近年お弁当のお米の量は少なめからメガ盛りまでさまざまな種類が見受けられますが、どのくらいの量を標準として「多め」「少なめ」と称しているのでしょうか。
この記事ではお弁当に入れるお米の役割から目安となる標準の量まで詳しく解説します。
お弁当のごはんの役割
お弁当では栄養のバランスが良いことが理想的とされますが、お米に含まれる炭水化物は人間の体内に摂取されるとブドウ糖に分解されて脳や筋肉を動かすエネルギー源となります。
特に脳は人間の体重の2%しか占めていないにもかかわらず、消費エネルギー量は体全体の18%~20%です。 脳のエネルギー源となるのはブドウ糖だけで、1日に必要な量は120gとされているため、脳の活動を維持するためには炭水化物を効率よく摂取できるお米が適していると言えるのです。
お米に含まれるでんぷんは、体内に摂り込まれ消化されるとすぐにブドウ糖に変化するため、スムーズにエネルギー源になります。
成人男性、成人女性、お弁当1食あたりの ご飯の量とは?
理想的なお弁当1食当たりのお米の相場量はごはんとおかずが1:1の割合です。
平均的なごはんの量は150グラム程度が多いと言われています。
しかし日々の活動量や性別、体格などでも必要なお米の量は変わってくるため、お弁当屋さんなどではおおむね次の3種類が用意されています。
成人男性・女性向けの弁当で、ご飯の相場量も調べました。
- 大盛り350g~360g
- 中盛り230g~260g
- 小盛り150g~180g
- 成人男性180g程度
- 成人女性150g程度
お茶碗1杯のお米の量が150g程度で成人女性にちょうど良い量ということを考えると、お弁当は勤務先などの外出先で食べることが多いため、運動量が多い人向けにお米の量を多めにしていることがわかります。
なぜ弁当の米が多い、少ないなど決まっていない?
人間が健康であるためや、生活習慣病を予防するために理想的とされる栄養摂取量というのはまだ研究段階にあり、厚生労働省が示している「日本人の食事摂取基準」という資料も5年に1度見直しがされているのです。
一番新しい2020年度版においては生活習慣病を若いうちから予防するための改訂や、高齢者がより健康で長生きするための改訂がされているので、お弁当に入れるお米の量を考える上で参考になるでしょう。
参考:厚生労働省「日本の食事摂取基準」
まとめ
お弁当に入っているお米の量は、自宅ではなく勤務先などで食べることを想定してお茶碗1杯の量よりも多めに設定されていることがわかりました。
株式会社みどりフーズは専門の米食味鑑定士が多数在籍するお米専門の卸会社です。
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