Column

コラム

おにぎりに合う専用米はある?美味しい業務用米とは

おにぎり専用米はある?

目次

業務用米を使って作るメニューは多岐に渡りますが、日本人にとても愛されているのはおにぎり(おむすび)でしょう。
例えば大手コンビニエンスストアのセブンイレブンはおにぎりを中食の中核商品と位置づけ、2018年には22億7000万個を売り上げているのです。
この記事ではおにぎり専用の業務用米の特徴について詳しく解説します。


おにぎり専用の業務用米の条件とは

まずおにぎりに向く業務用米とはどのような条件を満たす必要があるのでしょうか?条件は3つあります。

おにぎり専用米とは、おにぎりを作るために特別に栽培された米のことです。
通常のお米とは異なり、おにぎりを作るために必要な粘りや味わいが特別に配慮されています。

おにぎりにした時米粒の存在がしっかりと感じられること

適度に米粒が詰まっているものの、つぶれずに存在感のあるおにぎりは美味しく食べられます。

程よい粘りともちもち感が長続きすること

炊き上がりから3~5時間ほど経過してもお米ならではの食感が楽しめるのがよいでしょう。

冷めても美味しく甘み・旨味を感じること

おにぎりは炊き立て・作り立てで食べることは少ないのを考慮に入れる必要があります。その他にも海苔に包んだ時に崩れにくいことや、さまざまな具材との相性を考えると1つの品種でこの条件を全て満たすのはなかなか難しいと言えるでしょう。

そこで近年はさまざまな料理に合わせて業務用米をブレンドし、「料理専用米」として差別化して販売されることが多いのです。
料理専用米はおにぎりだけではなく、今やお寿司、チャーハン、カレー、炊き込みご飯などさまざまな用途に応じてブレンドされ、新しい業務用米のあり方として注目されています。


おにぎりに合う専用の業務用米の選び方とは?

ではおにぎり用の料理専用米は、どのようなことに気を付けて選べばよいのでしょうか?
2つご紹介します。
1つめはおにぎりに向くとされる銘柄のお米が含まれているかどうかを確認することです。
おにぎりに向くとされる銘柄とその理由を表にしてみました。

銘柄理由
コシヒカリ粘りと甘味のバランスが良く、冷めても香りがいいため。
ミルキークイーン粘りが強くモチモチとした食感なのと、冷めても味と香りが変わらないため。
つや姫粘りのある食感と甘味と旨味が強く、粒が大きいため。
ゆめぴりか粘りがあり冷めても硬くならないモチモチとした食感が特徴のため。
にこまる甘味があり粒がしっかりしているため。
能登ひかり粒がしっかりしていて食感がよいため。

自分のお店ではどのような特徴のあるおにぎりを作りたいのかを考え、それに合うおにぎり専用米を選択するのがよいでしょう。
2つめは一度お試し購入ができるお店を探すことです。

料理専用米の通販を行っているお店を検索すると、ほとんどのお店がまず2合(300g)の少量のロットから購入できるようになっています。
これをお試し用としていくつか比較検討のため購入し、気に入ったおにぎり専用米が見つかったら本格的に取引を開始するという方法が取れるということです。
業務用米としては10kgから購入でき、送料無料のサービスをつけている場合もあるので自分の求める取引条件と合っているかどうかをよく確認しましょう。


おにぎりを作る時のお米の炊き方について

おにぎり専門店の店主の方々がお米を炊く時に気を付けていることを4つご紹介します。

①研ぎ時間を短めにすること

米粒が割れないためと、ほどよく糠の味を残すためです。

②吸水時間は30分にすること

長く水につけすぎると米粒が割れてしまうので気をつけましょう。

③水加減は少なめにすること

通常の水加減で炊いたお米は握った際につぶれてしまうので、5%を目安に水を減らすのがよいでしょう。

④炊く時にはミネラルウォーターや浄水器の水を使うこと

おいしさをアップするためのコツです。
おいしいおにぎりを作るためにはお米の選び方だけではなく、炊き方にもこだわりが必要だと言えるでしょう。


おにぎり専用の業務用米について迷ったら

おにぎり専用の業務用米について迷ったら

おにぎり専用米について理解はできたものの、自分一人で適切なお米を選べるかどうか不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
株式会社みどりフーズではお米のソムリエと言われる米・食味鑑定士の有資格者が、飲食店の方々の業務用米についてのお悩みに対して日々丁寧なカウンセリングを行っています。
お客様が業務用米について抱える問題に寄り添い、一緒に解決するまでの課程をみどりフーズでは「診断と処方」と考えているためです。


まとめ

おにぎりにして美味しい業務用米は近年料理専用米としてブレンドされ、差別化することでさらに品質が向上し、価格とのバランスも良くなってきていることがわかりました。

おにぎり専用米は、粘りが強く、お米同士がしっかりとくっつき、形を崩さずに食べやすいおにぎりを作ることができます。
また、お米本来の甘みや香りが豊かで、おにぎりの具材との相性も良いため、おいしいおにぎりを作ることができます。
日本の各地でおにぎり専用米が栽培されており、地域によって異なる風味や特徴があります。
おにぎりを作る際には、おにぎり専用米を使用することで、よりおいしいおにぎりを作ることができます。


今まで美味しいお米の基準とされてきた産地や銘柄だけにこだわらず、新しい価値観で業務用米を選ぶ姿勢がよりお客様の「美味しいおにぎりが食べたい」というニーズを満たすことにつながるのではないでしょうか。
この記事を参考にして、ぜひ自分の作りたいおにぎりの味を追求してください。