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業務用米卸売価格の相場とは?近年の卸売価格の推移!

業務用米卸売価格は近年増加。業務用米卸売価格相場を知るには、業務用米に使われている代表的なブランド米の推移を調べることで全体の相場観が分かるでしょう。

農林水産省から1ヶ月ごとの全体銘柄平均相対取引価格が発表されていますので、それを参考にされると直近の平均卸米価格の推移がわかります。


1.業務用米卸売価格の相場について

業務用米は消費量が多いので、家庭用米に比べ安価です。家庭用米は生産者にとって高単価で利益率を高くして販売できます。

例えば30年11月から令和元年10月のデータでは、1㎏あたり小売事業者向けは406円、中食・外食事業者向けは262円です。飼料米は国からの補助金があり、家庭用米は付加価値をつけられ、業務用米は付加価値がつけづらく高単価で販売できません。

補助金の出る飼料米の生産は増加していますが、業務用米の生産は減少し需要が増えることで価格が上昇。そのため、国は業務用米の価格を下げるため卸売業者と農家の直接取引を推奨しています。

卸売業者と農家が短期・長期の契約を結び両者とも安定的な収入が見込めるよう指導しています。また、多収品種の導入などで生産コストを下げ卸売価格を安定的なものにするよう模索中です。


2.業務用米の卸売価格推移の調べ方と参考サイト

全銘柄の相対取引価格の推移は、農林水産省のHPや、JA・米穀機構などに出ています。米に関するマンスリーレポート令和元年12月号には、直近の新しい推移を見ることができます。

http://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/attach/pdf/mr-234.pdf

毎月の速報も出ていますので、仕入れる際の参考になるでしょう。

http://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/aitaikakaku.html

平成26年に過剰在庫により価格が暴落し国は食用米の生産を制限し、業務用米の需要も増え価格が上昇しています。全銘柄の相対取引価格は24年度産(16,501円)が一番高く、26年度産(11,967円)が一番安いです。

26年産から令和元年産(15,819円)まで、全銘柄相対取引価格はずっと上昇し続けています。平成29・30年産 価格帯別相対取引価格においては

 年産平均価格(平成29年産)
16,000~15,000~16,00014,000~15,000~14,000 
平成29年産17,27515,53314,74713,801
平成30年産17,14915,64514,93314,521
価格差-126+112+186+719

となっていて30年産は取引価格が安い方にシフトしていっています。それぞれの地域別品質銘柄の米の相対取引価格の推移(通年平均価格)については、平成20年産~平成30年産まで出ていますので、

ご覧になりたい方はⅡ米の価格情報のところをチェックされるとよいでしょう。

http://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/attach/pdf/mr-227.pdf

例えば北海道ななつぼしの場合

                  (単位/玄米60㎏(税込))

平成20年産13,995円
平成21年産13,803円
平成22年産11,549円
平成23年産14,092円
平成24年産15,426円
平成25年産14,422円
平成26年産12,453円
平成27年産13,117円
平成28年産14,244円
平成29年産15,882円
平成30年産16,000円

となっていて北海道ななつぼしの場合は10年間で現在一番価格が高くなっています。2018年度からの増加要因は海外の日本食レストラン・おにぎり屋・寿司屋などのお米を扱う外食店の需要が伸びていることが原因です。

日本の家庭におけるお米の量は6.4%減っていますが、中・外食などでは需要が増え16.6%も増加。


3.業務用の卸売価格の推移

業務用米のような食糧米は気候変動の影響ばかりでなく、国の政策によっても大きく価格は変動します。

農家の一定の収入と卸売業者の価格の変動を防ぐ狙いから、単年契約、長期契約を結ぶ業者も多いです。今年の単年契約は9月10月にすごく増えています。
9月末時点で1,318千玄米トン(38%)

・複数契約822千トン

・単年契約は496 千トン

10月末時点で1,391玄米トン(40%)

・複数契約833千トン

・単年契約558千トン

また、CPTPP(環太平洋パートナーシップ協定)の影響で外国米が安価で入ってきます。また、輸出も伸びているので、業務用米の価格にも変化がみられるようになるでしょう。

農林水産省のHPには毎月の全体銘柄相対的価格の推移と、個別銘柄の推移が速報として出ていますので、仕入れる際にはそちらを参考にすると、自社が入れたいお米の推移も分かります。

業務用米に使われているブランド米の銘柄には

・北海道ななつぼし

・岩手のひとめぼれ

・山形のはえぬき

・青森まっしぐら

・秋田こまち

などがあります。
直近の2019年10月の相対的数量が多い品種と価格は次のようになります。

                  (単位玄米60㎏税込、玄米トン)

産地品種銘柄数量価格
岩手ひとめぼれ27,77715,347円
北海道ななつぼし22,64815,790円
秋田あきたこまち21,39815,851円
千葉コシヒカリ15,80015,754円
新潟コシヒカリ15,19217,353円
北海道ゆめぴかり12,22917,094円
宮城ひとめぼれ10,93615,601円
山形はえぬき10,20415,466円

青森まっしぐらの10月は6,941トンと相対取引は少なくなっています。価格は14,482円(60㎏税込)です。

30年度産の全銘柄相対取引価格の平均価格は15,686円(60㎏税込)、令和元年の業務用米相対取引価格は全銘柄平均価格で、15,727円(60㎏)となっていて業務用米相対取引価格は、まだ、上昇しています。


4.まとめ

業務用米卸価格相場は、気候変動だけでなく国の政策によっても左右されそれにつれて価格も変動します。グローバル化が進む中で、外食産業の日本食レストランやおにぎり屋、寿司屋などが日本のお米を取り扱う店も増え需要が増えるので、輸出も増えるでしょう。

また、CPTPPの締結により輸入も増えてきます。そのため、業務用米卸価格相場の変動は大きくなり落ち着くまで時間がかかりそうです。