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うるち米ともち米、アミロペクチンの吸水率 が高い理由とは?

うるち米ともち米、アミロペクチンの吸水率 が高い理由とは?

目次

用途が異なるもち米とうるち米ですが、改めてもち米とうるち米の違いについて詳しくご紹介します。もち米とうるち米の特徴を良く知って上手に使ってみませんか。


もち米とは



白米は、うるち米ともち米に分けられますが、もち米とは、でんぷんの成分のアミロペクチンが100%で粘りが強いのが特徴のお米です。見た目は乳白色で不透明な色をしていて、うるち米よりも白く、水をよく吸うお米となっています。蒸してつくことで粘り気が増し、餅を作るのでも有名です。現在もち米の日本一の生産地は北海道となっていて、多くのもち米の生産が行われています。


うるち米とは


うるち米は、私たちがいつも食べているお米ですが、もち米に比べるとでんぷん成分のアミロース20%、アミロペクチン80%と粘りがそれほど強くないのが特徴です。
日本のお米の生産量としてはほとんどがうるち米で、全体の3%~5%程度のもち米が作られている状況です。


もち米とうるち米の違いとは


もち米とうるち米の違いについてですが、粘りが違いますので、それぞれの個性に合った使い方がなされています。


もち米とうるち米の吸水率とは

うるち米と、もち米とでは、でんぷん中のアミロースとアミロペクチンの含有量で吸水率で炊きあがりのお米の食感が違ってきます。
焚きはじめる前
2時間、もち米を水に浸すと約30~40%の吸水。
2時間、うるち米を水に浸すと20~25%の吸収。
以上のようにもち米の吸収率はうるち米より高いのが特徴です。


もち米はもちっとした食感を活かした使い方が特徴


もち米は、噛んだ時の食感がもちっとしているため、餅や赤飯、おこわなどに使用。冷めてもちっとした食感が長続きするのが特徴です。また、もち米については、柔らかいものと硬い品種があり、柔らかなものは赤飯やおこわ、和菓子などに使われ、硬いものはあられやせんべいなどに使われています。もち米にも豊富な品種がありブランドがありますので、食べ比べてみるのもおすすめです。

また、以前は水加減や炊き方が難しいと言われていたもち米ですが、最近では簡単に炊ける炊飯器もあり使いやすくなっています。吸水率が高いので、水につけておかなくても炊けるもち米は楽に炊飯できます。炊飯器の「おこわ」などの目盛りに水量を合わせて炊き、水をうるち米の3分の2程度で炊くのがコツです。


うるち米はおかずと一緒に飽きずに食べられるのが特徴


私たちが毎日食べているうるち米は、それほど粘りが強くありませんので、おかずと一緒に楽しむのに飽きずに食べられるお米です。栄養的にはうるち米ももち米もどちらもあまり変わらず、カロリーもほとんど一緒と言えます。
また粘りがなくなった古米のうるち米と一緒にもち米を入れて炊いたり、腹持ちがいいようにもち米を混ぜてて炊く方法もあっておすすめです。


まとめ


もち米とうるち米について違いをご紹介しました。うるち米についてはいつも食べていますので良く知っていることが多いのですが、もち米についてはそれほど知らないことも多いでしょう。


最近では炊飯器で簡単にもち米を炊いてレパートリーを増やしている人もいます。栗おこわや山菜などの炊き込みおこわなどを作ってみるのもおすすめです。もち米をもっと活用して、気軽に季節感を楽しむお米料理を作ってみるのもいい方法です。

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