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コラム

業務用米の産地

目次

業務用米を扱う卸売業者、というと国産の米をあまり取り扱っていない印象があるかもしれません。しかし、多くの卸売業で国産の業務用米が多く取り扱われています。業務用米を使用する際の不安の1つ、産地について見ていきましょう。


需要増加中、国産業務用米の実態

「業務用米」と聞くと輸入米を使っている、といったイメージが強いかもしれません。しかし、日本は国をあげて米の輸入を制限しており、国内の米の消費量のうち輸入米の占める割合は10%以下と非常に少ない状況です。さらに、輸入米の半分以上は工業用や飼料用として使われ、食用として流通する輸入米はかなり限られてきます。

このため、輸入米をメインに取り扱っている卸売業者は少なく、ほとんどの卸売業者で国産の業務用米がメインで取り扱われています。

●近年の業務用米需要の急増で輸入米が増える?

最近、テレビでも業務用米の不足からメニューの値上がりやおにぎりのサイズダウンといったニュースが報道されています。この大幅な業務用米不足の原因にはさまざまな要因がありますが、最も大きな原因は「共働き世帯・高齢者世帯の増加による中食・外食での業務用米需要の増加」です。

下のグラフは国内の家庭で消費される米と中食・外食で消費される米の割合を示しています。

参考:農林水産省「米に関するマンスリーレポート」

http://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/attach/pdf/mr-19.pdf

昭和60年では家庭で消費される米が84.8%、中食・外食で消費される米が15.2%でしたが、平成27年には家庭で消費される米が69%、中食・外食で消費される米が31%と中食・外食での米の消費が大幅に増えています。この需要増加に国内の業務用米の生産が追い付かず、業務用米の大幅な不足や価格高騰が起こっています。

●業務用米の高騰はこれからも続くの?

結論から言うとこの業務用米高騰は長く続かないと思われます。理由は業務用米の需要増加とこれからの需要増加を見込み、国や都道府県で業務用米の増産を推進しているためです。

大きな対策はまだ実施されていませんが、業務用米の品種を都道府県の推奨品種に登録する・農業従事者への業務用米の情報提供をおこなう、など徐々に業務用米の増産体制が整ってきています。

実際、家庭用米より業務用米の生産量が多いといった都道府県も出てきており、今後は美味しい国産業務用米がどんどん流通に乗っていくと思われます。


消費者は産地をどのくらい気にしている?

卸売業者が取り扱っている業務用米のほとんど国産だということは上の章で分かっていただいたと思います。それでは米を食べる側の消費者はどのくらい米の産地を気にしているのでしょうか?

多くの消費者は「この県のお米が良い!」「この地域で採れたお米が食べたい!」といった細かい産地へこだわりはあまり見られませんが、多くの方が外食や中食でも「国産のお米を食べたい」と思っているようです。

また、新潟県や秋田県といった米所、地元が産地の米を使っている場合は目を引きますが、米の産地が購入の決定打になることは少ないようです。


安価で使いやすい、業務用米のメリット

業務用米のメリットといえば「材料費の軽減」を一番に思い浮かべると思います。しかし、業務用米のメリットはそれだけではありません。業務用米のもう一つのメリット、それは「メニューにあった品種のお米を選択できる」ということです。

もともと、家庭用米では粘り気が強く米粒が柔らかい品種が選ばれています。しかし、この粘り気が強く米粒が柔らかい家庭用米では米粒にある程度の硬さが必要なおにぎりやお寿司、粘りが少ない品種の方が味のなじむ丼物などには不向きです。

このため、コストダウンをしたい大手チェーン店はもちろん、有名なレストランでもメニューやおかずに合わせて業務用米の銘柄や品種が利用されています。

よく利用されている業務用米は以下の通りです。

・ひとめぼれ(宮城県産)

・はえぬき(山形県産)

・コシヒカリ(栃木県産)

・コシヒカリ(福島県産)

・コシヒカリ(茨城県産)

・ななつぼし(北海道産)

・まっしぐら(青森県産)

・ひとめぼれ(岩手県産)

・あきたこまち(秋田県産)

・きらら397(北海道)


業務用米の卸売業者を使えば料理にぴったりの国産業務用米が見つかる。

現在、国内で生産されている米の品種は家庭用米・業務用米を合わせると400以上もあります。この中から1人で品種の特性を踏まえてメニューに最適な米を選択するのは難しいと思います。

さらに、直接契約をするか・複数年の契約をするか・どのような価格で取引するか、など購入方法まで考えなければいけない、となるとかなりハードルの高い仕事となってしまいます。

そのような時に利用したいのが業務用米を扱う卸売業者です。卸売業者で購入する場合

・各品種の特性

・この品種はどんな料理に合うか

などを直接聞くことができ、メニューに最適な品種を選びやすくなります。卸売業者ですので値段や契約方法もはっきりと決められており、気軽に業務用米を購入することができます。


まとめ

業務用米というと輸入米のイメージが強いと思いますが、米の輸入は厳しく制限されており、国内の食用米のほとんどが国産米です。また、最近の業務用米不足を受け国や各都道府県が業務用米増産に向けて対策を立てているため、各産地から美味しい業務用米が流通していくと思われます。