入れる際の判断基準の1つにすることができるとわかりました。この記事も参考にして、ぜひ積極的に美味しいブレンド米を取り入れてみてください。