精米したお米を購入して袋をよく見ると、賞味期限の記載がないことに気づく人も多いのではないでしょうか。
この記事ではお米の賞味期限後の変化からお米の賞味期限の目安まで詳しく説明します。
精米とは
精米とは玄米の胚芽と糠を取り除き白米にすることと、その作業によって出来た白米の両方を指す言葉です。
精米されたお米は、栄養素も失われにくいため、健康に良いと言われています。
お粥やおかゆなどの汁物や、スープなどに使用することができます。
精米後はまた、米粉として使用することもでき、パンや餃子などの食品の製造に使用されます。
一般的に、精米されたお米は、白米と同様に栄養価が高く、食物繊維やビタミンなどが含まれています。
精米は、お粥やおかゆなどの調理に使われることがあります。
この記事では精米することによって出来た白米の賞味期限について取り上げます。
米の賞味期限とは
通常食品には記載された保存方法を守れば美味しく食べることのできる賞味期限と、安全に食べられる期限である消費期限のどちらかが表示されていることが多いでしょう。しかし賞味期限や消費期限は加工食品に表示するものなので、生鮮食品扱いのお米には表示義務がないのです。
このためお米には賞味期限や消費期限の代わりになる目安として、「精米年月日」が表示されています。
精米年月日は白米の場合精米を行った日付、玄米の場合は籾摺りを行った日付を「調整年月日」として記載します。
輸入米で精米年月日不明の場合、代わりに輸入年月日を記載します。
参考:農林水産省「子どもの食育」
賞味期限をすぎると、どのような変化が起きるのか
精米したお米は劣化しても見た目にさしたる変化は見られず、多少色が黄色くなる程度です。
しかし古いお米にはカビが生えたり、虫が湧いたりするのでこの状態になると食べることはできません。
お米にカビが生えた場合、お米のとぎ汁が黒ずんだ色へと変化するので、洗米時に気づいたら廃棄するようにしましょう。
精米後の賞味期限は、精米後1カ月、冬場なら2カ月が目安
精米後のお米の賞味期限は高温多湿の影響を受けやすいため、直射日光を避けて20度以下という理想的な保管場所で保存した場合、夏で20日~1か月、春・秋・冬は2か月程度が目安となります。
精米後のお米は日々劣化することを踏まえ、1か月で食べきれる量を購入するのがお米の賞味期限と上手につきあうコツと言えるでしょう。
精米後ならだいたい1カ月、冬場なら2カ月で食べきることをも目安にしましょう。
お米は温度が高いとお米の酸化が進み、湿度が高いとカビが発生しやすくなります。
つまり、春から夏にかけては精米後1ヵ月以内、秋から冬なら、精米後2ヵ月以内を目安に食べきるのがおすすめです。
賞味期限を少しでも伸ばしたい場合は密閉性の高い容器を用い、高温多湿を避けてにおいの強いものと一緒の保管は避けましょう。また精米前のお米であれば糠に覆われているため年単位の保管が可能なので、どうしても長期保管をしたい場合は精米しないという方法もあるのを覚えておきましょう。
まとめ
お米を精米した後の賞味期限の目安は理想的な保管方法を取った場合夏で20日~1か月、春・秋・冬は2か月程度が目安だとわかりました。
精米年月日も参考にして、上手にお米の賞味期限とつきあってみてください。
株式会社みどりフーズは専門の米食味鑑定士が多数在籍するお米専門の卸会社です。
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