お餅や赤飯を作る時にもち米を買っているけれど、美味しいもち米を見極めるポイントがよくわからない人も多いのではないでしょうか。
この記事ではもち米の特徴から買う時の選び方まで詳しく解説します。
もち米の特徴・種類について
もち米とは白米の中の一種で、おこわ、赤飯、お餅などの原料となるお米です。
普段食べるうるち米との違いを表にまとめてみました。
項目 | もち米 | うるち米 |
見た目 | 乳白色で不透明 | 白色で半透明 |
でんぷんの成分 | アミロペクチン100% | アミロース20%、アミロペクチン80% |
カロリー(100gあたり) | 359kcal | 358kcal |
吸水率(2時間あたり) | 30~40% | 20~25% |
品質の劣化 | 遅い | 速い |
粘り | 強い | 弱い |
もち米の方が粘りが強く冷めても固くなりにくいのが特徴的と言えるでしょう。
またよく使用されるもち米の品種は次の通りです。
品種 | 特徴 |
ヒメノモチ | 岩手県をはじめ全国13県と最も広い地域で作付けされる品種。 |
こがねもち | 新潟県をはじめ全国5県で作付けされる品種。多収で良質。 |
ひよくもち | 作付けは九州に限定されており最も作付面積が多いのは佐賀県。白葉枯病に強い。 |
はくちょうもち | 作付けは北海道に限定されている。寒さに強く餅質が良い。 |
マンケツモチ | 茨城県をはじめ関東で多く作付けされている。いもち病に強く多収。 |
うるち米同様、地域により異なる品種が作付けされているのがわかります。
もち米の使い方
もち米はおこわ、赤飯、お餅などの原料として使用されますが、炊き込みご飯にうるち米と混ぜて使用したり、あられや大福、桜餅などのお菓子作りに活用したりとレシピの幅が広くなってきています。
粘りのあるモチモチとした食感を活かす使い方が多いのが特徴的と言えるでしょう。
商品を買うときのポイント
もち米は生産地や人気のある品種で選ぶ人が多いようですが、より安全で美味しいもち米の選び方のポイントを2つご紹介します。
①精米日を確認する
もち米は8月下旬~10月上旬までが新米の時期なので、香りや味にこだわるならなるべく新鮮なものを選ぶのが良いでしょう。
②「有機JAS認証」のもち米を選ぶ
2018年に農林水産省が発表した「有機食品の検査認証制度について」によると、堆肥等による土作りを行い播種・植え付け前2年以上および栽培中に化学肥料及び農薬を使用せず、遺伝子組み換え種苗を使わない有機農産物には「有機JASマーク」が貼られます。
安全で美味しいもち米を口にしたい人は、有機JASマークのついたもち米を選ぶことをおすすめします。
参考:農林水産省食料産業局「有機食品の検査認証制度について」
まとめ
もち米を買う時は、新米の時期に収穫されたものであるかどうかを確認するため精米日と、化学肥料や農薬を使用していないかどうかを確認するため有機JASマークが貼られているかを確認して選ぶのが望ましいとわかりました。
ぜひこの記事も参考にして、美味しいもち米を探してみてください。有機JASマークについて
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