最近では、カリフォルニア米という言葉を聞いたことがある人も増えたのではないでしょうか。
カリフォルニア米の歴史や特徴などについてご紹介しますので、日本米との違いを知って上手に活用してみませんか。
カルローズ米が人気のカリフォルニア米とは?
アメリカ米の歴史は300年と新しく、17世紀アメリカの南部サウス・カロライナ州から始まっています。
当時沼地で他の農産物が育たなかった場所で米が作られたことが始まりです。
その後、19世紀半ばにカリフォルニア州でも米が作られるようになり、20世紀初めにはカリフォルニアがアメリカのお米の主要産地となっています。
そして、アメリカは今では100か国以上の国に米を輸出する国となっています。
参考 USAライス連合会アメリカ米について
「カルローズ」の特徴
アメリカ合衆国カリフォルニア州発祥の中粒種のジャポニカ米の品種。
カリフォルニア州で栽培されている約80%はカルローズである。
アメリカ国内使用および大韓民国、台湾、香港、カナダ、スペインなどをはじめとする40カ国以上に輸出されている
カリフォルニアで作られているお米の歴史をたどると、1912年に日本のジャポニカ系の短粒種を栽培。
1955年~1960年には収穫量が多く見込める中粒種の「カルローズ」などの作付けが盛んとなっています。
カルローズ(Calrose)は、カリフォルニア州で広く栽培されている米の品種です。
以下に、カルローズの特徴をいくつか挙げます。
粘りともちもち感: カルローズは、炊き上がりの食感が粘りともちもちとした特徴を持っています。
そのため、寿司やおにぎりなどの日本料理に人気があります。
①豊かな味わい: カルローズは、炊き上がりに甘みとコクがあります。
米本来の風味が豊かで、米飯単体でも美味しく食べることができます。
②粒の大きさと形状: カルローズの粒は比較的大きく、ほぼ丸い形状をしています。
この特徴は、炊き上がりの食感や見た目に影響を与えます。
③耐熱性: カルローズは、炊飯時に比較的高い温度で調理されるため、耐熱性が求められます。
カリフォルニア州の気候条件に適応しており、耐熱性が高いことが特徴の一つです。
④万能な使い方: カルローズは、寿司やおにぎりだけでなく、炊き込みご飯やカレーライス、中華料理など、さまざまな料理に幅広く利用されます。
そのため、多目的に使える米として人気があります。
カルローズは、カリフォルニア州での栽培に適した品種であり、その特徴的な食感や味わいから、多くの人に愛されています。
第10回カルローズ料理コンテスト2022は、テーマは「これからのおコメ料理」
USAライス連合会日本代表事務所では毎年、カリフォルニア産の中粒種「カルローズ」を使った料理コンテストが開催されています。
「ごはん」としてだけではなく、野菜やパスタのようにいかせる「カルローズ」のおコメ料理の可能性を広げる食材の未来を考えるレシピを募集。
応募総数はの361作品を記録しました。
新食感ティラミス、お米のチャウダーなど新食感のレシピがうかがえます。
カルローズの良さを引き出したコンテストにこれだけの応募が集まるのは、人気のお米であることを裏付けています。
カリフォルニア米の使われ方
カルローズ米は、アメリカ合衆国で主に栽培される高品質の米の品種の1つです。
この品種は、日本のコシヒカリやササニシキと同様に、短粒で粘りがあり、食感が良く、甘味があります。
カリフォルニア州を中心に、日照時間が長く、穏やかな気候の地域で生産されています。
この米は、しっかりとした粘り気があるため、お寿司やおにぎりなどの日本食に適しています。
また、米粉を使用したお菓子やパンにも使用されています。
カルローズ米は、品質の高さと生産量の多さから、日本国内でも人気があります。
日本国内では、カリフォルニア米という名称で販売されています。
料理に合わせてお米を選ぶ際には、カルローズ米も1つの選択肢として考えることができます。
現在では、カリフォルニア米として「カルローズ」が多く作られていて、日本の中粒種とタイ米の長粒種の中間の長さが特徴の品種です。
それぞれの良さを合わせ持ったお米で、粘り気は強くなく軽い食感の歯応えの良さが特徴です。
カリフォルニアロール以外では下記のようなさまざまな料理に合わせて使用できます。
- サラダ
- リゾット
- スープ
- ピラフ
- ドリア
- チャーハン
- カレー
- パエリアなど
アルデンテで食感を楽しんだり、ドレッシングやオリーブオイルなどで合えたり、香りを付けて楽しむお米料理に使用。
炊飯器でサラダやスープ用にカルローズを炊飯する場合、ふっくら炊くのではなく、歯ごたえのある食感に仕上げます。
リゾットにはカルローズの表面が溶けないよう、火加減に注意して、お米の粒感を残すことが最適です。
ヘルシーでおしゃれな料理に使われることも増え、チャーハンやカレー、スープカレー、ナシゴレン、パエリアなどにも合い、アジア料理や地中海料理、西欧料理などに使われることが多くなっています。
カリフォルニア米と日本米の違い
カリフォルニア米と日本米の違い
- カルローズ米と日本米の違いは、主に粒の大きさや水分量、炊き方などにあります。
カルローズ米は中粒種で、日本米よりも粒が小さく、水分量が少ないです。
そのため、ふっくらとした食感ではなく、サラッとした歯ごたえが特徴です。
カルローズ米は炊飯器を使わずに茹でたり、炒めたりすることができます。
パスタ感覚で塩入りのお湯で生米から茹でると、13~14分で簡単に調理できます。
日本米は炊飯器を使ってふっくらと炊くのが一般的です。
カルローズ米は外国米の中では日本米に近い品種ですが、味や食感は異なります。
外食産業ではコストや流通量などの理由でカルローズ米を使用する例があります。
- 【特徴】
- 日本米よりも粒が少し長い。
- 粒が大きい。
- 味は、べたつかずに軽い食感。
- 短粒種に比べて長くて大きい。
ジャポニカ系の種類でカリフォルニア州で最も多く栽培されています。
「カルローズ」とは、カリフォルニア州オリジナルの中粒種。1948年にCaloroとCaladyを交配させることで開発されたのがカルローズ。
短粒種と長粒種の中間にあたり、双方の優れた点を持ち合わせ、軽い食感とアルデンテとも言える歯ごたえが特長のお米です。
外国産米(カリフォルニア米)は炊き方に工夫すれば充分日本の料理に使える
種籾の状態では輸入できないことに注意。
精米してから時間が経っているので、乾燥が強いため、チャーハン・どんぶりに向いています。
炊飯の時に加水量1.6倍まですることで、日本の米と変わらない感じで使えます。
さっぱりとした料理に使ったり、油と一緒に料理をして楽しんだり、煮込んだりしても食感が残って美味しいお米です。
見た目や食感が異なるため、使い方でも日本米との違いがあります。
まとめ
カリフォルニア米と日本米の違いについてご紹介しました。
その特徴を活かして、料理に使い分けてみるといいでしょう。
お米の食感を楽しむ料理や新しいお米料理を試す際にもおすすめのカリフォルニア米です。
炊飯器を使ってふっくらと炊くのが一般的な日本の米とは異なる食感や味わいを試してみるのに適しています。
業務用米を扱うお店ならば、カリフォルニア米もお手軽に調達できておすすめです。
炊飯の時に加水量1.6倍まですることで、粒感が欲しいチャーハンやどんぶりに最適。
日本の米と変わらない感じで使えますので、お試しで使ってみることもお勧めします。
株式会社みどりフーズは専門の米食味鑑定士が多数在籍するお米専門の卸会社です。
大正2年創業、創業から100余年の豊富な経験と実績からお客様のニーズに合った最適なお米をご提案しております。